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おひとりさまアンケート

特に女性がひとりで行動することを最近では「おひとりさま」という事が多い。
「おひとりさま」するときとはどんなシチュエーションが多いのだろうか。
また、夫婦であっても行動をともにせず、バラバラの行動をとる「おひとりさま夫婦」の
実態についてもあわせて調査した。

問1.ひとりで行動するのは好きですか。また、その理由を教えてください。
ひとりで行動するのは好きですか<兄弟姉妹の有無別> ひとりで行動するのは好きですか<未既婚別>
■ ひとりで行動するメリットとは
「ひとりで行動するのは好きですか」との問いに「はい」が90.2%、「いいえ」が9.8%と、実に9割の人が「はい」と答えている。主な理由として圧倒的に多いのは「気を使わずにすむ。自分のペースで行動できる」(30代)だが、細かく見てみると「人に合わせるのが苦痛になってくる」(30代)「思い立った時に即行動できる」(40代)「子どもが出来てから、ひとりの時間がほとんどなくなったので自由に行動したい」(30代)といった回答があった。また、ひとりで行動することにより「自分の欲求を満たせる」(40代)といったメリットも。その他「子どもとは入れないお店などに行ける」(40代)「夫がいい人ではない」(40代)「仕事の関係上、ひとりで外食することもあるのでもともと抵抗はない」(30代)「現在地では、友人がいないから」(60代)といった理由も挙がった。
その一方で「いいえ」と回答した少数意見として「さみしい。不安になる」(40代)「誰かと話したり笑ったりしていたい」(30代)「ひとりでいると、いらない事ばっかり考えてしまってあまり楽しめない」(30代)「なるべく子供達と行動したい」(30代)などがあった。また、ひとりで行動するという行為に兄弟姉妹の有無や未既婚は関係するのかも合わせて調査した。「兄弟姉妹がいる」人でひとりでの行動が好きと答えた人は89.8%、「兄弟姉妹はいない」人でひとりでの行動が好き、と答えた人は92.9%と「兄弟姉妹はいない」=ひとりっ子がやや多い割合となった。また、未既婚という別の切り口から考えると「既婚」にてひとりでの行動が好き、と答えた人は91.1%、「未婚」にての同設問は85.7%と、夫婦でいることが多いはずの既婚者の方がひとりで行動する率がやや高いことが分かった。
問2.今までひとりで入ったことのあるお店や、したことのある娯楽を教えてください。また、その理由を教えてください。
問3.ひとりでは入れない店や、できない娯楽はありますか。また、その理由を教えてください。
今までひとりで入ったことのある店や、したことのある娯楽を教えてください 下記の中でひとりでは入れない店や、できない娯楽はありますか
■ 「ひとりカラオケ」「ひとり焼肉」はハードルが高い?
ひとりでの利用者の多い「カフェ」(81.1%)や「ファーストフード店」(79.5%)、最近はレディースデーなども設けている「映画館」(59.8%)、値段も手ごろな「ファミリーレストラン」(43.4%)、静寂の中愉しむ「美術館・博物館」(43.4%)が上位を占めた。理由としては「子どもたちを預けてリフレッシュ」(30代)「日頃のストレスを発散するために外出」(40代)真偽のほどはわからないが「チケットが1枚だと良い席が取れる」(30代)といったポジティブな目的から、「同じ趣味の人がいないから」(30代)「わざわざ他人を誘うこともないし、誘うのもめんどくさい」(30代)「一緒に行ってくれる人がいなかった」(50代)のような消去法的な意見もみられた。しかし、すべての人がおひとりさまに慣れているわけでもなさそうで、「マックなら一人でも平気だと思った」(40代)「ほかにもおひとりさまが何人もいて、入りやすかった」(40代)というちょっとドキドキしながら実行している人も。また、「映画のレディースデーに短時間で行って来たい。友人と一緒だと食事も一緒で長時間かかってしまうから」(50代)といった、自分の時間を上手に使うための手段としてのおひとりさま行動をとる人もいた。中には「若い頃ひとりでカフェでお茶をするのがステイタスに感じていた」(30代)という意見もあったが、実際はどうだったのだろうか。感想を聞いてみたいものである。
また「カラオケはストレス発散のためひとりで熱唱する」(40代)という人がいる反面、「ひとりでは入れない店や、できない娯楽はありますか」との問いでは、「カラオケ」が43.4%と4番目に多い「できないこと」に挙げられていた。火を囲んでワイワイと愉しむイメージが強いせいか「ひとりで焼肉屋に入る勇気はない」(30代)「ひとり焼肉はさみしい」(50代)という意見が出た「焼肉屋」(55.7%)が一番多く、「人数が多いほうが色々な料理が食べられる」(40代)という意見もあった。ついで多かった「海外旅行」(54.9%)は「国内とは違い防犯面で危険があるから」(40代)という安全面での理由の他に「方向音痴。国内は人に聞けるけど、海外だとそのまま行方不明になりそう」(50代)といった「方向音痴」を理由に挙げる人も非常に多かったのが特徴だ。ついで「居酒屋・バー」(48.4%)と続いたが、全体的に「ファミリーやグループでの利用が多い場所はやはり気が引ける」(40代)というのが主な理由のようだ。しかし「自分が行きたいと思っているなら、ひとりで行けない場所などない」(30代)といった力強い回答もみられた。
問5.家にある防災グッズを教えてください
問4.あなたが自分にかけるお金は1ヶ月でいくらぐらいですか。
問5.ひとりで出かける際の予算について教えてください。
あなたが自分にかけるお金は1か月でいくらくらいですか ひとりで出かける際の予算について教えてください
■  「おひとりさま」は、特別な行動ではない
「あなたが自分にかけるお金は1ヶ月でいくらぐらいですか」との問いには「3000円以内」(22.1%)「5000円以内」(24.6%)「1万円以内」(25.4%)で合わせて7割以上を占めた。これらすべてが「おひとりさま」の資金になるわけではないが、ひとりで出かける際の予算について聞いてみると、「最低限で」が37.7%、「いつもと変わらず」が40.2%で、合わせると8割近くを占める。「少し贅沢する」と回答した人は22.1%にとどまり、「思い切り贅沢する」という人はいなかった
「いつもと変わらず」の「いつも」が何を指すかは人それぞれだと思うが、感覚的には出かけるからといって特別なことをするわけではない、という気持ちの表れだろう。ちょっとだけ「おひとりさま」の時間を設ける、それだけでも気分的にリフレッシュできると考えている人が多いのかもしれない。
問6.あなたの家庭は「おひとりさま夫婦」にあてはまりますか。
問7.問6にて「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた方、具体的にどんな方法で「おひとりさま」の行動をとっていますか。
問8.問6にて「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた方、なぜ「おひとりさま夫婦」になっていると思いますか。
あなたの家庭は「おひとりさま夫婦」にあてはまりますか あなたの家庭は「おひとりさま夫婦」にあてはまりますか<兄弟姉妹の有無別> 前項で「あてはる」「ややあてはまる」と答えた方、なぜ「おひとりさま夫婦」になっていると思いますか
■ 実録:あの手この手で「おひとりさま」になる瞬間を狙っている!?
夫婦でありながらも、ふたりがそれぞれ別々のことをして過ごす(=行動をともにしない)ことを最近では「おひとりさま夫婦」というようである。そこで、「あなたの家庭は『おひとりさま夫婦』にあてはまりますか」と問いかけたところ、半数以上は「あてはまらない」(50.8%)と回答したものの、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人がそれぞれ13.1%、20.5%と3割ほどいた。ちなみにこちらも兄弟姉妹の有無別に分けてみたところ、「あてはまる」「ややあてはまる」を足した割合が「兄弟姉妹がいる」の33.4%に比べ、「兄弟姉妹はいない」の方が35.7%とやや多かった。夫婦であってもひとりっ子気質は比較的「おひとりさま」になりやすいという結果のあらわれだろう。
そして、「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた方に「なぜ『おひとりさま夫婦』になっていると思いますか」とさらに聞くと、「やりたいことが夫と違う」という回答が75.6%と断トツに多かった。
具体的にどんな方法でおひとりさまの行動を取っているかを聞いてみると、実にさまざまな方法にて「おひとりさま」を実現する機会をうかがっているかが分かった。
まず、夫婦別行動に慣れているパターンとして「無理やりじゃなく自然と別行動」(30代)「休みが一致していても、別々の行動をとる」(40代)が挙げられる。ほかには「寝ている朝のうちに家を出てしまう」(30代)「自分の趣味を貫くために事前に相談せずに予定を先に入れて外出する」(30代)といった「不意打ち型」、「夫が子どもを連れて出かけるときは極力ついていかない」(40代)「ダンナさんの外出について行かない」(40代)という「ついていかない型」、「夫が休みの日は友達と約束する」(40代)「週末に自分だけの予定や用事を入れる」(40代)などの「予定をあえて入れる型」、「夫には特に予定がないと思わせておいて、ヒマだからと出ていくのを待って自分は違うところに出かける」(40代)といった「トリッキー型」に大別された。
共通して言えるのは、「おひとりさま」の時間を確保するために、あれこれと策をあらかじめ練って、先手を打っているというところだ。ただ、設問にて「どんな方法で―」と聞いているのでいろいろな回答が得られるのは当然なのだが、この結果に夫側はどのような反応をするのだろうか。妻の行動の真意を知り、「そ、そういうことだったのか......。」と驚く人も多いかもしれない。しかし妻たるもの、家族のスケジュールをかいくぐり、かなり計画的に「おひとりさま」の状態を創りだすしかない。そのための知恵を結集した行動だと捉えてもらえたら幸いだ。
■ 「おひとりさま」は孤独なのだろうか
「ひとり」は「一人」もしくは「独り」と書きあらわすことができる。そこに二重敬語のように「お」と「様」をつけただけで、「おひとりさま」という状態を表す言葉に変化する。店員が一人で来た客に便宜上「おひとりさまですか?」と聞く言葉と変わらないはずなのに、前者はなんだか悠々自適なニュアンスさえ漂う。
女性がひとりで外出して何かをしているさまは、ひと昔前までは見ようによっては「(ひとりぼっちの)寂しい人」と思われることが多かった。しかし今は、人目を気にするより、自分の意思や目的を優先することが大事だと考える人が増えてきたのかもしれない。これは時代の流れによる女性の社会進出や、価値観の変化と関係なくはなさそうだ。
また、女性がひとりで入りやすい店やサービスが以前よりも増えつつあることも、「おひとりさま文化」の定着には欠かせない。それらをビジネスチャンスとしてとらえる企業がさらに増えれば、今後ますますおひとりさま市場は広がることだろう。
また、ひとりで出かけるものの、金銭的にはあまり負担をかけたくない、という現実的なところも特徴として挙げられる。刹那的に憂さ晴らしをするというより、適度な範囲でひとり時間を愉しもうとする姿がうかがえる。
一方「おひとりさま夫婦」の夫は、妻が「おひとりさま」を満喫している姿を見たらどう感じるのだろうか。無関心? うらやましい? 苦々しく感じる? このあたりはそれぞれの夫婦の有りように投影されるだろう。しかし「おひとりさま」にてあえて距離を取ることで、夫婦間でほどよくバランスを保ったり、自分自身の心の安定を確保できたりするのであれば、必要な行動といえよう。むしろ、本当の意味での「孤独」ではないことを確認できる時間―それが「おひとりさま」なのかもしれない。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたは結婚していますか。また、「いいえ」と答えた方、同居している家族はいますか。
  • ひとりで行動するのは好きですか。また、その理由を教えてください。
  • あなた自身に兄弟姉妹はいますか。
  • 今までひとりで入ったことのあるお店や、したことのある娯楽を教えてください。また、その理由を教えてください。
  • ひとりでは入れない店や、できない娯楽はありますか。また、その理由を教えてください。
  • ひとりで出かける際の予算について教えてください
  • あなたの家庭は「おひとりさま夫婦」にあてはまりますか。
  • 前項で「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた方、具体的にどんな方法でおひとりさまの行動をとっていますか。
  • 前々項で「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた方、なぜ「おひとりさま夫婦」になっていると思いますか。
  • あなたのまわりで「おひとりさま夫婦」はいますか? 「はい」と答えた方、具体的に教えてください。
  • あなたが自分にかけるお金は1ヶ月でいくらぐらいですか。
  •  
■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2013年6月

回答者数

20代から60代の女性(弊社WEB会員)122名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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