我が家の冷蔵庫は今年で10年目、そろそろ買い替えを検討中です。最近の冷蔵庫は省エネ化が進んでいますが、買い替えるとなると使っていたものは大型ゴミになる……。環境のことを考えたらどちらがいいのでしょう?
(30代 主婦 陽子さん)
そうですね、大型家電の買い替えの時には、少し悩んでしまう問題ですよね。そのことを説明する前に、まずは大枠からお話ししていきましょう。
前回に、温暖化をくい止めることが急務だという話をしました。ところが、日本は京都議定書(1997年)で「CO2などの温室効果ガスの排出量を08〜12年度に1990年度比で6%減らさねばならない」と義務づけられているにもかかわらず、実際には(削減するどころか)排出量は8%も増加しているため、削減すべき数値は約14%に膨れ上がっているのです。1990年比でみると、家庭部門の排出量も36.7%増(05年度データ)となっていて、早急な対策が必要です。
では、家庭からのCO2排出量を減らすにはどうしたらいいのでしょう。「ゴミの削減」「節水」「省エネ」などいろいろありますが、中でも目立った効果を生み、取り組みやすいのが、省エネ家電への買い替えではないでしょうか。テレビ、エアコン、冷蔵庫など、これまで消費電力が大きくて電気代もけっこうかかる家電製品に、びっくりするくらい消費電力が小さくなった省エネタイプが続々と現れています。そうしたもののほとんどに「省エネラベル」がついていて、年間の電気代がどれくらいになるかを表示しています。各メーカーの機種の省エネ効果を比較して、「年間電気代ランキング」をまとめている「エコひいき.net」というサイトもあります(http://www.eco-hiiki.net/category/aircon/)。
さて、本題の家電製品の買い替えについてですが、下の表にそのポイントをまとめてみました。
家電製品の買い替えについての検討事項
どのぐらいCO2排出量に差があるのか - 省エネでお金がどれくらい節約できるか
- 何年使えば、初期費用を回収できるか
- 製造したり捨てたりする過程で生じるCO2排出量はどれくらいか
しかし、それを計算したり比べたりするのはとても大変なことですよね。そこで、シュミレーションができるサイトを使ってみてください。
最近では家電量販店が提供する、省エネ効果が「○○年代製」でどれくらい生じるかを計算できるサイトも生まれています(「コジマ省エネ比較サイト」http://www.kojima.net/shs// )。また、NPO法人「地球環境と大気汚染を考える全国市民会議」のように詳細な「省エネ診断ソフト」(http://www.bnet.jp/casa/index1.htm )を提供するところも出てきています。環境省もこうした家電の省エネ比較の情報サービスを来年度からホームページで開始するとのことです。
これらを使用して自分で相当詳しくチェックできるので、ぜひ試してみてください。
上田昌文(うえだ あきふみ)
NPO法人市民科学研究室・代表。科学技術に関連するさまざまな社会問題に注目して、多くの専門家やグループと連携しながら、市民が必要としている研究、調査をすすめている。大阪出身。大学では生物学を専攻。英語を使った仕事(教育や翻訳)も多い。
好きなこと:子どもたちと遊ぶこと、クラシック音楽、古本屋めぐり














