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教えて!ごとう先生

式と方程式の違い

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 式と方程式の違い

20150118_ph.jpg中1の男の子です。方程式で小数や分数をなくす方法を教えたら、式まで簡単にしてしまうようになりました。どうやったら、違いをしっかり教えられるのでしょうか。

(HN:こんママ)

A. どうしてそれが成り立つのかを理解させて

途中式の省略なら、正解率が高ければいい

ご質問からだけでは、具体的にどのようなことをやってしまうようになったのかがわかりませんが、仮に途中の式を省略するようになったのであれば、正解率が高ければ、それでもよいと思います。ただし、昨今では過程重視の傾向もありますので、その場合は「まぐれでないことを採点者が理解するために、途中の省略はできないのだ」と伝えられるとよいでしょう。

等式が成り立つのかを具体的にやってみよう

次に、そもそもやってはいけない、成立しない形での簡素化をしてしまう場合。これは、等式が成り立つかどうか、それぞれ具体的に検証する作業が必要になります。方程式というのは、要は等式ですから、右と左がつり合えばよいわけで、そのために右と左に同じ数を加減乗除しても等式が成り立つわけです。文字に適当な数を代入して、元の方程式と両辺に同じ数をかけた場合の方程式を比較し、それぞれ等式が成り立つかを確認する。

次に、息子さんがやっている「式まで簡単にしてしまう」という作業について、やはりそれが成り立つかどうかを同じように調べてみる。おそらく、どうしてそれが成立するのかに踏み込まずに公式や手順だけを身につけてしまいつつあるのでしょう。治すなら今のうちです。数学には、理屈は後で理解すればよいから、とりあえず公式なり定理なりを覚えてしまうことや使うことが必要なケースは多々あるのですが(そうした場合、あとから理屈が理解できるようになる)、中学レベルだと、理屈も理解してからで十分なものがほとんどです。最悪、機械的に覚える必要があるのは二次方程式の解の公式くらいだと思います。

公式について、なぜそれが成立するのか自体を証明させるタイプの問題も増えていますので、やはりどうしてそう言えるのかをきちんと理解してから次に進むように心がけたいものです

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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