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教えて!ごとう先生

高校入試の過去問

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 中学受験のこと

20160224.png 息子が、部活の先輩から高校入試の過去問題集をもらってきました。来年の入試までにはまだ間がありますが、いつごろから、どう使うといいのか教えてください。また、最新のものがない状態ですが、手に入れた方がいいですか?

(HN:断捨離ママ)

A.早めに取り組むのが○

わからなくても問題文には目を通して

 断捨離お得意ですか、うらやましい限りです。私は仕事柄、書類や資料がどうも捨てられなくて困っています。逆にご指南いただきたいくらいです。
 っと、本題に入りましょう。過去問ですね。志望校や本人の現在の学力によって異なるので、これが絶対だという時期と利用法はありません。が、公立はもちろん私立でもたいていの学校では、中2までの履修範囲の問題が解ければ7割はとれるはず、ということは合格ですね。ところが実際には今やると4割程度になってしまうことでしょう。これが単元テストと範囲なしテストの差です。で、このギャップを埋めるのは授業や知識ではなく慣れとトレーニングと時間と努力。となると、可能であれば取り組むのは早い方がよいという結論になります。
 ただし今は点数をまったく気にする必要はありません。どういう問題が出ているのか、どこまで問われるのか、どういう形式で解答する必要があるのかを確認できればOKです。もうひとつ重要なのは一問も解けなくてよいけれど、問題文は意味がわかろうとわかるまいと必ず目だけは通すこと。これを続けているとそのうち問題文独特の文体やヒントの提示の仕方がわかるようになります。

最新のものも手に入れよう

 最新のものはもちろん手に入れてください。ただし先輩からいただいたものをひと通り見終わってからでいいですよ。じっくりやらなくてよいけれど、もたもたするのは厳禁です。時間をかければかけるほど前に感じたことを忘れてしまいます。覚えることが目的ではなくて慣れることが目的なので素早く通しで触れてください。
 ちなみに最悪なのは前年度の問題を直前まで取っておいて、受験と同一時間帯でやるというパターン。これ、点数取れても取れなくても意味がありません。取れたところで前年度に出た単元はそうそう続けて出るものではないし、できなかったらできなかったで自信を喪失してしまい、モチベーションの低下につながります。早い時期ならそれもよいのですが直前にそうなっちゃうと手がつけられない。自分は文化史がからきしだとわかっても、直前ではさらいなおす時間もないわけです。
 早い時期に過去問を入手できたのは幸運です。いい先輩をお持ちでしたね。過去問は今の段階では断捨離せず、入試まできっちり使い込みましょう。あまりに汚れたら同じものをもう一冊買ってもOKです。設問文の独特の言いまわしに「キタキタ」と思えるようになればしめたものですよ。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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