「財テク」アンケート
半年を待たずして、すでに2013年を象徴するキーワードに挙げられる「アベノミクス」なる
経済政策のおかげか、最近徐々に経済も上向きになりつつあるといわれている。
それまでの厳しい時代が続いた数年間、主婦たちはどのような「財テク」をおこない、
それらが2013年の現在どのような状況になっているのかを聞いてみた。
問１.株や国債、外貨預金など、貯金・節約以外のお金を増やす工夫（資産運用）をしていますか。また、その資産運用において、現時点でアベノミクス効果はありましたか
問２.前項にて「いいえ」と答えた方、お金を増やす資産運用に興味はありますか？ また、アベノミクスの影響はありますか
- ■ 「アベノミクス」と聞いただけでなんとなくポジティブな気分！？
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昨今の「アベノミクス」効果なのか、ずっと続いていた円高が一転円安傾向になるなど、「なんとなくこれから変わっていくんじゃないか」という気配を感じることが多くなりつつあるが、私たちの生活と切っても切れない経済の動向を株価や相場などの観点から判断している主婦はどのぐらいいるのだろうか。そこで「株や国債、外貨預金など、貯金・節約以外のお金を増やす工夫（資産運用）をしていますか」と聞いてみると、「はい」が46.5%、「いいえ」53.5%とほぼ半々の回答が得られた。また、資産運用の過程において、いわゆる「アベノミクス効果」（＝資産運用において増益）はありましたか、との問いには「はい」54.7%「いいえ」45.3%とわずかに「はい」が上回った。なんとなく世間では上向きの雰囲気を裏付けるかのような結果である。 また、資産運用をしていない（＝「いいえ」と答えた）人に「お金を増やす資産運用に興味はありますか」と聞いたところ、「はい」59.0%「いいえ」41.0%とこちらもわずかに「はい」が上回った。やはり、再び好景気になりそうな「いい予感」に対して興味を持つ人も多いのではないだろうか。
問３.資産運用の目的は何ですか
問４.運用は誰がしていますか
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■ 楽しく充実した日々が老後まで続くのが理想
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資産運用の目的を聞いてみると、「老後のため」47.2%「お小遣い稼ぎ」39.6%「今の生活を豊かにするため」35.8%が多かった。長い不景気が続くと、自然と将来の生活についても不安に感じるのも無理はない。少しでも現状を改善し、老後に向けて対策をとろうとする人が多く見られた。その他「子どものため」22.6%「株主優待を受けるため」22.6%「趣味」20.8%と続いた。また、家族の誰が運用しているかを聞いてみると、圧倒的に多かったのが66.0%の「妻（女性）のみ」だった。やはり家計を預かるものとして、景気の良し悪しにかかわらず安定した生活を目指したいと考える人が多いのだろう。ちなみに「夫・妻それぞれ」「夫のみ」「夫と妻の話合い」はそれぞれ15.1%、13.2%、3.8%といずれも低い割合にとどまった。数字に出ていない部分で夫がこっそりへそくり的に資産運用している場合も考えられるが、このあたりは謎に包まれている。
問５．資産運用で、実際に運用したことがある商品はどれですか
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■ いろいろな可能性を秘めた投資商品の数々
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「資産運用で実際に運用したことがある商品はどれですか」と聞いたところ、「日本株」54.7%「投資信託」49.1%「外貨／ＦＸ」39.6%が多かった。その他は「保険商品」26.4%「国内債券」22.6%「外国債券」11.3%「外国株」5.7%「不動産株」1.9%「不動産」1.9%などとなった。生活に身近な企業が多数かかわる「日本株」、CM等で耳にすることも多い「投資信託」などが人気だった。
問６．過去に資産運用で儲かったことはありますか
問７．お金を増やす努力をしたときの成功談を聞かせてください
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■ 大いに気になる、「儲かった話」
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「過去に資産運用で儲かったことはありますか」との問いに、実に66.0%もの人が「はい」と答えている。実際の成功談を聞いてみると「金・プラチナの積立。下手に貯めるよりよっぽど増えた」（30代）「リスクを分散し、投資信託を選択。普通預金よりも高い利率でお金を増やすことができた」（30代）「ドル建て外貨預金。ドルがどんどん低くなっていたときに思い切って買っておいてよかった」（40代）中には「投資信託で子供の幼稚園代を賄っている」（20代）という回答も。その他「500円玉貯金。買い物をする時も500円玉をもらえるようにお金を出していたら、結構溜まっていた」（30代）「通帳をよく見る！」（40代）といった意見もみられた。
資産運用において、儲かるためには何が必要なのだろうか。「新聞をよく読み、経済情勢や政治情勢に関心を持つことで『勘』が働くようになった。その結果、大きな利益は期待していないが毎月のリッチなランチは楽しめている。『足るを知る者は富む』と改めて自分に言い聞かせている」（50代）など、こつこつと知識を蓄えて実践したことで、結果として儲けを生み出していることが分かる。やはり安直に儲かる方法はそうそうあるものではないようだ。
問８．過去に大損をしたことはありますか
問９．お金を増やす努力をしたときの失敗談を聞かせてください
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■ あまり聞きたくない、「損した話」
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次に、あまり経験したくはないが、39.6%もいる「大損をした人の体験談」を聞いてみよう。
「素人ではなかなか情報がつかみにくく、倒産してしまった企業もいくつかあり大損した」（40代）「主人の会社の株を買ったが、株価が上がるどころか、会社が吸収合併で価値が三分の一になってしまった」（40代）といった予測しきれずに大損するケースが多い。まさに「株を上がると思って買ったら、下がった。そして、売ったら、上がった」（50代）といったところだろう。また、インターネットで短期売買する「デイトレード」で失敗した人も。「リアルタイムで値動きがわかるのは便利な反面、瞬時の判断が要求されるので冷静さを失う。昔ながらの方法で営業担当者を通じて、情報をもらいながら電話で売買注文していた頃はほとんど損なんてしなかったのに...。冷静に第三者のアドバイスを聞く大切さを痛感した」（40代）という上級者ならではの悩みを交えた意見もみられた。また、前項にも挙がった「500円玉貯金」にも落とし穴はあるようで「500円玉貯金をしていたが、ついつい中身を空けてしまって使ってしまった」（30代）といった、ダイエットのリバウンドのような状況になった人も。また、手軽に買える「宝くじ」も思わぬ引き金を引くことがある。「宝くじで1万円当たった時、泡銭だから‥と焼肉に行って使ってしまった」（40代）この場合「当選祝い」だと思えば、少しは溜飲が下がるのではないだろうか。
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■ やるなら「今でしょ」と言いたいところをぐっとこらえて、まずは情報収集から
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最後に、これから資産運用を始めようと思っている主婦にアドバイスを求めたところ、圧倒的に多かったのが「手堅くいくのが一番」（50代）「無理のない範囲で地道に」（40代）といった慎重な意見だった。「元本割れのリスクがともなうため、あくまでも余裕のある資金で運用したほうがよい。子どもの教育費や老後資金を取り崩さないように注意！！」（30代）「焦らないこと、損を出しても凹まず長い目でみること。『短期』は損気！」（40代）といった具体的な注意点も興味深い。さらに厳しい意見として「とにかくその商品の仕組みや性質を熟知する事。よくわからないまま始めるのはリスクが高く、最悪の場合は詐欺まがいの投資会社の餌食になってしまう」（40代）「ビギナーズラックのようなものがあると調子に乗りがち。損をして分かることもあるが、それも授業料と思うこと」（50代）といった、経験者ならではの貴重なアドバイスも。
せっかくの大切な資金を無駄にしないためにも、「あまり大儲けしようと欲張らないこと」（50代）「きちんと勉強して、周りに踊らされない」（50代）ことが大事だ。
本当に「アベノミクス」は各家庭に幸せをもたらすだろうか。その結論が出るのはまだまだ先のようだが、好景気の気配に乗ってなんとなく安易な資産運用の計画を立てるのはやはりハイリスク。はやる気持ちをおさえつつ、手持ちの資金や自分の性格、家族の状況・ライフプランなどさまざまな項目に冷静に向き合い、まずは情報収集から始めるのが賢明だろう。何事も「急がば回れ」ということなのだろうか。知識を増やし、お金も増えればまさに一石二鳥。「こつこつと」（30代）「コツコツと」（40代）という経験者の金言を肝に銘じよう。
他にも以下の設問がございます。
- 株や国債、外貨預金など、貯金・節約以外のお金を増やす工夫（資産運用）をしていますか。また、その資産運用において、現時点でアベノミクス効果はありましたか
- 前項にて「いいえ」と答えた方、お金を増やす資産運用に興味はありますか？ また、アベノミクスの影響はありますか ・資産運用している方にお聞きします。いつからしていますか
- 資産運用の目的は何ですか
- 運用は誰がしていますか
- 資産運用で、実際に運用したことがある商品はどれですか
- 過去に資産運用で儲かったことはありますか ・過去に大損をしたことはありますか
- これから資産運用を始めようと思っている主婦にアドバイスを！
- お金を増やす努力をしたときの成功談を聞かせてください
- お金を増やす努力をしたときの失敗談を聞かせてください
■調査概要
| 調査方法 |
インターネット調査 |
| 調査期間 |
2013年5月 |
| 回答者数 |
20代から60代の女性（弊社WEB会員）114名 |
| 調査実施機関 |
株式会社キャリア・マム |
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