
最近ドラマにも取り上げられたせいか、クローズアップされることの多い「ママ友」という
独特の人間関係。子育て世代はどのように捉えているのか調査した。

上位の「助け合える」「気が合う」など、ママ友という存在について前向きな印象を持っている反面、「気を使う」「面倒くさい」「トラブルがある」など、ネガティブな面も見え隠れすることに注目したい。すでに嵐の予感である。また、「ママ友がいる」と答えた人はなんと80%以上もいる。ただしこれはあくまでも「自己申告」でしかない。つまり、「ママ友だ」と思っている相手でも、こちらのことを同様に認識しているかどうかは……分からない。



「ママ友」との知り合う場所として一番多かったのは「幼稚園・保育園」。これは保護者として毎日の送迎や行事などで集まる機会が必然的に増えるからであろう。注目すべきは「インターネット」。また、「その他」のなかには「mixiのイベントを通じて」という回答も。今後はこのような新しいタイプの知り合い方が増えていくのかもしれない。
また、「どんなつきあいか」という回答で上位を占めていたのが「ランチ程度」「メール程度」というもの。ここで「程度」という言葉に注目すると、あえて「程よくおつきあいしたい」というニュアンスも含まれているように見える。そして、賛否両論ある「○○ちゃん(くん)ママ」というママ友独特の呼び方は比較的健在である。子どもあっての知り合い、という側面が強い「ママ友どうし」にとっては依然として受け入れられているようだ。とはいえ、ある意味主体性のない呼び名に抵抗感の強い人がいるのも確かだ。相手が嫌がらない「程度」の呼び名を考えると、やはり苗字で呼ぶのが無難なのだろう。


「夫の話=愚痴」のような結果。ほかの回答も「旦那にもっと家事を手伝ってほしい」(子育て・家事への参加)「ウチのだんなは~なのよ!」(癖・性格)など、ほぼ愚痴へとつながっていくような内容となった。 なぜママ友どうしの会話の中には夫の話が多く、それはなぜ愚痴へと向かっていくのだろうか。たとえば、思い描いていた夫婦生活とのずれから「こんなハズじゃなかった」と思うようなことや、「お宅はどうなの?」と思わず聞いてみたくなる疑問を、手っ取り早く解決するためには大変都合がよい。また、「(夫の)面白かったこと、頭にきたことなど他愛もないこと」などの内容が、ストレスを発散するにはちょうどいいネタなのだ。たかが「愚痴」とはいえ、深刻な悩みからくだらない話まで、そのニュアンスは幅広い。なかには、「夜の営み」という回答まであるので、世の夫たちもなかなか気が抜けないことだろう。


「トラブルになったことがある」と回答した人は4割弱にとどまったものの、その中でも「子どものことで注意を促したら逆ギレされた」「身に覚えのないことを言いふらされた」など、きっかけはさまざま。原因として「子どもがらみのトラブル」を挙げる人が多く、我が子を思うがゆえの複雑な感情のもつれが多いようだ。
「子供同士が喧嘩して、子供同士はすぐに仲直りしたが、相手のママさんがいつまでも根に持ち、結構酷い嫌がらせを受けました」(仲間外れ・無視される)などのケースはもはや特殊ではなさそうだ。性格、価値観、常識の違いを超え、ママ友どうし良好なコミュニケーションをとるにはどんなことが必要なのだろうか。


子育てに試行錯誤する者どうしで「悩みを相談し合える」ママ友は、実に頼もしい存在だ。また、主婦ならではのコミュニケーション能力のよさを活かして「情報交換できる」のも便利だし、「子どもの面倒をお互い見る」など、困ったときに助け合えるのも心強い。しかし一方では、「悪口を言う」(19.7%)「自分勝手・気まま」(15.1%)「プライバシーに介入する」(14.7%)「無神経・非常識・ずうずうしい」(9.3%)「ほかの子が悪い、自分の子どもが正しい」(7.9%)などなど、確かに「ありえない!」と叫びたくなるほどのトラブルも。しかしこの回答をあえて反面教師として、ママ友とのおつきあいの際に参考にしたらどうだろうか。ひょっとしたら、コミュニケーション解決の糸口になるヒントがあるかもしれない。
今回非常に関心の高かったこの「ママ友」アンケート。回答を見る限りでは、非常に良識のある意見が多数寄せられた。それなのに、なぜトラブルは尽きないのだろうか。
それは、「自分自身」ではなく、「子どもというフィルターがかかった者どうし」のつきあいだからだ。
私たちは「親」という立場を子どもの歳の分だけしか経験していない。毎日のように試行錯誤しながら生活しているのだ。そう思えば、すでにいい大人であっても、人生においては比較的新しいコミュニケーションである「ママ友」としてのつきあいに悪戦苦闘するのも無理はない。今はトラブルで悩む人も、やがて「忘れた。そのときは大事でも、今では、たわいないこと。」(40代)と達観できる日がくる……はずだ。なぜなら、子どもが成長すると、「ママ友」である必然性すらなくなってしまうから。この喜怒哀楽あふれる期間を通して、主婦ならではのコミュニケーション能力にさらに磨きをかけつつも、そのような中で親友と呼べるほどのすばらしい出会いに恵まれた人もいる。子どもが親元を離れる頃には、ひとりの人間としてバージョンアップしている自分がそこにあるかもしれない。
「ママ友」だって、まんざら悪いことばかりではないのだ。
*以下の設問がございます。
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査期間 | 2011年5月 |
| 回答者数 | 20代から50代の女性(弊社WEB会員)343名 |
| 調査実施機関 | 株式会社キャリア・マム |
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