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「ママ友」アンケート

先日ワイドショーなどで、有名人の親同士が引き起こしたとみられるトラブルが明らかとなり、
ちょっとした話題となった。 子どもがいる女性が多いマム会員は、親同士のコミュニケーションをどのように考えているのか調査した。

問1.あなたには、ママ友がいますか。
あなたには、ママ友がいますか
■ あなたにとっての「ママ友」とはどんな付き合いをさしますか?
「あなたには、ママ友がいますか」との問いに、「はい」(82.8%)「いいえ」(9.1%)「子どもがいない」(8.1%)という結果がでた。子どもがいる家庭の多いマム会員ならではの回答といえるが、「ママ友」とまず聞いて、おそらくは互いの子どもをとおして知り合った「ママ」というところまでは理解できても、そこに「親密度」というものさしを入れるかどうかで「はい」と「いいえ」の答えが分かれるといったところだろうか。
問2.ママ友同士のいじめを経験したり、見たり聞いたりしたことはありますか。差し支えなければ内容も教えてください。
ママ友同士のいじめを経験したり見たり聞いたりしたことはありますか
■ ドラマのような「事件」も起きることがある!?
次に、「ママ友同士のいじめを経験したり、見たり聞いたりしたことはありますか」と聞いたところ、「ある」(25.3%)「ない」(70.3%)との回答が。そして実際に見たことのある人に詳細を聞いてみると、一番多かったのが「陰口」(40代)で、その他「ランチに誘わない」(40代)「みんなで無視するような環境に置く」(30代)という意見も。中には「気に入らないママを、夜、ファミレスに呼び出し、やくざまがいの夫も同伴して、ねちねちと説教。反省と謝罪をするまで帰さない」(40代)「派手めの服を着ていると『しましまちゃん』『ピンクちゃん』などと呼ばれる」(40代)「一緒にする予定のイベントのフォローをさせるためのメールを朝の三時くらいに送りつけてくる。そして返信が遅れると無視。またフォローしても、その後の感謝の言葉などは一切なし。むしろ、フォローの仕方に対する猛烈な批判とクレームがくる」(30代)といった、ドラマも真っ青のケースが見られた。もし、自分が当事者になってしまったら......どうすればいいのだろうか。
問3.あなたのまわりに、ボスママはいますか。その方はどんなボスママですか(でしたか)。
問4.ママ友の世界で、うまくやっていくコツは何だと思いますか。
あなたのまわりに、ボスママはいますか その方はどんなボスママですか
■ ママ友づきあいは、その人の処世術にもつながる
「あなたのまわりに、ボスママはいますか」と聞いてみると、「いる・過去にいた」(38.5%) 「いない」(57.1%)と、「いない」と回答した人がやや多かった。また、「その方はどんなボスママですか(でしたか)」とさらに突っ込んだ質問をしてみると、圧倒的に多かったのは「仕切り屋」(88.6%)「役員を歴任している」(37.1%)「ベテランママ」(31.4%)と、確かにどこにでもいそうなタイプのボスママが多いことが分かった。
いわゆる「ママ」に特徴的なのは、地域や学校でリーダーシップをとる存在の人が出てくることだ。組織上、必ずやらざるを得ない人が出て来るので、決めるのもひと苦労、というところも多いのではないだろうか。そんなときに否が応でも存在感を発揮するママをここではボスママと呼んでいるが、ボスママのおかげでまとまっているコミュニティもあれば、ただかき回して嵐を巻き起こすだけのボスママもいる。個々人の性格をうまく尊重し、リーダーシップをとるむずかしさは、ビジネスの世界でもママの世界でも本質は変わらないということだろう。
そこで、「ママ友の世界で、うまくやっていくコツは何だと思いますか」と聞いてみると、多かったのは「あまり深くかかわらない」(30代)「ある程度距離をとる」(40代)という回答。オトナの対応という意味合いなのか、われ関せず、といった考え方なのかは分からないが、「箸にも棒にもかからない存在でいる」(40代)というように、あまり波風立てずに対応しよう、という気持ちのあらわれだろうか。「あったら教えてほしい」(40代)という切実な回答も、分からなくはない。しかし同時に、「陰口を言わない。人と自分を比べない。これは、ママ友の世界に限らずかも」(40代)「気遣いと出しゃばらないこと、ある意味鈍感なふりも必要」(50代)「合わせられるところは気持ちよく同感するが、媚びないこと」(40代)「(私は、○○だと思うよ。などの)アイ(I)メッセージで話をする」(40代)「目立たず、ひがまない」(30代)など、迷える「ママ友づきあい」のアドバイスになりそうな回答が寄せられた。それでもなかなか手ごわい「ママ友」もいるだろうが、その時は「理解できない、感覚がおかしい人とはかかわらないに限る」(40代)という潔さも参考にしたい。
問5.あなたは「ママカースト」という言葉を知っていましたか
問6.あなたのまわりに「ママカースト」は存在しますか。またそれは、どういった基準でつくられたのですか
あなたは「ママカースト」という言葉を知っていましたか あなたのまわりに「ママカースト」は存在しますか
■ 見えない壁が作りだす「ママカースト」はいったい何なのか
「あなたは『ママカースト』という言葉を知っていましたか」という設問自体に驚いたかもしれないが、ヒンドゥー教の身分階級をあらわす「カースト」という言葉を入れ込むこの語について、賛否両論はあるのを承知の上で、あえて聞いてみた。すると、「はい」(41.4%)が「いいえ」(58.6%)に迫る勢いだった。そしてその「ママカースト」は実際に存在するのか、という問いに対して、1割強の人が「はい」(12.1%)と回答。「どういった基準でつくられた「ママカースト」ですか」では、「夫の職業」(54.5%)「ママ自身の学歴や職歴(45.5%)「住宅」(36.4%)「ママ歴」(36.4%)「子どもの学力」(36.4%)が上位を占めた。ここで注目したいのはやはり、その人そのものの評価だけではなく、取り巻く生活環境や家族の職業やスキルが基準の中に含まれていることである。自分自身のほかに、妻であり母であるということが常について回ることが「ママ友」の「ママ」という言葉にギュッと詰まっているのかもしれない。
そして「ママカーストについて自由にお書きください」について、圧倒的に多かったのが「くだらない」(40代)「めんどくさい」(30代)「バカバカしい」(40代)と一蹴した意見。そのほか、「ママカースト」を作りだす理由として「自分に自信のない人たちがやっている」(40代)「ブランドを身に着けるように、夫や子どもの状況は自身の資質に欠けていると自覚するところを補うためのツールなのかも」(50代)「それでしか自分を保てない気の毒な人たち」(40代)「女性ならではの発想」(40代)と冷静に分析する意見も。また「実は昔から収入格差は存在していたが、それがSNSなどの情報網が発達しすぎたせいでどんどん変な方向に広がったのでは」(30代)と鋭い指摘をする人も。とはいえ「個人的にはどうでもいいと思っているが、結構こだわるママ友が多いのが驚きでもあり意外」(50代)な現状もある。「羨んだり妬んだりする気持ちなどの正直な意見はいいと思うが、子どもに影響する事があってはいけない」(30代)のは分かっているが、思わぬきっかけで同調圧力に巻き込まれてしまったとき、ママは一体どうすればよいのだろうか。ここでも、「大変な思いまでしてママ友でいないといけないならひとりを選ぶ」(40代)「人はひと、自分は自分」(40代)「子育て観は親の数だけある、と言うぐらい各家庭によって違うことなので、比べても仕方がない」(50代)と割り切る勇気が必要なこともあるようだ。
■ 「ママ友」という言葉が生み出す温度差を知ろう
最後に、「ママ友」について自由な意見を聞いてみた。前項の「ママカースト」のような格差を感じてしまう人の意見を聞いてしまうと、「子どもにとっても幼なじみの親であり、同じ地域で同じように子供を育てている、かけがえのない友だち」(30代)「仲良くしている友だちは便宜上『ママ友』とは言っているが、子どものかかわりがなくても、仲いい人ばかり。子ども抜きで飲みに行ったり、コンサートに行ったりしている」(40代)という理想的な「ママ友」が見つかった人は、実はラッキーなのかもしれない
一方では、いかにも造語である「ママカースト」という言葉は、かえってその行動をエスカレートさせるきっかけになっているのではないかという指摘も。「マスコミが『ママ友』を作らなくてはいけないと急き立て、同時に『ママカースト』という恐ろしい世界があると脅しているように思える。それが世間のスタンダードのような錯覚を起こさせて、たくさんのママたちが混乱させられているように感じる」(40代)という意見もあるように、さまざまな情報に踊らされない心持ちも重要のようだ。「ママ友」を作らないと! とプレッシャーに感じている人には「いたら楽しいし頼りになるけれど、いなくてもどうにかなるもの」(30代)ぐらいに構えるのがおススメだろう。
また、世間一般で使われている「ママ友」という表現自体が嫌いだ、という意見も多かった。「子どもの友だちのお母さんと言う存在なので、知り合いとしてしか認識していない」(40代)のように「自分の友だちではないのに、なんで「友」なのか、という反発も分からなくはない。しかし「子どもの情報収集には欠かせない存在」(40代)「子育てするうえで、良くも悪くも勉強させてもらえる人たち」(40代)と、情報源としての「ママ友」を頼りにする人も。
また、「周りがやりたがらないから、役員の仕事を引き受ける、一度引き受けると次も押し付けられる......。断りきれない人をまわりがボスママに仕立てあげているのかも。私だってやりたいわけじゃないが、もめるのは嫌なのと、孤立したくないので」(30代)といった、ボスママ側ともいえる意外な告白も。自分自身の性格をもよく考えたうえで、どのように人間関係を築けばいいのかを考える必要もありそうだ。もちろん、「『ママ友』は正直いらない。仕事をしていると楽ちん」(30代)という回答を参考にしたほうが良い人もいるだろう。 子育てしている間ならではの「ママ友」という呼び名や関係。うまくいってもこじれても、群れてもひとりぼっちでも、悪戦苦闘しながら子どもと一緒に自分自身の人間性は磨かれていくと信じたい。理解できるのに時間はかかるかもしれないが、そんなママの姿を我が子もきっと分かってくれる日が来ることだろう。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたには、ママ友がいますか
  • 自分とママ友、もしくは自分以外ママ友同士の間で「格差」があると感じたことはありますか。「ある」と答えた方、その格差は具体的に何の差ですか
  • あなたは「ママカースト」という言葉を知っていましたか
  • あなたのまわりに「ママカースト」は存在しますか。またそれは、どういった基準でつくられたのですか
  • あなたは、「ママカースト」についてどう思いますか。自由にお書きください
  • ママ友同士のいじめを経験したり、見たり聞いたりしたことはありますか。差し支えなければ内容も教えてください
  • あなたのまわりに、ボスママはいますか。その方はどんなボスママですか(でしたか)
  • ママ友の世界で、うまくやっていくコツは何だと思いますか
  • 「ママ友」について、自由にお書きください
  •  
■調査概要
属性このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2014年9月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)99名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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