教えて!ごとう先生
高校生の英語学習について
子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!
後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧
~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。
Q. 高校生の英語学習について
高校2年生の息子のことです。中学生のときに英検3級に合格したので、英語に関しては大丈夫だろうと思っていました。しかし最近になって、中学校レベルから英文法がわからない、英語長文が読めない、勉強の仕方がわからないと言うようになりました。今までわからないのをそのままため込んできて、いよいよたえきれなくなったそうです。親では教えられないので、塾に通うにしても、どう選べばいいのかわかりません。
何から手をつければよいのか、教えていただきたいです。よろしくお願いします。
(HN:こんすけママ)
A. 文法用語を理解しよう!
日本語のボキャブラリー不足が原因!?
最初にお伝えしたいのは、高2の夏休み前でしたら十分に間に合う時期であるということ。ですから、あせらないで始めましょう。
その上で何から始めるかですが、要は文法用語につまずいているのだと思います。具体的にはSだのVだの、節だの句だのといったアレです。英検3級はフレーズや語彙の暗記レベルで合格できちゃいます。むしろ系統立てて学んだときより合格しやすいくらい。また中学校の教科書もかつてほどではなくなりましたが、やはり言い回しやフレーズ中心で、文法事項自体は扱うのですが、なぜか文法用語を用いた系統立てた学習は避けがちです。これが高校になると多くの高校で読解と文法(リーダーとグラマー)の担当教師自体を変えて別科目として教え始めますから、当然文法は文法用語で説明されることに。文法の先生も、生徒が理解できない原因が修飾とか~以下という英語ではなく日本語のボキャブラリー不足にあるとは、なかなか思いつかないため、ひたすら例文を暗記させてパターンで乗り切ろうとかしてしまうわけです。
説明がくわしければ手段は何でもOK
というわけで、やるべきことは用語の理解。手段は参考書でも予備校でも塾でも家庭教師でもネットでの授業配信でも構いません。ポイントは各々の用語の説明がこれでもかというくらいしっかりなされていることです。たとえば「目的語とは」とか「目的語って」で検索すると色々ヒットすると思います。根っこはおそらく文法用語と文法授業特有の言い回しにあるでしょうから、そこさえクリアすれば、学び直しにはさほど時間を要しないでしょう。もちろん他の生徒が1年かけてやってきたことですから、相応の時間は必要ですが、速習は可能です。こういうのは一気にやるのがコツですよ。
回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士