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教えて!ごとう先生

「毎日がつらい」娘へのフォローは?

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 「毎日がつらい」娘へのフォローは?

201500513_ph.jpg私立高校に通う女子がいます。中学は別の私立に行っておりましたが、なじめずに高校受験をしました。校風にひかれて入学した高校でしたが、実力よりだいぶ下だったこともあり、中学の時とは友だちの雰囲気もかなり違うようです。幸い、仲のよい友だちはできましたが、入学前に思っていた校風と実際との違いや、仲よしの子以外とそりが合わないことで、学校で過ごす時間が苦痛となり、授業はもちろん、体育祭や文化祭など、何に対しても斜に構えています。
「学校をやめるほどではないけど毎日がつらい」と言っている娘、親としてどうフォローしてあげればよいでしょうか。

(HN:おぐらまっちゃ)

A. 学校は訓練の場として活かそう

自分と合わない環境での過ごし方を学んで

まず気をつけてほしいのは、体調の変化です。これまでになかったような痛みを訴えるとか、震えなどが現れた場合は、無理をさせずに休ませ病院へ連れて行ってあげてください。

それを前提に、そういった症状がでていない段階でのお話をします。すでに一度なじめずに内部進学をさけ現在の高校を選択したわけですから、ここでやはり今回も思うような場所ではなかったということで相手を変える選択をするのは得策ではないでしょう。一度ならともかく二度目ですから。自分に合った相手を探すことはもちろん大切で、それができればそれに越したことはないのですが、自分以外の多くの人の存在で成立しているのも社会。理想的な組織に所属できない人の方がむしろ多いはず。ならば、ここで学ぶべきことは自分と肌の合わない環境の中での過ごし方であり、立ち位置の持ち方、接点の取り方です。

何も無理になじまなくていい。ルールとマナー、それに雰囲気を悪くしない程度で、どこで折り合いをつけるか。自分はどこまでは妥協してどこからは譲らないで主張するのか。この限界点を探しておくと、彼女の今後の人生に大いにプラスになると思います。

絶対になじまなければならないとなったら大変ですが、どこまでなら我慢できるかを見極めるというのであれば、無理なところより先を試みる必要はないのですから、少しは気持ちも楽になるでしょう。

楽しめるものは校外で見つけてもいい

その上で、まず授業に関しては、今でも退屈するほど開きがあるのか。斜に構えていられるほど成績に余裕があるのか。体育祭・文化祭などの学校行事に関しては、目立つ場所である必要はないので自分が楽しめ役に立てるポジションや仕事はないのか。これを探すといいと思います。今の子は学校以外にも仲間との接点を持とうと思えば持つことができます。習いごとでも趣味でも塾や予備校でも、あるいは関心はしないけれどSNSやLINE経由での同級生とのつながりなども。学校でまったく仲のよい友だちを見つけられないならどうにもなりませんが、そうでなければ校内でも居場所は持てているはずです。であれば、楽しみや成長の糧は校外に求めてもよいでしょう。ただし学校生活は学校生活で、集団生活との関わり方や好きではない団体や組織の中でのバランスの取り方を学ぶのに不可欠ですから、たとえ授業内容や雰囲気に物足りなさを感じても、それを表に出すことなく、変な優越感を持つこともなく、その中での過ごし方を体得できるようにする訓練の場として活かすとよいでしょう。

もうひとつ、あらゆる分野において好き嫌い、適性の有無をしっかりリサーチしておいてほしいと思います。今度こそ自分にピッタリあった学校に入学するために。もちろん大学のリサーチも学部学科レベルでやっておきたいですね。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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