
「体によい」「環境によい」とうたう布製生理用ナプキン。
衛生用品売り場で目にすることは少ないが、
いったいどれほどの人が布ナプキンを利用しているのだろうか。主婦を中心に聞いてみた。
布ナプキンのことを「知らない」回答者は、わずか1割。その認知度はかなり高いものだった。「よく知っている」が3割、「評判を聞いたことはある」が2割強と、半数以上が布ナプキンに関してある程度の情報をもっている。「名前だけは知っている」の3割も加えると、9割がその存在を知っている。


思った以上に知名度が高かった布ナプキンだが、実際に利用しているかどうか聞くと、「使っている」回答者は2割程度だった。「使っている」人の7割近くが「通信販売」で購入している。あまり目にしないと感じていた「店頭」での購入者も15%ほどあった。「その他」には、自分や知人などの手作りという回答も多く、全体の1割に近かった。ネットやメルマガで見て購入した回答者が半数を超えている。布ナプキンの使い方では、大半が「状況によって紙ナプキンと使い分け」ていたが、「布ナプキンだけを利用」している回答者も1割程度存在する。

今後、布ナプキンを使うかどうがの使用意向を聞いた。現在「使っている」回答者の大半は使い続け、「使わない」という回答はゼロであった。「使わない」の回答は、「使ったことがある」回答者では3割まで増え、「使ったことはない」回答者では半数を超えた。使ってみてよいと評価した人が使い続けているのは当然だろうが、使っていない人には、試そうとも思わない「食わず嫌い」な人も多いようだ。
布ナプキンを今後「使う」と回答した人に対して、その理由を尋ねたところ、「肌のムレなどが少ない」「環境にやさしい」「家計にやさしい」「生理が楽になる」という順番となった。環境や家計の問題よりも、やはり「使用感」のよさが使い続ける理由としては大きいようである。また、母数が少ないため傾向とは言い難いが、布ナプキンを使ったことがない人では、布ナプキンの環境にやさしい点が評価されており、使用感のよさには気付いていない。布ナプキン利用者が使用感を重視していることと好対照となった。

布ナプキンの使用について気になることを聞いた。洗濯、モレ、携帯性の問題、また、使用済みの布ナプキンを洗濯までどう管理するかという心配は、今現在、布ナプキンを使っているかどうかによらず、同じ傾向となっている。だが、使っていない人のほうが洗うことへの抵抗が大きいことが読み取れる。「その他」として、パンツルックのときに形が出てしまわないかといった布ナプキンの厚みに対する不安や、においについての心配が挙がった。また、使わない人では、ムレそうだ、非衛生ではないかといった心配もでていた。
価格が高いという意見もあった。布ナプキンはもともと皮膚やからだへ刺激の少ないナプキンとして世の中に出てきた。そのため、素材にも気を使い、オーガニックコットンを使ったものも多い。割高に見える価格設定は、販売数量の少なさはもちろんだが、素材価格の高さもあるのだろう。現状では、入手しやすく、中央にビニールが挟まれている、布の柄がかわいいなど、必ずしもオーガニックや天然素材にこだわっていない布ナプキンも増えている。布ナプキン利用者には、オーガニック素材を必須とする「脱科学物質&自然派志向」と、紙ナプキンの使い捨てを少しでも減らしたいと使い始めて肌にも優しいことに気付いた「エコ&自然派志向」の二つのタイプが共存しているようである。
生理痛が軽くなる、生理自体が軽くなるなどの具体的な効果が話題になり、使い勝手も改善してゆけば、布ナプキンの利用はもう少し増えていくようにも思われる。ただ、その効果は、人による部分が大きいと思われる。洗濯や管理の手間は市販の紙ナプキンに比べればどうしても増えてしまうが、忙しい毎日に、心の余裕をちょっと取り入れよう、くらいのつもりで、布ナプキンを使ってみるのもいいのではないだろうか。まずは風呂上りのリラックスタイムからスタートすることをおすすめしたい。
*以下の設問がございます。

| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査期間 | 2010年7月 |
| 回答者数 | 20代から50代の女性(弊社WEB会員)294名 |
| 調査実施機関 | 株式会社キャリア・マム |
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