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「LINE」アンケート2015

コミュニケーションアプリとしてすっかり定着したといえる「LINE」。「クリエイターズスタンプ」事業をはじめとして、 まだまだサービスも拡充する印象をうける。そこでマム会員の「LINE」に対する意識はこの1年で変わったのかを調査した。

問1.LINEアプリを使っていますか
lineアプリを使っていますか
■ 「LINE」への警戒心は薄れつつある?
まず「LINEアプリを使っていますか」との設問にて、前年の調査との比較をおこなった。今年は「はい」が74.7%と4分の3を占め、前年よりも「いいえ」の割合が減った。(LINEアプリを)「知らない」と答えた割合はあまり変わらないところをみると、LINEアプリを知っているけど使っていない人がわずかに減ったと言えるだろう。
問2.LINEアプリを使っている方:LINEのどの機能を主に使いますか
問3.LINEアプリを使っている方:LINEが便利だと思う点を教えてください
問4.LINEアプリを使っている方:LINEが不便だと思う点、マイナスに感じる点があれば教えてください
「line」のどの機能を主に使いますか
■ やはり評価が分かれる「既読」の2文字
続いて「LINE」を使用している人に「LINEのどの機能を主に使いますか」と聞いた回答を比較した。 主な機能である「無料メール」の割合が一番多いのは変わらないが、「グループチャット」(67.9%)「無料通話」(56.0%)の割合が逆転している。「グループチャット」を活用する人が増えてきたということのあらわれだろうか。
また、「LINE」を使用している人に便利だと思う点を聞いてみた。これらは前回調査でも聞いているが、主たる意見はほぼ変わらなかった。しかし、より具体的な利点を挙げる人が増えたことを考えると、ユーザが「LINE」を使い慣れてきた部分もあるのかもしれない。今回は「メールアドレスの入力がいらない」(30代)「メールより簡単に送れる」(40代)「メールより気軽に返信しやすい」(30代)「タイトルを入れなくていい」(50代)といったメールでのやり取りとの比較、「スタンプで簡単に豊かな感情表現ができる」(40代)などのスタンプ機能の良さ、「既読確認で連絡できたかどうかがわかる」(40代)と、もはや「LINE」の代名詞ともいえる既読機能への評価、「何よりも無料というのが一番」(50代)といった無料サービス、「話の流れを一度に把握できる」(50代)「一度に何人もの人に連絡できて、お互いの返事を確認できること」(50代)「メッセージの共有がしやすい」(30代)などのグループチャット機能、「やりとりがリアルタイムで見やすい」(50代)といった視認性の良さ、「写真や動画の添付が楽」(40代)などの操作性の良さ、他には「翻訳(サービス)が使える」(40代)「無料なのにTV電話機能があるのがいい」(50代)などのサービスの充実度を評価する声が多かった。
一方で不便だと思う点、マイナスに感じる点を聞いたところ、やはり多いのは「既読がプレッシャーになる」(50代)「既読スルーと言われるのが面倒」(40代)「既読になっているのに返事がなかなか来ないと心配になる」(30代)「監視されてるようで嫌だ」(30代)などの既読機能に関する不満だった。また「まったく知らない相手が『知り合いかも』に表示される」(20代)「設定をしておかないと、勝手にお友達登録されてしまう」(40代)といった意図しない表示・登録によるストレス、「すぐ返さなくてはいけないと思いがち」(30代)「ガラケーなので、リアルタイムではない」(40代)「タブレットだとメッセージが来てもわからない時がある」(40代)といった素早い反応に対応しきれないストレス、「相手や自分のIDがよくわからない」(40代)「無料電話が繋がりにくい。または聞こえづらい」(30代)などの機能・サービスに関する不満、そしてあいかわらず「セキュリティに不安がある」(30代)といった印象が拭えない人もいるようだ。
問5.お子さんがLINEを利用している方:LINEを利用しているお子さんの年齢を教えてください
lineを利用しているお子さんの年齢を教えてください
■ さらに進むユーザの低年齢化!?
大人よりも使いこなしそうで、なおかつ危なっかしさも感じられる子どもユーザ。おそらく、「LINE」の主力ユーザになりつつある世代である。実際、前回調査での最年少は「小学校4~6年」の7.1%だったものの、なんと今年は「幼稚園・保育園児」が1.1%存在した。これは、「親のスマホ等を利用してスタンプをポンポンと送る」程度なのか、「マイLINE」を持っているのかは不明であるが、とうとうそんな時代がやってきたのか、という感は否めない。
問6.LINEアプリを使っていない方:LINEを使わない理由を教えてください
lineを使わない理由を教えてください
■ あえて「LINE」を使わない理由、教えてください
LINEを使っていない人に、その理由を聞いてみた。すると「スマホを持っていない」が54.7%と、物理的な理由が半数以上を占める結果に。また、「プライバシー管理が不安」も30.2%と根強く、賛否両論の「既読機能」が嫌だという意見も17.0%と相変わらず多かった。一方で「周囲で使っている人が少ない」は1.9%。それでも(「LINE」を)使わない、という選択をした人たちの1年後も気になるところではある。
問7.自分や家族、知り合いがLINEでとまどうような事例やトラブルにあった(聞いた)ことはありますか。「はい」と答えた方、具体的に教えてください
自分で家族で、知り合いがラインでとまどうような事例やトラブルにあった(聞いた)ことはありますか
■ 「LINE」にまつわるトラブルいろいろ
自分や家族、知り合いがLINEでとまどうような事例やトラブルやにあった(聞いた)ことはありますか、との問いに「はい」(26.7%)「いいえ」(60.9%)「わからない」(11.6%)という結果だったが、その中でも「はい」と回答した人に、さらに具体例を挙げてもらったところ、「LINE」ユーザなら他人事とは思えないものが数多くあった。
前回調査にはなかった特徴として多く挙げられたトラブルは、ID(アカウント)の乗っ取りだった。実際に「友だちのアカウントが乗っ取られ、私に『プリペイドカード買って』とメッセージが来たので、すぐに別のアドレスにメールして教えてあげた」(40代)「『ログインできませんでした』という全然身に覚えがないエラーメッセージが来て、誰かが私のアカウントに入ろうとしているのがわかり怖くなった」(50代)など、生々しい実例が次々と寄せられた。また、「グループチャットでみんな既読なのに誰も返事しなかった。あとで自分を省いたグループが存在することを知ってショック!」(40代)「グループ内で失言したことに対するバッシングがひどかったらしく、心に傷をおったらしい」(30代)「ひとりを残して複数のメンバーが一斉に退会」(40代)などのいわゆる「LINEいじめ」、「常につながっていないと不安」(50代)などの「LINE中毒」、「知らない人と以前使っていた電話番号が同じというだけでつながってしまった」(30代)などの仕様上のトラブルもみられた。
そして、マム会員がとても気になるのは、やはり子どものLINE使用によるトラブルだ。「子どもの中学校でトラブルが発生し、緊急学年集会が開かれる事態に」(40代)「当時中学生だった娘がLINEを始めたころ、退会させたりブロックしたりすることがあり、親たちが保護者会等で話し合いをもった」(40代)「友人の子どもがLINEいじめがきっかけで、高校1年の1学期で転校するに至ってしまった」(40代)など、悲しい実例も。また「中学生の娘が、いわゆるチェーンメールを送られて戸惑っていたので、自分からは送らないよう指導した」(40代)という人も。元祖トラブルの素ともいえるチェーンメールも時代とともに媒体を変えつつ、しぶとく生き残っていることが分かる。
他にも「既読スルーされてもめた」(30代)「意図しない人に友だち申請をしてしまった」(60代)など、人間関係のこじれに「LINE」が一役買ってしまった例もあった。
一方で「家族間では既読されていれば安心につながり、無視されたとはほとんど思わない。しかし友人との間では何かしら(OKだけでも)返事があった方がお互いに気持ち良いのではないか」(50代)という意見も。相手によって使い方を分けたり、おもんばかる気持ちがあれば、本来の有益な部分が活かされるということだろうか。
■「LINE慣れ」してきても気をつけたいこと
「LINE」といえば「既読」機能、というイメージの人は多いだろう。そのためか、「既読機能は諸悪の根源」(40代)とまで言い切る人も出てきた。しかし「無料でここまでのサービスは素敵」(50代)「いろいろなスタンプが購入できて楽しい」(40代)「お得なクーポンや情報がすぐ得られることが気に入っている」(50代)などの高評価をする人も存在する。一方で「リテラシーの問題」(40代)「『LINE』に限ったことではないが、モラルやマナーをわきまえて使うことが必要」(40代)と使う側の問題を指摘する人もいる。また、運営会社や仕様についても「安全に使えるといい」(40代)「格安スマホでの仕様だと年齢認証ができないなど、使いづらい」(40代)「個人情報や電話帳に入っている友人の情報などが漏えいしないかどうかが気になる」(30代)と指摘する人もいた。
そしてここでも、子どもの「LINE」使用への不安を述べる人が多かった。「年齢によって11時以降とか使えなくしてほしい」(40代)「ある程度の問題解決能力が備わったと実感できない限り、使わせるつもりはない」(40代)など、「LINE」で子どもが傷つかないための対策(まで、何で親が考えなくてはいけないの?)という不満のあらわれも垣間見えた。
「便利だけど、実は面倒」(40代)という言葉に集約されるように、子どもでも簡単に使えるのに、正しい使い方は大人でも難しいという矛盾に、人々はストレスや不信感を募らせるのだろう。機能や操作性が「LINE」をはるかに上回るアプリが出ない限りは、しばらくこの状態は続きそうである。「自分がどう使いたいかのルールを作らないと、ずっと縛られることになってしまう」(50代)といった意見を参考に、適度な距離感を保ちつつ、SNSをスマートに使いこなせる大人を目指したいものである。

2014年実施「LINE」アンケート結果はこちら
http://www.c-mam.co.jp/shufu-labo/research/data/140401.html

他にも以下の設問がございます。

  • LINEアプリを使っていますか
  • LINE以外で使っているSNSはありますか
  • LINEアプリを使っている方:端末は何をご利用ですか
  • LINEアプリを使っている方:LINEのどの機能を主に使いますか
  • LINEアプリを使っている方:LINEでコミュニケーションをとる相手は誰ですか
  • あなたのお子さんが利用しているSNSを教えてください
  • お子さんがLINEを利用している方:LINEを利用しているお子さんの年齢を教えてください
  • LINEを使っている方:携帯やスマホのアドレス帳にのっている人を自動で友だち登録していますか
  • LINEを使っている方:LINEが便利だと思う点を教えてください
  • LINEを使っている方:LINEが不便だと思う点、マイナスに感じる点があれば教えてください
  • LINEアプリを使っていない方:LINEを使わない理由を教えてください
  • 自分や家族、知り合いがLINEでとまどうような事例やトラブルにあった(聞いた)ことはありますか。「はい」と答えた方、具体的に教えてください
  • LINEについて、思うことを何でもお書きください
  •  
■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2015年5月

回答者数

20代から60代の女性(弊社WEB会員)225名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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