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教えて!ごとう先生

計算を早くさせたい

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 計算を早くさせたい

20160622.png 小4の娘のクラスでは、算数の時間にわり算のひっ算を制限時間内に解くということをやっています。娘は、それを4分の1ぐらいしかできません。答えはあっているそうです。最後までできる子がいるそうなので、最後までできるように計算の特訓をしたほうがいいのでしょうか。文章問題や図形問題は理解できていて、テストでは、だいたい100点を取ってきます。将来、必要がなければそこまで計算力をつけなくてもいいのかとも思い、迷っています。アドバイスよろしくお願いします。

(HN:くりまる)

A.ある程度の計算力も必要

まずは計算問題のレベルを知ろう

 計算に関しては私もくりまるさんと考えは同じです。計算というのは機械的な作業であり、それができるからといって思考やセンスを求められる文章問題や図形問題に対応できるとは限らない。ゆえに後者に苦労がないレベルならばさほど計算の力にはこだわる必要はないというのが私の結論です。
 ただし、そうはいっても程度の問題はあります。ひとつ気になるのは最後までできる子がいる状況で4分の1しか解けていないというところです。ここで判断の材料になるのは、件の計算問題がどのレベルの問題か、全部解ける子は何人くらいでそれはクラス全体のどれくらいの割合なのか、そして全部解いている子たちの正答率はどうなのかということです。たとえばクラスの3分の1くらいが全部解ける、それも正答率も9割程度、ということであれば、標準的な問題であることが予想され、だとするとスピードに関してもそれなりに対応するよう努力する必要があります。その場合、4分の1までしか解けない理由も探らねばなりません。考えられるのは完璧主義であることとか、運筆速度の遅さとかでしょうか。一方で全問解ける子はひとりやふたりで、その子らは結構ケアレスミスをしているということであればそこまで神経質になる必要もないでしょう。とはいえ、それでももう少し差を詰めておきたいところではありますが。

トレーニングでスピードアップ!

 それと今ひとつ心配なのは初めの方の問題と後ろの方の問題のレベルに差がないかどうかということです。通常この手の計算問題は優しくてシンプルなものから徐々に複雑で難解なものにシフトしていきます。もしその法則に沿って作成されたテストならば、4分の1しか解けないのは単にスピードの問題だけではなく、複雑な計算のやり方の理解が充分ではない可能性も考えられます。
 いずれにせよ、文章題や図形問題を難なく解ける子であれば、複雑な計算に関してもやり方を教授すればすんなり理解できるでしょう。またスピードに関してもトレーニングで対応できると思います。さすがに4分の1というのは、若干気になるところではありますので、ちょっとだけ手を貸してあげてスピードアップの練習をされるとよいでしょう。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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