届かなかったラヴレター
李花
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
ずっと右側に居てくれたあなたが遠くへ離れ、
これで八度目の冬。
空はつながっているからと、
無理に自分を慰めても心が凍ります。
手をのばさなくても触れられた幸せが去った後、
気付く事ばかりで、
何をしていてもあなたを想っています。
毎年、初詣で願うのはあなたの幸せなのに、
再び会えることも望んでしまう。
あの時差し出された右手を掴まなかった私は
偽善ぶったウソつきでした。
自信がなくて、向き合う勇気を持てなかっただけ。
一緒に見た景色も並んで歩いた路も、
朝方まで語ったバーのカウンターの傷も、
大好きなあなたの笑顔さえも
思い浮かべると涙が溢れます。
素直になれたら、今も左側に...。
遠いあなたから届いた写メ、涙で良く見えない。
初めて知りました。
あなたが今でも左側を空けていてくれた事。
ずっと伝えたかった。
私の中にあなたが住んでいて、
他の誰も入る隙がなかった事。
どうしても、あなたが好きです。
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