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教えて!ごとう先生

生活態度がよくない

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

qa110309.gif中学1年の男の子です。学校や塾での成績は、それほど悪くありません。ですが、近ごろ学校の宿題をやっていかないことが多く、授業中の態度もあまりよくないとわかりました。 学校からのプリントを出さなくなってしまい、こっそりカバンを見ると、保護者へのお知らせが何通もたまっている始末。思春期にありがちなことかとも思いましたが、やるべきことをこなさないというのは、いずれ学習面にも影響が出てくるのではないかと心配しています。あまりにひどいと、受験の内申にも関係してくるのでしょうか?

(HN:zimt)

内申の重要性をしっかり認識してもらおう!

●内申は受験に大きく影響する
 単刀直入にお答えしましょう。大いに影響します。  主観の入る余地が大きく、学校ごとはもちろん、教諭によっても基準が違う内申点を、入試の基準として採用することに、個人的には疑問を感じます。しかし、現実の制度として、内申の比重はかなりのものです。私立高校の推薦は、内申のみで決まってしまうケースが多いですし、公立では、都道府県によって差異があるものの、だいたい半分くらいは内申で合格不合格が決まります。そして、公立の入試問題は、私立に比べてやさしいことが多く、上位校の受験者で満点が続出すると差がつかないので、結果として内申が合否を分けることになります。
●内申は学校での生活態度に大きく左右される
 その内申、教諭によって何を基準にするかは様々ですが、おおむね宿題などの提出状況、授業中の発言や、普段の態度によって決定されます。要は姿勢ですね。ですから、いくらテストで高い点を取ることができても、態度が悪くてはどうにもならないのです。したがって、息子さんのケースでも、徐々に改善したほうがいいでしょう。
●内申の重要性を理解してもらう話し方
 私が子どもに話すときは、野球をたとえに使いました。「君が監督だとしよう。そして、ふたりの選手がいる。ひとりは、かなり打つけど、ポジションはファーストしか守れず、遅刻や欠席が多い。練習に参加せず、監督の君に平気で逆らう。もうひとりは、打力があまりないけれど、ポジションはひと通り守れて、練習には積極的に参加する。よく声を出してチームのムードを盛り上げてくれる。さて、君はどっちの選手を使いたい?」これを、生徒の部活や趣味に合わせ、アレンジして話しました。そうすると、子どもは内申の重要さを理解してくれましたね。テストでそこそこの点が取れると、「実力があればいいじゃん」と考える子が多くいます。そういう子には、なぜ内申が重要か、どうして態度が問われるのかを、教えてやることが大切です。もちろん、学区内で別格的な実力があれば、また別の可能性が開けますが、その場合でも、公立で歓迎されることは少ないですね。実績にこだわるのは、だいたい私立。公立では、学校運営に支障をきたすような生徒は、いくら実力があってもあまり歓迎されません。やはり、内申点は高いにこしたことはありません。内申の重要性をしっかり納得してもらって、徐々にしっかりした態度を身につければよいでしょう。
回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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