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墓参りについて

お墓参りに行っていますか。仏壇や神棚はおうちにありますか。
亡くなった方をしのぶ気持ちはもちろんあるけれど、形式的なことはどうも・・・・・・、そんな思いも心の角にある。
「お墓なんてまだ関係ない」と他人事のように考えていても、自分だっていつか旅立つ日はやってくる。実感はないけれど、 そのときのことも少しは考えておかなくちゃ。ということで、お墓に関して聞きました!

問1  あなたの家には亡くなった親族をまつるスペースがありますか。
問1a それはどんなスペースですか。
あなたの家には亡くなった親族をまつるスペースがありますか。それはどんなスペースですか。
■自宅は家族5人で満員。先祖の部屋を用意するのは子どもが巣立ってから!?
 自宅に仏壇や神棚など祖先を祭るスペースがあると答えた回答者はおよそ3割。そのなかで、たんす型の比較的大型の仏壇を置いている回答者は4割に近い。仏壇等の設置状況は、父母との同居との関連性が高いようだ。父母と同居している回答者で仏壇等が家にある割合は8割、父母と同居していない回答者では2割となっている。
  仏壇等を置かない理由のトップは、「考えたこともない」だった。現代の生活の中に仏壇等の存在はまったく希薄になっていると言わざるをえない。次には「スペースがないから」「必要ないから」が続く。「高価だから」や「デザインが合わないから」は少ないが、これは「ほしいけれど高いから買えない」とか、「気に入ったデザインのものがないから買わない」というような段階まで意識が行っていないからと考えられる。
問2 あなたはお墓参りに行っていますか。
あなたはお墓参りに行っていますか。
■墓参り頻度は帰省頻度!? 墓が遠くても近くても大半が毎年参る先祖の墓。
 年に2回以上お墓参りに行く人が4割を越えている。年に1回行くという人と合わせれば、なんと、75%の人がきちんとお墓参りに行っているのだ。驚くことではないかもしれない。昨今、昔ながらの慣習の形骸化や人間関係の希薄化が進んだと言われているが、実のところ、まだまだ家族親族の絆はつながっているようにも感じる。年代別に見ると、やはり年齢が高いほうがお墓参り頻度は高そうではあるが、30代、40代では、それほど大きな違いは見られない。
  墓参りに行かない理由でもっとも多かったのは「遠いから」。4割の回答者が選んだ墓参りする墓は「1時間程度で行ける立地」である。だが一方で、「日帰りできる程度の立地」「宿泊を伴う程度の遠方の立地」は3割前後であまり差がつかなかった。盆暮れの帰省をする人は遠距離でも墓参りに一定頻度で行けるが、そうでなければ、わざわざ遠方まで墓参りにはなかなか行けないだろう。そう考えると、墓までの距離より帰省の頻度のほうが、墓参り頻度に影響すると考えられる。
問3 あなた自身が入るお墓が決まっていますか。
あなた自身が入るお墓が決まっていますか。
■既婚者だって実家のお墓。夫婦別姓の前に、夫婦別葬!?
 「パートナーの家系のお墓に入る予定」と答えた人が4分の1だった。一昔前ならば、女性が嫁ぎ先の墓に入ることなど当然すぎて議論にならなかったが、今回の調査では、パートナーの墓に入ることを予定しているのは4人に1人にすぎない。6割近い「まだ考えていない」回答者の多くが、結局は嫁ぎ先の墓に入ることになるのかもしれない。だが、「まだ考えていない」には、「嫁ぎ先の墓に入るのを避ける方法をまだ考えていない」というニュアンスがある、と言うと、深読みしすぎか。
  年代別に見ると、30代では3割程度の"嫁ぎ先の墓"組が、40代では2割と減っている。また、なぜか30代より40代に「まだ決めていない」が多い。参考までに「自分の家系のお墓に入る予定」は、30代ではわずか3%程度だが、40代では8%と若干高くなっている。回答者の婚姻率はほぼ同じであることから、40代のほうがパートナーがいても「"嫁ぎ先の墓"には入りたくない」と考えていることがわかる。
  この設問では「入る予定の墓」を聞いたために、「自分の家系のお墓に入る予定」がこの程度の数だったと思われる。「できれば実家の墓に入りたいが、このまま嫁ぎ先の墓に入ることになると思う」といった自由回答が代表するように、「予定」ではなく「希望」を尋ねていれば、もっと違う結果になったことと推測できる。
問4 あなたが入るなら、どんなお墓を希望しますか。
あなたが入るなら、どんなお墓を希望しますか。
■「立派な墓を建てる」「墓を守る」という価値観は過去のもの!?
 嫁ぎ先の墓に入る「予定」の回答者も含め、希望が叶うならどんな埋葬形態を思い浮かべるか聞いてみた。回答をみると、自分の埋葬に関する希望ではなく、子どもや孫が墓参りしやすい場所、管理しやすい形態を望む声が圧倒的であった。「自分はいなくなるので、残った人たちにいいようにしてほしい」という思いは非常に強く、下位にでてくる「シンプルなお墓、ごく普通で」「集合形式や管理が楽なところ」「子どもや孫の負担にならないように」「永代供養」はすべて、同じ考え方に基づいた回答である。
  墓という形式に疑問を抱く回答者も多く、海、山への散骨を希望するなど「自然に還りたい」という意見、また、子どもがいなかったり、いても女の子ばかりだったりで、管理する人間がいなくなるから「墓は不要」という意見もあった。
  問2の回答で、墓参り率の高さから家族親族の絆の固さに驚いたのだが、「墓は不要」が実は本音? 「立派な墓を建てる」「墓を守る」といった、かつて家族の基盤にあった価値観は、すでに希薄になっているのかもしれない。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたはお墓参りに行っていますか。
  • どなたを参るためにお墓参りに行きますか。ご自身が意識して参っている対象をお答えください。
  • 何故(あまり)行かないのですか?
  • あなたが行くお墓はどこにありますか。
  • あなた自身が入るお墓が決まっていますか。
  • あなたが入るなら、どんなお墓を希望しますか。立地や形状、入り方や一緒に入る人など骨になったあとの希望を、自由にお答えください。
  • 葬儀や埋葬、お墓について関心のあるものを、すべて選んでください。
  • 霊園をいくつか回り、それぞれの特徴を比較できるようなツアーについてどう思いますか。
  • あなたの家には亡くなった親族をまつるスペースがありますか。
  • それはどんなスペースですか。
  • なぜないのですか
  • お墓、葬祭、仏壇などについて、知りたいこと、希望すること、疑問に思っていることなど何でもお書きください。
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■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2009年9月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)408名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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