
靴売り場に行けば色とりどり、サイズも多様、
履きやすさや機能性を謳うたくさんの運動靴が溢れている。
小学生には不可欠な運動靴事情を小学生の親に聞いてみた。

3分の2の子どもが「年に2~3足」の運動靴を買ってもらっている。日常履きする靴の数は2足が5割強、3足までで85%を占めている。4~5足以上所有する子どもも25%程度いるが、実際に履くのは2~3足のようだ。1年生で13~15センチだった足が6年生の男子では24センチ以上になる子もいるほど、小学生の足はどんどん大きくなる。かつてに比べ、外遊びが減っているとも聞く小学生、洗い換えのための2足ならまだしも、その4割が普通履き用運動靴を3足以上持っている。スポーツ用など使い分けているのかもしれないが、最近の小学生の靴事情を見ると、かなり贅沢になったと言えるだろう。


数ヶ月、悪くするとひと月程度で小さくなる子どもの靴。その成長は、親として喜ばしいことなのだが、さすがに高価な靴は買わない親が多いようだ。8割が3000円以内の靴を買っており、ほぼ全員が5000円以内と回答している。機能やデザインによっては少し高いものも選ぶのかと思えば、3000円以内が66%とやや減り、5000円までならという回答者が倍近く増えたものの、5000円を越える靴も許容範囲とした親の割合は数%にすぎなかった。
安物を買って靴ずれができる、すぐ壊れるといった失敗談も多かったが、逆に高くてしっかりしたものを買ったら重くて履けなかったという声も散見された。いずれにせよ、子どもの靴は3000円、特別な場合にも5000円出せば十分ということのようだ。

子どもの靴に親が求めるものは当然ながら「足にあっている」こと。2位の「軽い」もふくめ、『履きやすさ』が重視されている。親が3番目のポイントとして挙げた「デザイン」は、子ども自身の判断基準では「色」とともにトップに来ている項目だ。親が重視している『履きやすさ』、つまり子どもにとっての「履き心地」は、子どもの靴選びでは「デザイン」「色」の次に位置する。また、親は「履きやすさ」「デザイン」の次に「長持ちする」「型崩れしにくい」を選んでおり、購入頻度を下げたい意図が見える。
子どもの好みを無視すると、結局履かないことにもなり、親が「履きやすさ」「取り扱いやすさ」を、子どもが「外観」や「ブランド」を判断し、合意が得られれば購入となると考えていいだろう。
よく買うメーカーとしては「アキレス」がダントツトップで小学生の半数近くがアキレスの靴を持っている。「瞬足」という固有名詞を出す回答も多く、「アキレス」=「瞬足」と考えてもよいようだ。
年齢別に見ると、幼児で2~3割だった「瞬足率」は、小学校入学とともに一気に男女とも6割前後まで上昇する。学年が上がるにつれ「瞬足率」は下がるが、もっとも低い「高学年女子」で4割、ほかは5割前後と、いずれにせよ、アキレス「瞬足」の市場占有率の高さには目を見張るものがある。
2位~4位に並ぶ世界的なスポーツメーカー「アシックス」「アディダス」「ナイキ」は、スポーツをしている小学生男子を中心に人気と見られるが、「アキレス」に水をあけられているのは、やや高め設定の価格帯のせいか。「早く走れる」という、子どもの(そしてその親の)心をがっちりつかむ広告宣伝力に抗しきれていないためか。あるいは、「瞬足」が、デザインやカラーが多様であり、かつ、着脱が楽なマジックテープを採用するタイプが多いという理由もあるだろう。
「瞬足」人気の中で、ナイキは細め、アシックスはやや広めといったメーカーごとの特徴から自分に合った靴を選ぶ子ども(親)もいる。また、一部に、「『瞬足』は壊れやすい?」「とくに速く走れなかった」という評も出ていたが、プラスのイメージはしっかりと定着しているようだ。
「瞬足」は、子どもから親、さらに祖父母にまで広い範囲でブランドが認知される商品となっただけでなく、子供用運動靴という分野では珍しい、価格と機能の微妙なバランス感覚をもち、親と子ども、その両方をそれぞれに納得させる商品となった。単価の低下傾向は見られるが、当分のあいだ、「瞬足」はトップランナーの位置を維持しそうである。

| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査期間 | 2010年8月 |
| 回答者数 | 5歳~小学6年生の子どもがいる20代から50代の女性 (弊社WEB会員)212名 |
| 調査実施機関 | 株式会社キャリア・マム |
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