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教えて!ごとう先生

塾に長時間いるけれど...

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 塾に長時間いるけれど...

20160427.png  中2になる息子は、中学入学当初から塾へ通っています。個別指導のところですが、学年の違う20人ほどが一緒に勉強をし、ひとりの先生が見まわるスタイルです。そこに毎日最低2時間、長いときは5時間ほど行っています。内容は、学校の教科書や問題集を解くか、塾に準備されているプリントをしているそうです。しかし、成績はずっとイマイチのまま1年が過ぎました。これからもそこに通いたいと思うので親が手助けしたいのですが、具体的な方法を教えていただけたらうれしいです。

(HN:ちーたい)

A.解説部分をインターネットで予習しましょう

しっかり説明してもらえる方がいい
 ああ、これはそのままではなかなか伸びないと思います。いわゆる寺子屋スタイルの団体個別型の塾のように思えますが、このスタイルの塾で伸びるのは学力や思考力はそれなりにあって、けれど根気がなく意志も弱いタイプの子。そういう子の場合、単元の内容を教えてやったり、やり方を教えてやったりするよりは、物理的に学習時間をかせげる場所とモノを提供するのが早いのです。講師巡回型寺子屋スタイルの強みはそこにあるんですね。
 ひるがえって、息子さんの場合、文面だけではなんともいえませんが、ある程度学校の授業内容に対する補足的な個別指導が必要なタイプとお見受けします。であるならば、巡回スタイルの個別ではあまり伸びません。マンツーマンに限定する必要はありませんが、1対4あたりまでで、しっかり説明の時間も取ってくれるスタイルの方がよいでしょう。その場合、費用は割高になるでしょうが、イマイチの状態で2時間から5時間文句なしに通えているということは、根気や集中力は十分だということです。ならば説明以外の部分は自習で補えると思います。

面談で先生に変化を確認するのも手

 どうしても今の塾にこだわられるのなら、この説明の部分をちーたいさんが担当してください。 インターネットの動画などで履修事項を予習なさって解説されればよいと思います。学校の先取りとい うことになりますと大変ですが復習なら本人もある程度理解しているでしょうから、指導の難易度はぐっと下がります。
 最後に(本来なら最初にやるべきことではあるのですが)可能でしたら、答案などを精査してみてください。成績がイマイチといっても本人比では伸びている可能性もないわけではありません。点数には表れていなくても空欄が少なくなっているとか、部分点まであと一歩のところまではできているとか、そういうケースもあります。ただ、そうしたことを答案だけで見ぬくのはプロでなければ容易ではありませんので、面談の時などに変化自体はあるかと聞いてみることをおすすめします。もし点数にはつながっていないが伸びは着実に見えるということであれば、現状維持でよいわけです。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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