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デジタルまめ知識

便利だけど怖い「リツイート」

Twitter、使っていますか? 私は情報を得るためのひとつの手段として活用しています。

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■他人のツイートを紹介する機能=リツイート
「ツイート(Tweet:つぶやくの意味)」で成り立つSNSですから、連絡用や情報発信に利用している人も当然多いかと思います。時には人のツイートを「引用」する「リツイート(Retweet、略称RT)」を使うこともあるでしょう。

Twitter社のヘルプにも「リツイート機能はTwitter上で見つけたニュースや耳寄り情報を伝えるのに便利です。 」と書いているように、「こんなのがあったよ!」と手軽に紹介するのにとても明快な機能です。一方で、リツイートにまつわる訴訟が日本でも増えてきているのが実情です。

■そのツイート、本当の情報でしょうか?
つい先日も、ある事件と無関係の女性がTwitter上で犯人ではないかと特定されてしまい、いわれのない誹謗中傷に遭うという別の事件が起きてしまいました。しかもそのデマのツイートはリツイートを重ね、いわゆる「炎上」状態に。実際の犯人が逮捕されたことでようやく間違いだと分かりましたが、間違えられた女性にとってはたまったものではありません。

最初にちょっとした思い違いからその女性を特定した人、そのツイートを本当だと思い込んでリツイートをした人たちの無数のツイートが、とてつもない力となってその女性を襲ったのです。ちなみに、リツイートをしたからといって、元のツイートに「賛成する」という意味ではありません。しかしどちらの意見であっても、不特定多数の人が自分のことを知らないところで何か言っていたとしたら......考えただけでも怖いですよね。

■一瞬の情報も、切り取れば永遠に残る
大前提として、SNSに投稿する際は「憶測やニセの情報、見られたくない情報を安易に載せない」という配慮が必要です。Twitterのようにすぐに流れていきそうなものであっても、どこでどんな風に炎上するか分かりません。これは、24時間で投稿が消えるInstagramの「ストーリー」機能や、画像などが10秒で消えてしまうSnapchatなども同様です。

「情報が消えてしまうから大丈夫」と思って投稿しても、誰かにスクショ(=スクリーンショット)されてそれをまたインターネット上に流されてしまったら、それはほぼ永遠に残ります。アカウント名が匿名であっても、特定される可能性は大いにあります。

デマを信じてリツイートしてしまったことにあとで気がついて削除しても、その前に誰かにスクショを保存されていたら、それも炎上のネタになりかねません。自分の意見を投稿するときよりも気軽にリツイートをしてしまいがちですが、リツイートの責任もツイート同様、自分にあると心得ておきたいものです。

【著者】
あきまつ
編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。

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