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主婦研NEWS

「子どもの心と向きあおう!」北澤豪さん インタビュー

こんにちは! 主婦研メンバーのみどりんです。
3月31日(土)~4月1日(日)、2日間にわたって開催された「ダノンネーションズカップ 2012 in JAPAN」。大会アンバサダーをつとめた元日本代表・北澤豪さんに、単独インタビューをすることができました♪ 1968年うまれでご自身も3人のお子さんのパパでもある北澤さん。サッカー人生の支えとなった家族とのかかわりについて伺いました!
北澤さんは大会のトークイベントにも出演
北澤さんは大会のトークイベントにも出演
出場した子どもたちもがんばりました!
出場した子どもたちもがんばりました!
子どもを「褒める」ことで成功例をつくろう

-ずっと第一線で活躍されてきた北澤さん。子どものころから努力をされてきたのでしょうか?
僕が育ったのは町田で、サッカーが盛んだったしチームの練習量も多かったんです。それ以外にも朝や夜練習したりしたけど、「努力」ということを考えたことはなかったですね。サッカーが好きだったからやってこられた。それは大きいです。今はサッカーをしている子どもの数が多いし、どうしても差がでてきてしまうと思うんです。でも、比較はしないほうがいい。上手になれなくてもすぐに好きになれなくても、短期間で見切ったりしないで、ある程度の期間はがまんが必要だと思いますね。

「ちょっとのことでも褒めてあげて!」
「ちょっとのことでも褒めてあげて!」

-子どもにどうやって目標を持たせたらいいのでしょうか?
本当にたわいもないことでいいんです。サッカーだったら相手からボールがとれたとか、リフティングが満足にできたとか、練習への行き帰りが楽しいとか、そんな小さな達成感でいいと思います。僕も振り返ると、サッカー以外の「仲間と一緒にやれる喜び」のほうが大きかったですしね。
子どもには、なにかを積み重ねてきて、それができたときの喜びとか、自分でもう一回がんばってみようかなと思える成功例が必要だと思いますよ。ちょっとした成功でもめちゃめちゃ褒めてあげて、賞賛を与えてあげるのが大事ですね。

心強かった「母」の存在

-ご両親は、北澤さんをどうサポートしていらっしゃいましたか?
親父は僕のことを褒めたりしなかったけど、できないサッカーを一緒にやってくれたりしましたね。母は、サッカーはやらないけどスポーツができる人で、サッカーチームのお手伝いもよくしてくれました。それが俺はうれしかったし、心強かった。試合もずっと変わらず見にきてくれていましたね。

とてもていねいに答えてくださいました♪
とてもていねいに答えてくださいました♪

-中学生になって、親が試合を見にくるのに抵抗はありませんでしたか?
抵抗はないけど、うちの親も距離のおきかたは変えてたみたいですよ。中学生になったら、小学生のときみたいにすごく近くで見ることはしなかったです。ある程度の距離感はとってあげたほうがいいと思いますね。僕自身は母親ともめたことはなかったけど、思春期にはギリギリのところまで行ってましたよ(笑)。でも、あと一歩踏み込む前に母親の顔を思いだすようにされていたんじゃないかなと思いますね。

子どもがどの方向を向いているのか、感じることが大切

-お子さんは3人いらっしゃるんですよね。
上から高1、中1、小3です。子どもに対して気をつけていることといえば、対応が偏らないようにしたいから、3人まとめてでなく一人ずつ接するようにしていますね。それ以外は本当に基本的なこと、人に迷惑をかけないようになってほしいとか、そういう想いはありますよ(笑)。もちろん、勉強のこともしつこいくらい言っています。

-子育てで「難しい」と感じたことは?
一番上の子は小学校1年のときにサッカーをやめてしまったんですよ。うちは当たり前にサッカーをやらせる環境だったけど、それが間違っていたということですよね。でもそのあと1年半くらい経って自分から「やりたい」と言いだして、高校生になった今は単身でスペインに行っています。

だから、子どもがどの方向を向いているのか、何に興味があるのかを親が感じなきゃいけないと思いますよ。一方通行はよくないですからね。

「子どもが何に興味があるかを親が感じて!」
「子どもが何に興味があるかを
親が感じて!」

-思春期の子育ては難しいですよね。
中学生って、変な哲学がうまれてくるんですよね。やらなかったりダラッとしたりするにも理由があるんだけど、本人はそれを正当化することしか言わないから、親としては納得できないでしょう? だからたぶん、言っても無駄。でも、言い続けなきゃだめだと思います。その時期は仕事とかも忙しいし夫婦で話す時間がとれなかったりするけど、できるだけ父親と母親がコミュニケーションをとったほうがいいですよ。
それと、子どもには逃げ場が必要。相談したりふざけあえる友だちを作らせてあげることが大事ですよね。僕はつらいときも苦しいときもグラウンドに向かえたから、高校生になったとき「サッカーやっててよかったな」と思いました。

お母さんは子どものよき理解者で!

-小中学生の子どもたちに伝えたいことはありますか?
僕らの時代とちがって、今は「世界」が近くなっています。だから、サッカーをしている子もそうでない子も、もっと視野を広げてほしいですね。ネットでも簡単に情報が拾えるし、つながることもできるけど、自分の目で見たり体験したりすることを増やしてもらいたいです。情報を得て決めつけることをしないで、知ったことを入り口に「もっと色々なことを知ろう」という気持ちになってもらいたいですね。

-キャリア・マム会員にメッセージを
子どもには母親の理解がいちばん影響すると思います。父親はここぞというときの方向付けという役割があるけれど、心の部分を気にしてあげられるのはやっぱり母親だと思うんですよね。僕も、母がサッカーを見にきてくれてたことが、自分がサッカーをやれていた理由でもありました。お母さんたちにはぜひ、いい子を育てて欲しい(笑)。そして、どんなスポーツでもいい、もしよければサッカーをやらせてくれたら僕はうれしいな、と思います。

ありがとうございました!
ありがとうございました!

お忙しい中貴重なお時間をいただき、ありがとうございました! かつてはサッカーファンとして、今はサッカー少年の母として、私がずっと応援し続けてきた北澤さん。その信念の強さと、器の大きさ、もちろんサッカーへの想いに触れられて、感無量でした! ちょっぴりおこがましいけど、同じ時代を生きてきた、たのもしい同志のように感じました♪

北澤豪(きたざわ・つよし)さん プロフィール
「ダノンネーションズカップ in JAPAN」アンバサダー。公益財団法人日本サッカー協会特任理事兼国際委員。中学時代は読売サッカークラブ・ジュニアユースに所属。修徳高校卒業後、本田技研工業に入社、海外へのサッカー留学・日本代表を経て、読売クラブ(現東京ヴェルディ1969)で活躍。日本代表としても多数の国際試合に出場し、2003年に引退。引退後は社会貢献活動にも積極的に取り組み、サッカーを通じて世界の子どもたちを支援できる環境づくりを目指しながら、サッカーの普及にも尽力。プライベートでは、奥さまとの間に高1、中1、3年生の3人のお子さんがいるお父さん。

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主婦と消費行動研究所:「家族との日々の暮らしと自分の人生を、楽しく、面白く、満足できるものにしたい。」主婦と消費行動研究所は、プロの消費者である主婦たちのそんな思いを社会に発信し、暮らしと企業をつないでいくことを使命としています。

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