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教えて!ごとう先生

読書が国語の成績に結びつかない

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 中学受験のこと

20160323.png 中学1年の息子は、勉強をしても成績に結びつかないまま1年が過ぎました。特に、ゲームをせず読書をよくしているのに、国語の成績はいつも平均点以下なのが気になります。せめて読書が国語の成績に結びついてくれたらと思うのですが、どうしたらいいでしょうか。

(HN:図書館大好きママ)

A.国語は選択問題でトレーニングしよう

国語で求められるのは客観的読解力

 読書は国語力につながるまでに時間がかかるんですよ。読書で直接得られるのは持久力とか、活字を苦にしない性格とか、様々な分野の雑知識とか、そういう類の目には見えにくく後からモノをいうような能力です。
 国語の成績を上げるための効果的な方法については自著になりますが、『最短期間で成績を上げる最強最後の学習法』(宝島社)、『読むだけですっきりわかる国語読解法』(宝島SUGOI文庫)、『やさしい国語読解力』(宝島社)がお役に立てることと思います。最後の本は絶版になっているようなので、入手が難しいかもしれませんが、残りの2冊、特に文庫の方は何店か古本屋さんを探していただければ100円コーナーで見つけられると思います。
 要は、読書は主観的読解、国語のテストは客観的読解力が求められているという違いです。このふたつは指導する先生の側にも混同していらっしゃる方が少なくなく(それでも以前よりはかなり減りました)、読解イコール読書もしくは感想だという誤解があるんですね。感想は思いなので個人によって異なるもの、ゆえに本来採点に適するものではありません。一方、客観的読解というのは、そこには何が書いてあるか、どんな主張がなされているか、書いてあることから言えることはどこまでか、などを問いただすものなので、人によって答えが異なるなどということもなければ、採点や評価になじまないということもありません。国語の成績では主に後者の能力が求められるわけですから、後者に対応した学習が必要となるわけです。

練習でコツをつかもう

 一番手っ取り早いのは過去問や市販の問題集の選択問題だけを短期間に多くこなすこと。その上で正解の選択肢はもちろん不正解の選択肢に関しても、その理由を明らかにするトレーニングをすることです。読書はできるわけですから、活字へのアレルギーもなければ、基本的な読解力はついているはず。ならば、あとは相手が聞いていることを相手の求めている形式にあわせて答えてやる練習をすればいいわけです。コツさえつかめば、きっとあっという間ですよ。おそらく息子さんのケースなら、ぼくの著書も不要だと思います(笑)。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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