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教えて!ごとう先生

もっと努力をさせたい

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. もっと努力をさせたい

20151028_ph.jpg中学1年生の娘についての相談です。3姉妹のうちの真ん中の子なのですが、親から見ると、学力も体力も、一番優れているように思えます。けれども、努力すること、に関しては一番能力がなく、いつもだらだらとしています。テスト前も長期休みでも、直前にバタバタとやるわりにはよい結果を残しますが、しょせん一夜漬けの結果。もっとよい結果を出せるだろうに、と見ていて歯がゆく感じます。しかし、親が言うとかえって提出しなかったりぼろぼろの成績を出したりしてくるので、あの子の結果はあの子の責任、と口出し手出しは控えています。あまり近くにいるとあれこれ言いたくなってしまうので、距離をとって接しています。
なにかよいアドバイスをいただけますでしょうか? どうぞよろしくお願いします。

(HN:あまちゃん)

A. 結果が出ているなら今のままで

努力ができるのも才能

バランス取れてますねえ。努力できるってことやコツコツやれるってことは、ひとつの才能なんですね。生まれつき持った習性といってもいい。なんとなく努力なら誰でもできる気がするけれど、決してそうではない。それを苦に感じてしまう子と、機械的な作業に自然に集中できてしまう子がいます。これは先天的なものだけでなく、後天的な条件や境遇によって変わりますが、性格によるものも大きいので、簡単には変えられないでしょう。

能力が低いなら努力で補うしかありませんが、幸い娘さんは学力体力ともに優れているんですよね。でしたら結果が出ているうちは現在のスタイルでいいと思いますよ。はたからは「なにもしないでこれなら、努力さえすればとんでもない結果を出せるんじゃないか」と思えてしまうのですが、案外そうでもないんですね。努力が苦手な子に努力を強いると、それがストレスになり思ったほど結果につながらないこともあります。才能型特有の感(勘)も鈍っちゃうのかもしれません。

公立高校志望ならノルマは達成させて

特にこれまでの年功序列終身雇用が保証されていた日本社会では、間違いなくコツコツ型が評価されてきました。能力より勤勉さとか忠誠心とかが求められていたわけですから、それも当然だったといえるでしょう。が、現在の日本ではどんなにコツコツやっても結果を出さないと評価してもらえない組織や環境が多数派になってしまいました。入試にもそれは当てはまります。大学入試の多様化などがその好例といえるでしょう。ただし公立高校入試だけは例外で内申というシステムが存在するので、努力の介入する余地が大きい。もし娘さんが公立高校を目指しているのであれば、努力は無理でもノルマの達成と努力を茶化さぬ姿勢だけは徐々に身につけた方がよいでしょう。

ただ、コツコツ型にはコツコツ型の、短期集中型には短期集中型のスタイルというものがありますので、あまりそこをいじってしまうとよい結果にはつながらないと思います。結果が出ているうちは現在のスタイルを尊重し、その上で提出物などに関しては、能力云々と別でしっかり提出させるようすすめてあげてください。提出物についてもなぜそれが求められるのかが納得できれば、力のある子はやれるはずです。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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