女性のからだ
だから大切!「乳がん・子宮がん」検診
仕事に家事に子育て、忙しいけれど自分の健康にも気をつけたいですね。女性のからだはとてもデリケート。いつまでも元気で充実した毎日を過ごすために、美容や健康についてのお役立ち情報をご紹介します。
乳がん検診、子宮がん検診、受けていますか? 女性を取りまくライフスタイルの変化にともなって、乳がんや子宮がんにかかる人が増えてきています。「もう少し早く病院に行っていたら」「定期検診を受けていれば」と後悔することのないよう、自分のからだをしっかり見つめる習慣をつけましょう!
日本女性のがん検診受診率は、20%(欧米では70~80%、韓国では50%)。とても低いのです。身近に子宮がんや乳がんにかかった人がいないと、なかなか検診に足が向かないのが現実。自分とは縁遠いと思っていると手遅れになることも! 検診のこと、健康管理のこと・・・あなたの背中を、女医さんが力強く押してくれます! 今回は篠崎先生に「子宮頸がん」についてうかがいます。
アドバイスしてくれたのはこの先生!
しのざきクリニック院長 篠崎 百合子 氏
しのざきクリニック
東京都豊島区長崎5-1-31 豊島ハイツ201
最寄駅:西武池袋線「東長崎駅」徒歩1分
TEL:03-5966-2249
診療内容:産婦人科・内科
診療内容:内科・消化器科・外科・リハビリテーション科
30代、40代、50代と年を重ねるに連れて、女性の体の悩みは変わってきます。自分にあった対処法を見つけていきましょう。女性の健康をいつも願っています。
子宮頸がんの初期は無症状
子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2種類があります。中でも子宮頸がんは、20~30代でいちばん多いがん。日本では、1日に約10人が子宮頚がんで亡くなっています。初期の子宮頸がんは自覚症状がないので、検診で見つかることも多いんですよ。初期なら必ず治る子宮頸がん。必ず検診を受けて、自分のからだを守りましょう!
受けよう! 検診&子宮頸がんワクチン接種
子宮頸がんは、唯一の「予防できる」がん。30~40代の女性だと、自分自身の検診はもちろん、娘のことも考えてあげたいですね。10代のお子さんは自分で情報をとることができません。自治体の補助を利用する、自費で受ける、どちらにしてもあなたが母としてお嬢さんのために考えてあげないと、一生後悔することにもなりかねません。副作用より効果に目を向けて、前向きに接種を考えてください。
教えて! 篠崎先生
Q. 子宮頸がん検診は、何歳くらいから必要なの?
A. 性交渉をもったときからです。10代でも検診は必要ですよ。
Q. 子宮頸がんワクチンを受ければ、子宮頸がん検診は必要ないの?
A. ワクチンでは防げないウィルスもあるので、定期的に検診を受けましょう。
Q. 性交渉の経験がある人が、子宮頸がんワクチンの接種をしても効果はないのですか?
A. 接種前に感染しているウィルスや、発症している頸がんや病変などに効果はありません。でも、ウィルスは何度も感染するので、ワクチンの接種で次の感染を防ぐことはできます。
Q. 子宮頸がんワクチンには、サーバリックスとガーダジルの2種類があるようですが、ちがいは何ですか?
A. いずれのワクチンも、子宮頸がんの原因であるハイリスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)16型、18型が含まれており、子宮頸がんに対する予防効果は同じです。ガーダシルはこれに加え性感染症のコンジローマの原因となるHPV6型、11型に対するワクチンが含まれています。
女性へのメッセージ~女性のクオリティをアップさせましょう
女性としても、娘に伝えるためにも、ぜひ正しい知識を持ってほしいですね。例えば月経トラブルや避妊は、低用量ピルを使うことでラクになるってご存知ですか? 忙しくても、自分のことを後回しにしないで、小さなことでも私たち婦人科医に相談してください。かかりつけ医を持って、積極的に利用すれば女性としてのクオリティがアップします!