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届かなかったラヴレター

浅山昌平

切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。


  遅すぎたプロポーズ
 君が結婚して3年目に同窓会があったね。
その前年、
私が長期の海外出張から
帰っていたので出席した。
君の姓が変わっていたので、
結婚してることが判った。
 出張から帰ってから
君に私の想いを伝えるつもりでいた。
そのときに正式に
プロポーズしようと思っていた。
出張に出るとき、
君は港まで見送りに来てくれたね。
その時点で、
君は決めている相手がいないと言ったので
私は安心していた。
私の同僚も多くいたからね。
 別れ際、
君とはそれ以上突っこんだ話をしないまま
乗船してしまったことを悔んでいる。
 出張して1年後、
君のお母さんが急逝したんだね。
まもなくお父さんは単身赴任で転勤したこと。
その後の君からの手紙で判ったのは、
君は叔母の家から職場へ通うようになった事。
見合い話を勧められている......など。
 出張が2年を過ぎたころから、
君からの連絡が途絶えたんだね。
でも、君は多くを語ってくれなかったけど、
幸せそうだったね。

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