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「防災意識」についてのアンケート

阪神大震災、東日本大震災、そしてつい先日の御嶽山噴火など、私たちは予期せぬ自然災害にたびたび脅かされる。 そこで、日頃からそれらのリスクに対処できるような「防災意識」をもっているのか調査した。

問1.現在お住まいのエリアで、自然災害が発生する不安を感じていますか
現在お住いのエリアで、自然災害が発生する不安を感じていますか どんな災害に対して不安を感じますか
■ 身近に起こるかもしれない自然災害で気になるものは?
まず、「現在お住まいのエリアで、自然災害が発生する不安を感じていますか」と聞いてみると、関東エリアの回答者が多い今回のアンケート結果では「とても不安」と回答した人は2割弱の19.3%、一番多かった「少し不安」(55.5%)が半数を超えた。住んでいる土地の形状や気候にもよるが、4分の3以上の人が自然災害に対して何かしらの不安を感じているようである。
また、「どんな災害に対して不安を感じるか」を聞くと、やはり地震大国・日本らしく「地震」が90.4%と断トツ。「津波」(13.9%)と回答する人もいた。そして最近ゲリラ豪雨などが多いためか「台風・暴風雨」(38.3%)「水害」「土砂災害」(ともに10.4%)を挙げる人も。「その他」(2.6%)の回答にて「竜巻」と答えた人も複数いるのも興味深い。また、先日の御嶽山噴火で思いもよらない惨事があったばかりだからだろうか、「火山の噴火」(12.2%)も注目されたようだ。
問3.災害に備えて何らかの対策をしていますか
問4.災害への備えとして行っていることを教えてください
災害に備えて何らかの対策をしていますか 災害への備えとして行っていることを教えてください
■ 防災対策は十分ではない!?
次に、自然災害への自己対策について聞いてみた。まず「災害に備えて何らかの対策をしていますか」との問いに「十分に備えている」と回答した人はゼロ。一番多かったのは「少しは備えている」(58.0%)、次いで「あまり備えをしていない」(35.3%)で、この2つの回答で9割以上を占めた。つまり、備えに対しては不十分であると自覚している人がほとんどということである。また、「災害への備えとして行っていることを教えてください」と聞いてみると、「非常食や飲料の準備」(70.3%)「避難場所の確認」(61.3%)「非常持ち出し袋の準備」(52.3%)「家具の固定」(39.6%)という結果に。とりあえず自分なりの備えはしているものの、十分に備えているとは言い難い状況のようだ。ちなみに、「その他」(2.7%)の回答のなかには、「車のガソリンは、早めに給油するようにしている」(40代)があったが、先の東日本大震災などで一時的にガソリン不足に陥ったことを教訓にしているのかもしれない。
問5.家にある防災グッズを教えてください
問6.外出中の被災に備えて、持ち歩いているものはありますか
家にある防災グッズを教えてください 外出中の被災に備えて、持ち歩いているものはありますか
■ いろいろと準備はしているつもりでも、足りているか
それでは、「家にある防災グッズを教えてください」と聞いたところ、エネルギー関連の「懐中電灯」(86.6%)「ろうそく・ライター」(69.7%)「電池」(65.5%)「携帯ラジオ」(64.7%)、身を守ったり清潔を保ったりする「マスク」(79.0%)「ティッシュ」(77.3%)「タオル」(76.5%)、食糧の「飲料水」(68.9%)「非常食」(63.9%)などの項目が多く挙げられた。普段から手軽に用意できるグッズがほとんどだが、前項にて災害への備えに自信のない人が多かったことを考えると、防災グッズは家にあるが、それらが十分な量を備えているかどうかは分からない人が多い、といったところだろうか。
また、天災はいつやってくるか分からないもの。「外出中の被災に備えて、持ち歩いているものはありますか」との問いには、「特に持っていない」(49.6%)と回答する人が一番多く、「ホイッスル」(8.4%)「懐中電灯」(3.4%)「非常食」(5.0%)といったいわゆる「防災グッズ」を持ち歩く人は非常に少なかった。一方で「現金を多めに」(15.1%)「携帯やスマホの予備バッテリー」(9.2%)「常備薬」(12.6%)「マスク」(16.0%)など、防災という観点だけではなく「出先で不便な目に遭わないように持ち歩くもの」と重複するアイテムを携帯している人もみられた。また、「その他」(5.9%)の中で「万能ナイフ」(20代)という回答もみられたが、これは護身用も兼ねているのかもしれない。
問7.災害時、家族と連絡をとる方法を決めていますか
問8.自宅近くの避難場所を知っていますか
■ 災害発生! その時あなたはどうしますか?
それでは、「家にある防災グッズを教えてください」と聞いたところ、エネルギー関連の「懐中電灯」(86.6%)「ろうそく・ライター」(69.7%)「電池」(65.5%)「携帯ラジオ」(64.7%)、身を守ったり清潔を保ったりする「マスク」(79.0%)「ティッシュ」(77.3%)「タオル」(76.5%)、食糧の「飲料水」(68.9%)「非常食」(63.9%)などの項目が多く挙げられた。普段から手軽に用意できるグッズがほとんどだが、前項にて災害への備えに自信のない人が多かったことを考えると、防災グッズは家にあるが、それらが十分な量を備えているかどうかは分からない人が多い、といったところだろうか。
思いもよらない災害が身近に発生したとき、人々はどのような行動をとるだろうか。「災害時、家族と連絡をとる方法を決めていますか」と聞いてみると、「集合場所を決めている」(47.1%)「携帯電話で電話する」(36.1%)「171災害時用伝言ダイヤルの使い方を確認している」(18.5%)「web171災害用伝言板の使い方を確認している」(5.0%)「ツイッターやLINE、FacebookなどSNSを利用する」(13.4%)が挙げられたが、「何も決めていない」と回答した人も31.1%存在した。災害の規模によっては停電、断線等も考えられるため、一般電話や携帯電話、インターネットが不通になる可能性もある。情報源がぐっと乏しくなったところで頼りになるのは「避難場所」。そこで「自宅近くの避難場所を知っていますか」と聞いてみると、「一時避難場所だけ知っている」(38.7%)「一時避難場所も広域避難場所どちらも知っている」(34.5%)「広域避難場所だけを知っている」(19.3%)「避難場所がどこにあるか知らない」(7.6%)という結果に。
一時避難場所とはその名の通り、一時的に避難する場所として定められたところであり、広域避難場所とは一時避難場所が危険にさらされたり、避難勧告が出たりした時に集まるところであるが、その存在すらも把握していない人がいる実態も分かった。自宅の周辺やよく立ち寄る場所、職場近辺等の避難場所をチェックしておくことは、まさに防災への第一歩と言えよう。また、家族がバラバラの状態で被災した際の集合場所や連絡方法なども、平時のうちにぜひ確認しておきたい
■ 「あの時」慌てて買ったもの、活かされていますか?
東日本大震災から4年弱。災害直後、買いなれない缶詰類をスーパーにて列をなして慌てて買った人はいないだろうか。ちなみに、缶詰の消費期限はおおむね3年のものが多いが、その時買った缶詰の消費期限も気になるところだ。
「災害対策について、思うことを自由にお書きください」と最後に聞いたところ、やはり「非常用品の保管場所について悩む」(40代)「実際どのくらいの量、どのような物を最低限準備しておけばよいのかがよくわからないので困る。実際自然災害を体験しないと、やはり危機感を高めるのは感覚的に難しいのでは」(20代)といったその家や状況に合った災害対策がよく分からないことにとまどっている人が多いようだ。また「最近ちょっと油断している」(40代)「震災直後は気にしていろいろそろえたが、日が経つにしたがって疎くなっている」(50代)と回答する人も非常に多く、「しなければと思いながら日常に追われて何もしていない」(30代)「いつ災害が起こるかわからないので、リュックに防災用品を一式入れて、担いで避難すればいいようにとは思っているが、実行していないのが現状」(40代)という正直な意見も。災害対策を講じていない人の中には「運命だから仕方ないかなという思いもある」(40代)という人も。どちらかというと行動に移す、移さないにかかわらず「何とかしなくては」と思い、焦っている人の方が多く見受けられた
また、避難訓練についての指摘もあった。「地域の防災訓練に参加したが、ゆるい。集合場所からゆっくり移動するなど、これでは助からない」(50代)「会社が入っているビルは毎年、防災訓練を行うが、仕事柄訓練に参加する事も出来ず避難経路や避難方法、災害時の対処法を未だ知らない」(50代)など、いざという時に役立つのか不安になる声もきかれた。自治体に対しても、「災害前の対策、災害後の生活再建に関して対策がなされているのか不安」(30代)といった声も。
他にも「障がいのある子どもがいるので、避難所等で周囲の理解が得られるのか、もし私が怪我をしても本人を守れるのか、守ってもらう事ができるのか凄く心配」(50代)「子ども私も持病がある。災害時に困るのは常備薬ではないかと思いストックしている」(30代)など、悩みは尽きない。
もちろん、災害は起きないに越したことはない。しかし、最低限の備えや心構えを持つことが必要なのは、過去に起きた恐ろしい自然災害の数々の犠牲となり、悲しい思いをしている人々を見て私たちも学んでいるはずだ。実際に「阪神淡路大震災を経験し、ガスが長いこと復旧せず銭湯通いを強いられた。その時の経験を無にしないよう活かしたい」(30代)「主人が阪神大震災を経験していたので、常に意識していたこともあり、東日本大震災の時も慌てずに行動できた」(30代)という経験者の声は貴重だ。「明日は我が身、と東日本大震災を経験して痛感した」(40代)という気持ちを忘れずに、「非常食や常備食を時折入れ替えがてら消費し、定期的に家族で災害対策について見直すことが大事かなと思う」(50代)といった、備蓄、避難準備の両面から備えておきたいものである。

他にも以下の設問がございます。

  • 現在お住まいのエリアで、自然災害が発生する不安を感じていますか
  • どんな災害に対して不安を感じますか
  • 災害に備えて何らかの対策をしていますか
  • 災害への備えとして行っていることを教えてください
  • 家にある防災グッズを教えてください
  • 災害時、家族と連絡をとる方法を決めていますか
  • 自宅近くの避難場所を知っていますか
  • 外出中の被災に備えて、持ち歩いているものはありますか
  • 災害対策について、思うことを自由にお書きください
  •  
■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2014年10月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)119名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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