• ようこそ ゲストさん
  1. HOME
  2. ライフスタイル
  3. 教えて!ごとう先生

教えて!ごとう先生

スポーツを続けながらの勉強法

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. スポーツを続けながらの勉強法

20151224_ph.jpg現在小学6年の息子は、クラブチームに入ってサッカーをしています。結果も出していてスカウトの声かけもいただいており、中学へ行ってもクラブチームでサッカーを続けることが決まっています。
しかし、運動能力のピークは不透明ですし、サッカーだけで高校進学をすることは不安なので、受験を視野に入れ通塾を考えています。男の子なので競争をさせたく集団塾へと思っているのですが、クラブチームの練習は帰宅も遅く休むことができないので日程が合いません。サッカーと両立させるにはどのような勉強法があるでしょうか。

(HN:はるちゃんママ)

A. 塾なら個別対応の所へ行こう

最初は家庭で様子を見てもいい

サッカーでの高い評価におぼれず、先のことをしっかりお考えの姿勢にまずは敬意を表します。そのようなお母さんの息子さんならおそらく「俺はサッカー得意だから」と浮つくようなことはなく、中学入学後もしっかり学習を修められると思いますが、いくつか助言できることだけお伝えしましょう。

まず一斉授業の塾はおっしゃるとおり厳しいですね。塾によっては少しでも生徒を確保するために補講の無料対応などを提示してくれるかもしれませんが、生徒自身が肩身のせまい思いをするか、逆に特別あつかいに慣れてしまうので、おすすめはしません。そもそもそれでは「競争をさせたい」という趣旨にも合いませんよね。

やるなら個別です。ただし、私は最初は塾に通わせなくても様子見でいいのではないかと思っています。というのも中学校ではかなりの量の宿題が出るはずです。これをクリアできないと、どんなに定期テストでよい結果を出しても内申点につながらない。一部の国私立の超のつくような進学校を除けば、高校入試は内申がモノをいう試験ですから、それでは本末転倒になってしまいます。

まずは学校の授業と宿題や課題にしっかり対応させるよう指導されるとよいでしょう。少なくとも習慣化するまでは。この間に「サッカーが大変だから」とか「学校が変わって気苦労もたえないだろうから」などと特例あつかいしないことが肝要です。小6でサッカーで評価を得られるような子なら、体力も肝もある程度のものは備わっているはず。あとはそれを好きなことだけでなくやらねばならないことにも向けられるよう導いてやるだけです。楽か楽でないかの基準は人によって大きく異なります。そのスタンダードを形成するのがまさに十代ですから、ここで楽はしないことです。

おそらくクラブチームの活動の他に部活への参加も強いられることでしょう。サッカーの場合、クラブメンバー登録されていると部活動の大会には出られないので、精神的にもきつく時間もさらになくなりますが、そこから総務的なスキルを身につけたり生徒会活動などに発展させ内申の特記事項につなげる子も少なくありません。ほどほどでよいので前向きに取り組みましょう

ついていけなくなったら個別

よほど変な学校や先生にあたらないかぎり、授業と宿題にしっかり取り組んでいればそれなりの成績はついてくるはずです。が、もし夏休み前の時点でついていけない科目が出てきてしまったようならば、そこは個別の集中特訓もしくはネット配信動画などを利用して家庭で対策に取り組んでください。特に英数はここでついていけなくなると6年間苦労します。

小学校卒業時でとにかくできていてほしいのは九九を含む四則演算と分数、そして最低限の読み書き。もしこの部分でつまずいている所があれば、進学前に対応しておいてください。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

«前のページへ教えて!ごとう先生TOPへ次のページへ»

ページの先頭へ

この記事が気に入ったら「応援する」ボタンをクリック

応援する