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「家事メン」についてのアンケート

「家事メン」という言葉をご存知だろうか。「イクメン」などと同じく、家事を積極的におこなってくれる男性のことを指すという。 マム会員世代の男性(夫)は果たして「家事メン」なのか、調査した。

問1.夫の年代を教えてください
問2.妻の就労状況について教えてください
夫の世代を教えてください 妻の就労状況について教えてください
■ 今回調査する夫の「中心世代」は40代がメイン
今回のアンケート回答者の48.0%が40代の女性ということもあり、夫の年齢も「40代前半」(30.9%)「40代後半」(20.4%)が合わせて半数以上(51.3%)と、とても多かった。続いて妻の就労状況について聞いてみると、一番多かったのが「在宅ワークをしている」(30.9%)と、マムアンケートならではの結果となった。そして「パートタイムで働いている」(29.6%)「フルタイムで働いている(起業等含む)」(20.4%)と続いた。話は少々脱線するが、マム会員でも、在宅ワークと並行して別の仕事に就いている人もいることがこの結果でみてとれる。ちなみに、「仕事はしていない」と答えた人も21.7%いた。ちなみに、「その他」(5.3%)の中には「自営業」(40代)などが含まれている 。
問3.あなたの家では、夫が家事をしていますか
「言わずとも積極的に家事をする」家庭の妻の就労状況 「頼んでも家事をしない」家庭の妻の就労状況
■ 何らかの形で家事を手伝ってくれる夫が多い結果に見えるが......。
ズバリ、「あなたの家では、夫が家事をしていますか」との問いに一番多かったのは「そのときの気分によって家事をすることがある」の31.6%。「家事メン」のポジティブなニュアンスとは微妙に違いそうな現実が漂う。しかし「頼めばすんなり家事をする」(27.6%)「言わずとも積極的に家事をする」(21.1%)「頼むと不満を言いつつ家事をする」(13.2%)と、頼んだり渋られたりしても家事をしてくれる方が「頼んでも家事をしない」(10.5%)を大きく上回る結果となった。ということは、「家事メン」は、40代男性にも多いのだろうか。
そこで、「言わずとも積極的に家事をする」家庭の妻の就労状況を調査してみると、「パートタイムで働いている」(28.1%)「フルタイムで働いている(起業等含む)」(31.3%)「在宅ワークをしている」(21.9%)の割合が高い。 一方で、「頼んでも家事をしない」家庭の妻の就労状況を見てみると、「仕事はしていない」(37.5%)が他の何らかの仕事をしている人たちよりも抜きんでている。妻が仕事をしていないのなら、夫は家事を手伝う必要はないと考えられているのだろうか。また、「在宅ワークをしている」(25.0%)の割合が「フルタイムで働いている(起業等含む)」「パートタイムで働いている」(ともに18.8%)より高いのも気にかかる。「在宅ワーク」→「自宅で仕事ができるから、時間を比較的自由に使える」というイメージは合っている。しかし、在宅ワークは仕事の量や稼働時間を自分で調節できるのも利点だが、家にいるからラクしていると思われがちなのも悩ましいところだ。在宅ワークをしていて、「頼んでも家事をしない」夫がいる妻は、少なからず報酬が出ているものに関しては「在宅でも仕事は仕事」という点をまずきちんと説明するところから始めないといけないのかもしれない。
問4.あなたは、夫の家事参加について満足していますか
問5.あなたは、夫の行う家事のクオリティ・完成度に満足していますか
問6.夫の行った家事でびっくりしたこと、失敗を目撃したなどのエピソードがあれば教えてください
あなたは、夫の家事参加について満足していますか あなたは夫の行う家事のクオリティ・完成度に満足していますか
■ おおむね満足していると答えつつも、妻の本音が大爆発!
つぎに夫の家事参加について満足していますか、と聞いてみると、多かったのは「おおむね満足している」の30.9%。「満足している」(15.1%)とあわせると、半数近くが満足しているようだ。さらに「夫の行う家事のクオリティ・完成度」に関しても「おおむね満足している(34.2%)「満足している」(12.5%)合わせて半数近くが満足している。まずまず満足している妻がいる一方で、「夫の行った家事でびっくりしたこと、失敗を目撃したなどのエピソードがあれば教えてください」と聞いてみたところ、言いたい放題の本音が飛び出し、興味深いものが数多く寄せられた。
多かったのは「仕事が雑でびっくり」(40代)というもの。いきなりクオリティの問題である。「几帳面な性格のはずなのに洗濯物を干すときはしわしわのまま」(30代)といった、普段の性格が家事とかけ離れたり、「ゴミ出しの曜日を間違える」(20代)など、部分的にしかできないケースも多かった。「お買い物のメモをとっても詳しく書いて頼んでも、違う物を買ってくる」(50代)「ちょっと食べられないような(まずい)おかずを作ってくれる」(50代)「畑からキャベツを取ってきてと頼んだら、白菜をとってきた時、もう絶対何も頼めないと思った」(50代)など、違った意味で活躍してしまう夫のエピソードは尽きない。「洗濯は夫の担当だが、洗濯槽がぐるぐるまわっているのを、じっと見ているのが好きなようで不気味」(50代)「夫が家事をしている時は近寄ってはいけないという暗黙のルールにびっくり」(40代)など、家事をする・しない、夫・妻によらず、性格によるものではないかと思われる回答も興味深かった。一方で、「掃除の終わりは雑巾をかける」(50代)「もともと独り暮らしが長いので、自分よりも家事は手早くて優秀。オレンジページなど見ながらなんでも作る」(50代)これぞ「家事メン」という回答も。
「いちどやると10回やったかのように威張る」(40代)というような、良くも悪くも「ウチもあるある」ということがらがたくさん見受けられたような回答の数々だった。
問7.不慣れな夫が行う家事に対して、妻が注意をするため、夫が家事に協力しなくなるという「家事ハラ」という現象もあるそうです。あなたは、夫の行う家事のやり方に不満を言ったことはありますか。言ったことがある方、それはどんな不満でしたか
問8.夫が家事に協力するためには、何が(誰が)どのように変わったらよいと思いますか
あなたは夫の行う家事のやり方に不満を言ったことはありますか
■ 「ヘタな」家事に対して、あなたは「ありがとう」って言えますか
「あなたは、夫の行う家事のやり方に不満を言ったことはありますか」との問いに「ある」と答えた人は38.8%。「ない」の42.1%に比べれば少ないと思えるが、「ある」と答えた人にどんな不満を言ったかを聞いてみると、「基本的に全部雑なのであげたらきりがない。すべてが違う」(30代)と辛らつな回答が。このような「雑だから」という理由は前項の「夫の行った家事でびっくりしたこと」でもよく挙がっていたが、具体的に何が雑なのかを聞いてみると「洗濯物の干し方」(20代)「野菜の切り方」(40代)「流しに雑に置くので、茶碗などにひびが入ることがある」(40代)「洗い残しがある」(30代)また、「洗濯物の干し方が違う」(50代)などだ。
日々の家事で培われたルーチンワークと違うために「何でもやったやったというけれどちゃんとできていない」(50代)「中途半端に家事を終わらせた時」(30代)など、本人はやった気でいるけれども後始末ができていないといった不満が挙げられた。
逆にクオリティを重視するあまり、「節約」の概念を取り払って家事にまい進してしまう夫も。「食器洗いを始めてから終わるまで水をずっと出しでいたのでもったいないと言ったことがある」(40代)「(妻が)考えて冷蔵庫に保管してある肉等の食材を必要以上に使って豪華に作ってしまう」(30代)など、妻によっては神経を逆なでするような出来事もしばしばおこるようだ。
そこで、「夫が家事に協力するためには、何が(誰が)どのように変わったらよいと思いますか」と聞いてみると、さまざまな視点からの意見が挙げられた。 まず、妻側から感謝の気持ちを伝えるタイプ。「夫が家事をしてくれたら、『ありがとう』と妻が言う」(50代)「ほめて使うしかない」(40代)しかし「相手をほめるのが一番とわかっているが、こちらの負荷が圧倒的に大きい現状ではどうしても言葉に感情がこもらない! 夫側が私の労働に対してもっと理解しないと私も変われない」(40代)という正直な意見も。「やってくれるならこちらから文句は言わないこと」(50代)というのも大切なようだ。また、「病気の時などは妻が無理してまで家事をしない。『休日は○○をお願い』など具体的な要望を事前に伝える」(40代)といった、非常時やお願いしたい時にサッと動いてくれるとよい、と考える人も。そのためにも普段から家事を知っていないと急にはできないこともあるが、「自分に関係ないという考えを(夫が)改めること」(30代)も重要だろう。
また、子どものころからの教育(特に男の子)も大事だという意見が挙げられた。「子どもの時から、家事を男女関係なくやればいいのでは? また、父親が家事をしないと息子もしなくなるので、『家事は家族全員でやる』という考え方が当たり前になってほしい」(30代)など、次世代を見据えた「家事メン」作りも必要のようだ。
確かに一方的に「家事をやって!」「もうちょっと○○できないの?」と文句を言われる方は不快に思うだろう。風潮的にもちょっと芽生えてきた「家事メン」への足掛かりも、妻の中にある基準ひとつで木端微塵になるかもしれない。
「あまり文句をいうと気分が悪いだろうから、両目で見ずになるべく片目で見るよう努めている。すると、あまり気にならなくなった。「やってもらったからやってあげる」というわけではないが、自然と態度や行動にも現れるのでは。感謝することが大切」(50代)この金言を胸に、「明日の家事メンを育てるのは私なのだ」と思って妥協し、受け入れ、感謝することが、かえって家事負担軽減への早道なのかもしれない。
多かったのは「仕事が雑でびっくり」(40代)というもの。いきなりクオリティの問題である。「几帳面な性格のはずなのに洗濯物を干すときはしわしわのまま」(30代)といった、普段の性格が家事とかけ離れたり、「ゴミ出しの曜日を間違える」(20代)など、部分的にしかできないケースも多かった。「お買い物のメモをとっても詳しく書いて頼んでも、違う物を買ってくる」(50代)「ちょっと食べられないような(まずい)おかずを作ってくれる」(50代)「畑からキャベツを取ってきてと頼んだら、白菜をとってきた時、もう絶対何も頼めないと思った」(50代)など、違った意味で活躍してしまう夫のエピソードは尽きない。「洗濯は夫の担当だが、洗濯槽がぐるぐるまわっているのを、じっと見ているのが好きなようで不気味」(50代)「夫が家事をしている時は近寄ってはいけないという暗黙のルールにびっくり」(40代)など、家事をする・しない、夫・妻によらず、性格によるものではないかと思われる回答も興味深かった。一方で、「掃除の終わりは雑巾をかける」(50代)「もともと独り暮らしが長いので、自分よりも家事は手早くて優秀。オレンジページなど見ながらなんでも作る」(50代)これぞ「家事メン」という回答も。
「いちどやると10回やったかのように威張る」(40代)というような、良くも悪くも「ウチもあるある」ということがらがたくさん見受けられたような回答の数々だった。
「家事」はいったい誰の仕事なのか
普段から家にいる時間の多い妻に家事の負担が大きくなってしまう問題は、昔から論じられてきた話題である。それでも「家事メン」などといった新しいワードがでてくるあたり、昔よりかは「家事一切は女性がやるもの」と考える男性は減ってきたのではないだろうか。「家事ハラ」というものが実際あるとするならば、慣れない手つきでも何らかの形で家事をしようと試みる夫に対して辛い仕打ちとなってしまう。一方、やりたい・やりたくないにかかわらず負担の大きい妻側は、日頃からの家事スキルがモノを言い、夫が苦戦しているものも難なくこなしてしまうことも多いだろう。
また、現在の40代の親は団塊の世代前後と思われるが、それらが夫の行動や考え方に少なからず影響を与えているのではないだろうか。「家事は女性(母親)がやって当たり前」という家庭環境で育った子どもが成長することで、家事の男性参加を否定する人が多くなってしまう要因ともなる。
妻側の「忙しくても家事をやらざるを得ない不公平感」と夫側の「仕事の傍ら手伝っているのにうまくいかない&注意される不条理」が「家事ハラ」という言葉をうんでしまうのだろう。 そこで、このアンケートの最後に「夫の家事について、自由にお書きください(夫へのひとことでもOKです)」を聞いてみたところ、感謝から不満、あきらめまで多岐にわたったのが特徴的だった。「できる範囲で手伝ってくれているので満足」(50代)「いつも家事をしている私が気付かないところをさりげなくきれいにしてくれるタイプなので私としてはすごく助かっている」(50代)など、ストレートに感謝の気持ちをあらわす人、「夫は子育てや家の片付け、子どもの勉強も見ている。日常的な家事は全くやらないが、夫が休みの日に部屋の片づけ、子どもの勉強などがきっちり終わっていて感心した」(30代)といった理想的な分担制がうまくいっている人も。一方、不満をぶつける人たちは一言でガツンと言いたいようだ。「言わなくてもやってくれ」(40代)「いつまでも子どものままでいるな!」(40代)「家事をなめているのか、とにかく雑で気配り不足。そのような仕事をしているのかと思うと不安になる」(40代)「こういうのは女性がするものと思っているふしがある」(40代)といった厳しい意見が多かった。また、「『やってくれるだけえらい』と女性が言う風潮にむしろ不満」(50代)という意見も。
あきらめや否定的な考え方の回答は「やり方が自分と違うので協力してほしいとはあまり思わない」(30代)「されても気に入らないので一切しないでほしい」(40代)とこちらも厳しい。折衷案ではないだろうが、感謝しつつもやんわりとリクエストを出す回答もちらほらとみられた。「ほめるのみ。文句は機嫌のよいときにささっという」(40代)「お料理してくれるのは嬉しいけど、後片付けもよろしく!」(40代)「子どもの寝かしつけの間に食器を洗ってくれてありがとう。でも、お鍋の油はしっかり落としてほしいな」(20代)など、「大人の対応」を感じさせる一面も。 どちらにしても、妻が満足と感じるか不満と感じるかは、夫・妻それぞれの性格にもあらわれるだろう。「頼んでもムダ(妻側)」「家事を手伝ったところで文句を言われるだけ(夫側)」とお互い思っている限り、家事は延々と妻だけが行うこととなり、歩み寄ることはできない。「それぞれにやり方があるのだから、お互いのやり方にケチをつけるのはやめましょう」(40代)と言えるのが、スマートな方法だろう。
とはいえ、子どもたちが大人になった頃は、夫・妻の関係性も変わっているのだろうか。もしかしたら「『家事メン』ってどういう意味?」と言われているかもしれない。 いつの時代でも「夫は結婚する前から自分で自炊していましたので、家事のことはいろいろ分かっていました。卵焼きも夫の方が上手でした。でもあるとき、私の作った卵焼きを食べて、「上手く作れるようになったね」と言ってくれました。あれは嬉しかった。結婚して30数年経ちましたが、これからもよろしくお願いします。」(50代) こういうコメントを言えるような夫婦を目指したいものである。

他にも以下の設問がございます。

  • 夫の年代を教えてください
  • 妻の就労状況について教えてください
  • あなたの家では、夫が家事をしていますか?
  • あなたは、夫の家事参加について満足していますか
  • あなたは、夫の行う家事のクオリティ・完成度に満足していますか
  • 夫の行った家事でびっくりしたこと、失敗を目撃したなどのエピソードがあれば教えてください
  • 不慣れな夫が行う家事に対して、妻が注意をするため、夫が家事に協力しなくなるという「家事ハラ」という現象もあるそうです。
  • あなたは、夫の行う家事のやり方に不満を言ったことはありますか。言ったことがある方、それはどんな不満でしたか
  • 夫が家事に協力するためには、何が(誰が)どのように変わったらよいと思いますか
  • 夫の家事について、自由にお書きください(夫へのひとことでもOKです)
  •  
■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2014年11月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)152名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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