届かなかったラヴレター
匿名
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
大好きな純司へ
27年間の教員生活の中で、
一度だけ本気で生徒に恋をした。
それが、純、あなたです。
24歳も年下なのに、
なぜか私よりもずっとオトナだった純。
最初の国語の授業で一番に指名したこと、
覚えてる?
廊下での立ち話ではもの足りず、
家へ遊びに来るようになり、
すっかり家族の一員になってしまった純。
私は純のためにいろんな料理を作りました。
山登り、ドライブ、交換ノートなんかもしたりして、
本当に楽しかった。
次の年、
私は立候補して純のクラス担任になったんだよ。
知らなかったでしょう?
一緒に修学旅行へ行ったことも、懐しいね。
お母さんが亡くなってからは、
私は母親代わりでした。
うまくやったつもりです。
純が婚約者と共に我が家を訪れた夜、
私は思い出の小箱に鍵をかけ、
そっとサヨナラを言いました。
でも、今でもあなたが大好きです。
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