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女性のからだ

アンチエイジングの鍵「女性ホルモン」について知ろう!

仕事に家事に子育て、忙しいけれど自分の健康にも気をつけたいですね。女性のからだはとてもデリケート。いつまでも元気で充実した毎日を過ごすために、美容や健康についてのお役立ち情報をご紹介します。


女性ホルモンの変動が大きくなる35歳~56歳は、女性にとってターニングポイント。女性ならではの不調を感じる方も多いのではないでしょうか。 体に影響を与える「女性ホルモン」てどんな仕組みなの?どういう役割を果たすの?「女性ホルモン」についてご紹介します!

アンチエイジングに「女性ホルモン」と「腸内フローラ」が関係しているって本当??

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若く綺麗でいたい。健康でいたい。どちらも女性共通の望みなのではないでしょうか?そして、同じ年齢でも、若く活き活きして見える人と、そうでない人がいるのは、なぜなのでしょうか?実は、若く健康でいる秘訣が「女性ホルモン」と「腸内フローラ」にあるようなのです。そこで今回、2回に分け「女性ホルモン」や「腸内フローラ」を活かし、女力を上げる秘訣をお教えします。

「女力をアップ」させてくれる女性ホルモンの働きとは

女性ホルモンが上手に分泌されていると、どんな素敵な効果があるかご存知ですか?

「肌の弾力を保つ・髪をツヤツヤにする・代謝を促進して肥満を予防する」などの外的効果に加え「気持ちを明るくする・記憶力を高める」など、内的効果が期待できます。 そして、上記のようなことから「女性ホルモン」を上手に活用し「女力」をキープすることで、女性がいずれ迎えるであろう「更年期」の症状を軽減することも期待できるのです。

「女性ホルモン」の正しい知識を持って、楽しい「アンチエイジングライフ」をめざしましょう。

アンチエイジングのポイント!!女性ホルモンの仕組みとは

アンチエイジングに不可欠な女性ホルモンが「エストロゲン」です。

エストロゲンを含む女性ホルモンは、卵巣内の卵胞で作られています。卵胞の発育には、約150日間を要します。この間、良好な血流を生み続けることが大切となりますが、普通にしていると卵子は減少傾向にあり、生まれた時には200万個あった卵子が、35歳からは急激な減少がみられ、5〜7万個になり、37歳で2.5〜3万個。その3年後の40歳には、なんと5千個まで減少してしまうと言われています。

この変化は様々な要因が影響しますが、特にホルモン刺激物質や栄養を運ぶ血流が大きく関わっています。この急激な変化を穏やかにさせていくことが、女性ホルモンを高水準に保つポイントになるわけです。

女性ホルモンを保つため、血流を確保する3つのポイント

女性ホルモンが密接に関係する「卵巣」「子宮」、 活発な働きをするには、脳下垂体から「FSH(卵胞刺激ホルモン)」や「LH(黄体形成ホルモン)」と呼ばれる伝達物質が分泌され、血流にのって卵巣までをしっかり届くことが重要になります。

そこでまず注目したいのが、頸部、つまり首のまわりになります。ここの血流がスムーズでないと、脳からの指令が子宮まで届きません。チェックするには、乳様突起(耳の後ろの骨の突起部)のあたりの筋肉を指で押してみると分かります。周りが硬かったり、押してみて痛かったりする場合は、血流が滞っています。

次のチェックポイントは、胸部、横隔膜のあたりです。 このあたりの緊張が強く、押して張りや痛みがあったりするようでしたら、やはり血流が悪い状態です。

横隔膜の周りの緊張が強いとその動きを制限してしまいます。現代人は様々な要因によって、呼吸が浅くなっていると言われていますが、横隔膜の緊張は、呼吸が浅く胸やお腹の血液が流れづらい状態を作り出してしまいます。そうなると上半身と下半身の間に関があるような状態ですから、下半身への血流が減少してしまい、女性にとって大切な「子宮」まで、しっかりと必要な血流量が供給されづらい状態となります。結果、女性ホルモンが十分働きにくくなります。

三つ目のチェックポイントは、お腹、子宮のあたりです。この辺りが、硬かったり、冷たかったりするのも血流の悪い表れです。 卵巣や子宮にある動脈の直径を知っていますか?

実は、腹部にある大動脈が約25mmなのに比べ、卵巣や子宮の動脈は、「1mm」と他の動脈と比べてかなり狭く、もともと血液の流れが弱い状態にあります。ですから、少しの要因でも血流が落ちてしまいます。血流が良いと、50代までその機能が健在であるのに比べ、血流が十分でない場合、30代後半でも閉経してしまう場合もあります。そのため、頭頸部・胸部・骨盤内血行を促進し、子宮までしっかりと血液を行き届かせることが大切となるのです。

鍼灸による対処策とは

血液の循環を即すことが「アンチエイジング」への秘訣だということがわかったけれど、どうしたらより良い血流を生むことができるのでしょうか?

中医学では、体を大きく3つに分け、それらを「三焦」と言い、脳・視床下部のある頭頸部を「上焦(じょうしょう)」肝・脾・胃腸のある胸部を「中焦(ちゅうしょう)」卵巣・子宮・精巣のある腰部を「下焦(かしょう)」と呼びます。これら「三焦」の血流がスムーズであることがとても大切なのです。

例えば、昨今よく耳にするようになった「ホットフラッシュ」。予期しないタイミングで、頭や顔がカーっと熱くほてり、汗がドバッと出てくる感覚におそわれる症状自体の不快なのに加え、汗をかいた衣服を着用していることで、だんだんと体が冷えて寒くなる...こんな二次的な悪循環をも引き起こしてしまいます。 成人女性の体に流れる血液量はおおよそ4リットル。その血液が、滞りなく全身を廻ることによって、体の機能がバランス良く働きます。ところが、ストレスやホルモンバランスの乱れで自律神経が興奮状態にあると血液がしっかりと下半身まで供給されないで、血液が大量に頭頸部へ集まってしまうのです。その結果としてのぼせたような状態になり、「ほてりや頭顔部の異常な発汗」を引き起こします。「ホットフラッシュ」の症状を軽減するには、逆に全身にバランスよく血流を行き渡らせるということが大切です。

では、どのような治療法があるのでしょうか?
耳の後ろに位置する「乳様突起」のあたりには、「翳風(えいふう)」など、いくつかツボがあります。そのツボで状態をチェックしたわけですが、ツボは、診断点でもあり、反応点でもあると考えられています。全身の血流をコントロールするツボに「鍼」や「灸」をすることにより、頭に集中した血流のバランスを調整し、治療することもできるのです。 そして、それらのバランスを長期的にキープしていくには、専門的なアプローチをすることが重要となります。それぞれの症状に有効な治療を、体質改善から一緒に向き合ってくれるのが、東洋医学であり、その方法として高い有用性を期待できるのが、「鍼」でツボを刺激し、「灸」で体を温める中医学の「鍼灸」なのです。

生命の源「腎」を助ける漢方「亀鹿二仙」!!

一方、中医学では、女力をあげるため、「補腎」という観点から治療を行うことも重視しています。「腎」は、腎臓そのものを指す言葉ではなく、「生殖器やホルモン系」などを含む成長発育など幅広い機能を示しており生命力の源と考えられているのです。以前から様々な漢方薬が用いられてきましたが、様々な症状に有効である「亀鹿二仙」という漢方が注目を集めています。亀の腹部側の甲のコラーゲンと雄鹿の乾燥させた幼角のコラーゲンが効果を発揮し、「生殖器やホルモン系」をつかさどる「腎」を助けてくれるのです。注目すべきは、副作用がほとんどない成分で作られているということで、安心して服用できるという素晴らしい利点があります。

「アンチエイジング」を促し、女力をアップさせて行くには、日頃から自身で取り組めるセルフケアに加え、「鍼灸」や「漢方」など、専門家のサポートを上手に取り入れることでより高い効果を期待できます。

中医学の治療方法は、病名だけを目安にするのではなく、お一人ずつの体質を加味することにより、その方に最適な「オーダーメイド」の治療となります。 誠心堂では、「鍼灸」や「漢方薬」を活かす、中医学を通してたくさんの方が幸せになっていただきたいと考えています。女力を蓄え、「更年期」という心身ともに不安定な時期を乗り切るために、少しでもお役に立てればと考えています。 「体にも心にも優しい」中医学の代表的な治療方法「鍼灸」と「漢方」を積極的に取り入れることで、「アンチエイジング」を促進し「更年期」を「幸年期」にしていきましょう♪
<監修>
薬剤師/鍼灸師
株式会社誠心堂薬局 代表取締役 西野 裕一氏
北里大学薬学部にて薬学を修めた後、1987年に千葉県市川市で㈱誠心堂薬局を設立。現在までに、漢方薬局、鍼灸院、エステサロンを含めて首都圏に22店舗を構える規模に成長させた。近年は一般社団法人日本中医学会評議員、世界中医学連合会常務理事、中国漢方普及協会会長など数多くの中医学会の分野にて、中医学および漢方・鍼灸をはじめとする東洋医学全般の有用性を啓蒙・普及させる活動に尽力。特に婦人科領域においては長年の臨床経験に基づいた内容でのセミナー講師も多数務めている。 誠心堂薬局 http://www.seishin-do.co.jp/
誠心堂では、中医学で女性が健やかに活き活きと過ごせるよう、セミナーを毎月開催しています。
http://www.seishin-do.co.jp/seminar/

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