キャリア･マムは女性の働きたい気持ちの一歩を応援します

　「母から父への心のラブレター」
　平成13年に末期の胃癌で４ヶ月の闘病生活を送り、
あっという間に他界した父、
昨年７月に15年間介護した母が他界しました。
母は糖尿病からの多発性脳梗塞と認知症を煩い、
父の闘病中も認知症があった。
その母が、父が亡って49日も済ませ、
間もなくしての月命日に、
私が母の車椅子を押し
父の墓参りに２人で行った時のことだった。
お墓に眠る父に向かって母がたったひと言つぶやいた。
「好きでした」
と言った光景が、
９年たった今でも忘れられない。
戦後間もなく結婚し、
その後の両親の波乱万丈の人生を思うと、
時々けんかもしていたが、
２人にしかわからない歴史があったことを
思わずにはいられず胸がつまった。
あの母のつぶやいたひと言は、
本当は父が生きている時に伝えたかった
心のラブレターだったのかもしれない。

「届かなかったラヴレター」次回の募集についてはキャリア・マムサイトやメルマガでお知らせします。 過去の受賞作品はこちらでご覧いただけます。