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届かなかったラヴレター

こだま山彦(やまびこ)

切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。


 まだ携帯電話などなかった時代、
高校生であった私は、
君に告白しようと決心しました。
夏休みに入ってすぐのことで、
君の家に電話をして、
話があるから会いたいと話したよね。
でも、電話は部活帰りの時間で遅く、
君からはその日は時間がないから会えないと
言われたことを覚えています。

 そして翌日、再び電話をした私に対し、
君は電話に出ることなく、
私に告げられたのは、君のお母さんからの一言でした。
「お互いに学生の本分は学業でしょうから、
 娘への電話はもうしないでちょうだいね」

 それは年頃の娘を持つ母親にとって、
極々当然の対応だったのかもしれません。
だけど、その時の私には、
それは君への想いを伝える以前の拒絶ともとれ、
大げさではなく、
それからの人生を左右した出来事でした。
今でも思い出しますが、
あの時、どうしていたら
直接気持ちを伝えられたのかの答えは
見つかっていません。
君の口から答えを教えて欲しい。

「届かなかったラヴレター」次回の募集についてはキャリア・マムサイトやメルマガでお知らせします。 過去の受賞作品はこちらでご覧いただけます。

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