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教えて!ごとう先生

寝そべって学習の娘

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 寝そべって学習の娘

20150826_ph.png小学3年生の娘のことで、ご相談です。2年生のころから寝そべって宿題をするようになりました。理由を聞くと、「その方がラクだから」と言います。本人専用の学習机は購入していませんが、ダイニングテーブルには娘の学習スペース用にと学習ライトがつけてあり、他に高さ調節が可能な机と姿勢がよくなる椅子をセットで置いていて、勉強できる環境は整っていると思います。今までは、とりあえず勉強をすればよいかとそのままにしてきましたが、最近、この状態が癖になってしまうといけないのではと思い始めました。どう言って机で学習させるようにしたらよいでしょうか。

(HN:かりんとママ)

A. 根気よくつきあって治そう

覚悟を決めて、まずは座らせて

ああ、これはよくないですねえ。この癖がついてしまうとなかなか治せません。小3だともうずいぶん癖が定着していて、かなり苦労すると思います。まずお話したいことは、一旦フォームを崩すわけですから、新たなフォームが定着するまでは学習効率は以前より下がります。低空飛行の期間はそれなりに長くなります。その覚悟だけはしておいてください。ただしそういう痛みを負ってでも治しておいた方がいいでしょうね。一問一答レベルを超えたとき、寝そべっての学習では筆記に対応しきれなくなりますから。

さて覚悟を決めた上で何をするかですが、まずは座らせることから。そのためにはスペースを作りましょう。場所および家具に関しては相談の上決めるといいと思います。肝心なのは言い訳による逃げ道をふさいでしまうことです。次にしばらくは放置しないこと。忙しい中大変だとは思いますが、ここが勝負どころだと認識していただいて、座っている間はしっかりおつきあいいただく。別に正面に座らなくてもいいので、目の届くところに座ってください。

座って作業をさせる

次に座った状態で作業を行わせる。絵を描くのでも、折り紙を折るのでも、読書でもなんでも結構です。この間、宿題は寝そべってやらせてもかまいません。1時間くらいの間だけは確実に座って作業をさせるようにしてください。もちろん宿題が座ってできる場合は、その時間は差し引いてあげてください。
座っての作業が自然にできるようになったら、宿題など学習に移行します。このときもしっかり見守ってください。折をみて寝そべることができそうな空間を、寝そべることができないような状態にしていくこともよいでしょう。

とにかく手間がかかる大変な作業だと思います。けれど、悪癖を取り除くには早ければ早いに越したことはない。性根をすえてかかってください。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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