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届かなかったラヴレター

切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。


 真由美さん、私は鈍い男ですね。
 一九五七年、私は十八歳、
まだ女性の微妙な心理を、汲み取れなかったようです。
 職場旅行で、一緒に写した写真を下さいと言われ、
何の意識も持たず、渡しました。
 仕事で、指にとげを刺したとき、
針を焼いて持ってきてくれました、嬉しかったです。
 海水浴場で背中の皮を綺麗に、取ってくれました。
そばに、誰もいなかったあの時、
後ろを向いて、貴女にキスをしていたら、
私達の人生は、大きく変わったかも知れませんね。
 私は背が低く顔色はどす黒く、若白髪が多く、
女性には、もてない男と思っていました。
 貴女は目が大きく、明るくて、
誰もが憧れる女性でした。
私は、はじめから、自分は対象外だと諦めていたのです。
 お互い三十歳の時、駅でお会いしましたね。
 貴女は二人の男の子の手を引き、
お腹が膨らんでいました。
幸せそうな明るい笑顔が今でも忘れられません。

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