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教えて!ごとう先生

わかっているのに間違える

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. わかっているのに間違える

20160622.png  先日の学力診断テストで、小学2年生の息子は40点を取ってきてがっかりしましたが、気をふるい立たせて間違いなおしにつきあうと、自分で「あ、これ間違ってた」を連発し、わかっているのに間違えていたのがわかり、さらにがっかりしました。こういう場合、どうしたらいいのでしょうか。

(HN:サッカーボーイ)

A.間違えるときの癖を知ろう

習癖をなおすには時間がかかる

 今からもう30年も前、雨の府中で1日びしょ濡れになって手に入れた数枚の千円札。ところが同じ時間帯に私が数枚の千円札と引き換えに購入した切符が京都でサッカーボーイの活躍によって紙切れと化していたのでした。って、めずらしく不謹慎かつどうでもいい話題でした。いや、その昔、サッカーボーイというとんでもなく短距離に強い馬がいたんですよ。ハンドルネーム拝見して、ついそんなことを思い出してしまいました。
 さて本題ですが、これ、いい経験だと思いますよ。できれば学年の浅いうちにしておきたいような。というのも「わかっていて間違える」というのは習癖ですから、なおすのに時間がかかるんですね。わからないものは教えられ覚えればすむのですが、習癖となるとそう簡単には行かないわけで。習癖をなおすには痛い目か怖い目にあうしかないと思うんです。人間って、わかっていても痛い目か怖い目にあわないとやめられない。もっとも、そうなったときは手遅れだったりするのですが。
 息子さんの場合、全然手遅れじゃありません。なにせ小2ですからね。仮に中学受験するにしてもまったく関係ない。公立中に進学するならましていわんや。にもかかわらず、本人が2度もがっかりできている。これはとてもいい経験ですよ。あ、そういえば私もあの後大ブームになった競馬、一切やってないですね。たまたまかもしれませんが。

この機会に克服して

 技術論としてできることは、もう1度解かせてみてどういうふうに間違うかを見ることでしょうか。記載をミスするのか、問われていることを把握しきれないまま解き始めてしまうのか、同じわかっていてやるミスでも様々なパターンがあります。自分がどう間違うかを知ることができれば、次からはそうそうコケることにはならないはずです。
 これがね、受験間近とかだと、痛い目にあうイコール致命傷になっちゃうから、本番で悪い癖が出ないことを祈るしかなくなっちゃうんですよ。何よりほめてあげたいのは、しっかり悔しがることができるということ。せっかくちゃんと悔しがったのですから、弱点ともきっちり向かい合ってこの機会に克服してくださいね。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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