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「LINE」アンケート

無料通話・メッセージアプリ「LINE(ライン)」をご存知だろうか。
2011年6月23日にサービスを開始以来、世界で登録ユーザ数が1億5000万人(国内は4500万人)を突破(2013年5月現在)した、コミュニケーションツールの急先鋒である。
そんな「LINE」をどのように利用しているか聞いてみた。

問1.無料で通話、メールができるコミュニケーションアプリ「LINE」を知っていますか。
問2.あなたは「LINE」を使っていますか。また、そのように回答した理由をおしえてください。
問1.無料で通話、メールができるコミュニケーションアプリ「LINE」を知っていますか。 問2.あなたは「LINE」を使っていますか。
■ 認知度は9割を超えている驚異のアプリ「LINE」
「無料で通話、メールができるコミュニケーションアプリ『LINE』を知っていますか」との問いになんと93.0%もの人が「はい」と回答。「あなたは『LINE』を使っていますか」には「はい」53.0%、「いいえ」45.5%、「以前は使っていたが今は使っていない」1.5%と、知ってはいるが使っている人は半分強、という結果となった。
「LINE」を使っているか、との問いに「はい」と答えた人の理由として、「無料で通話、メールが出来るので利用しています」(30代)「他社キャリアの人と無料通話が使える」(50代)「スタンプがカワイイ」(40代)などの携帯電話にはなかった特徴を挙げる人が多かった。また使うきっかけは「同窓会で会った昔の友だちにやり方を教えてもらい登録した」(40代)「周りの友達がラインに登録しているから」(40代)と、周囲からの勧めという人も多いようだ。人と「つながる」ことでその威力はさらに発揮するため、「娘からの連絡用になっています」(40代)「役員同士の連絡やママ友同士の連絡に便利」(40代)と、家族やママ友、自分自身の友だちとの連絡に活用している人が多い。しかし中には「つきあいで仕方なく」(40代)という意見もみられた。 その他「ゲームもあって面白い」(50代)「クーポンがもらえる」(30代)「相手がメッセージを読んでくれたかどうかがはっきりとわかる」(40代)「あの日伝えた、という記録が残って助かっている」(30代)などの利点を挙げる人も。「メールより使用しやすい」(40代)「もう最近メールはほとんど使っていない」(20代)など、「LINE」の便利さを存分に活用している人もいるようだ。 そして「いいえ」で多かったのが、アドレス機能に関する不安感だ。「アドレス帳のデータを利用して、今は交流がない相手にまで『知り合いかも?』と表示される機能が嫌だ」(40代)といった意見は「LINE」のアドレス機能の仕様によるものだが、かえって不安に感じる人もいるようだ。同じく「グループ内でのちょっとした一言で、人を傷つける可能性をはらんでいる。また、そういった辛い思いを自分もしたくない」(40代)といった、使い方によってはコミュニケーションが逆にうまくいかなくなるのではないかという不安もみられた。また「今の私には、通常のメール以上の更なる必要性を感じられない」(40代)「スカイプで充分」(40代)といった必要性を感じない意見もあった。中には「あのキャラクターが好きになれない」(40代)という人も......。
ちなみに「以前は使っていたが今は使っていない」という意見の理由として、「『既読』表示が嫌でメッセージを見なくなった」(10代)「面倒に感じた。依存してしまいそう」(40代)などが挙げられた。
問3.「LINE」を使っている方、どの機能を主に使っていますか。
問4.「LINE」を使っている方、やりとりをする相手は、誰が多いですか。
どの機能を主に使っていますか やりとりをする相手は、だれが多いですか
■  「LINE」といえばやはり無料メール・無料通話
「LINE」を使っている方にどの機能を主に使っているかを聞いたところ、「無料メール」87.7%、「無料通話」45.3%、「グループトーク」41.5%、「タイムライン」11.3%などが挙げられた。やはり特徴であるメール・通話が「無料」であることを魅力に感じる人が多いのだろう。また、「LINE」をつかってやりとりをする相手を聞いてみると、「友だち」64.2%、「家族」51.9%、「ママ友だち」47.2%が多かった。よく連絡をとる人への手段として「LINE」は大活躍しているようだ。
問5.「LINE」を使っている方、グループトークは利用していますか。入っているグループ数を教えてください。
問6.「LINE」について、ここが便利、活用しているという話があれば教えてください。
グループチャットは利用していますか。入っているグループ数をおしぇいてください
■  「友だち」になるまえに「知り合い」にもなれる「LINE」のすごさ
「LINE」の特徴的な機能のひとつに「グループ」がある。最大100人まで(!!)一斉にメールが送信できるので、複数人と連絡をとりたい時に便利だ。そこで「グループトーク」の利用の有無、入っているグループ数を聞いたところ、「利用していない」47.2%、「3グループ以内」45.3%、「5~6グループ以内」3.8%、「10グループ以内」3.8%と続いた。「利用していない」人と「3グループ以内」で利用している人がほぼ同じ割合のところを見る限り、マム会員はグループ機能を使ってもそれほど多くのグループには登録していないことが分かる。
また、便利に思う点、活用方法を聞いてみると「リアルタイムで相手の状況がわかる。不特定多数の人に呼び掛けるときに便利」(40代)「近況をアップできるので、親しい友人が遠方にいても、身近に感じることができてうれしい」(30代)などのメールにはない多様な表現や即時性、「飲食店でクーポンを提示してドリンクを無料で頂いたり、デザートが付いてきたりとお得な情報がもらえるので嬉しい」(30代)などの「LINE」ならではの新たなサービスを楽しむ人も。また、前述のグループトークの最たる活用法として「子どもは春休みのうちから「○○高校入学予定」のグループですでに知り合いを作っていたので、入学式でいきなり「わー、Aちゃん!」と話が始まったのがとても新鮮だった」(40代)という体験談も寄せられた。
その他「写真のサイズが大きくても簡単に載せられるので便利」(40代)「災害時に電話回線が使えない時でも『LINE』で通話ができる、とテレビで知った」(30代)などの意見も聞かれたが、中には「友人が『LINE』で知り合った人と仲良くなって、いろいろな土地を案内してもらったりご飯をおごってもらったりしているらしい」(30代)との情報も。まだまだ多彩な活用法があるようだ。
問7.あなたのお子さんは「LINE」を使っていますか。
問8.「LINE」を使っているお子さんの年齢を教えてください。
問9.「LINE」を使っているお子さんは、どの端末から利用していますか。
あなたのお子さんは「LINE]を使っていますか 「LINE]を使っているお子さんの年齢を教えてください 「LINE」を使っているお子さんは、どの端末から利用していますか
■ 子どもに広がる「LINE」のユーザ層
「あなたのお子さんは『LINE』を使っていますか」との問いに「はい」31.0%、「いいえ」51.0%、「わからない」0.5%と、「いいえ」が半数以上見られた。また、「はい」と回答した利用者(=子ども)の年齢構成は「未就学児」0.0%、「小学生」4.8%、「中学生」27.4%、「高校生」45.2%、「大学生・短大生・専門学校生」33.9%、「社会人」16.1%となっている。また、どの端末から利用しているのかを調査したところ「スマートフォン」が82.3%と圧倒的に多く、活発なコミュニケーションを望む人が多い世代の中学生・高校生はスマートフォン所有者の割合が多いことも見て取れる。ちなみに「LINE」は「スマートフォン」や「タブレット」(12.9%)だけではなく、「携帯電話」(6.5%)や「パソコン」(1.6%)等、複数の端末から見ることが可能だ。しかし「LINE」ユーザは「スマートフォン」もしくは「タブレット」でのやり取りが一般的だということもあわせて証明する結果となった。
問10.お子さんが「LINE」を利用することについてどう思いますか。また、そのように答えた理由を教えてください。
お子さんが「LINE]を利用することについてどう思いますか
■ 「LINE」上でのやりとりがコミュニケーションのすべてではないのだが......
我が子が「LINE」を使うことに、親の立場としてどのように考えているのだろうか。圧倒的に多かったのが「仕方ないので容認」で、ちょうど半数の50.0%だった。次に多かったのが「どちらでもよい」の21.0%、「賛成」はわずか19.4%にとどまり「できれば使ってほしくない」9.7%、「反対」はなんと0%だった。
まず「賛成」意見を見てみると、「便利なので」(40代)「通話料が無駄にかからないため助かる。 友だちも多く使っているので一番つながりやすいようだ」(30代)「試験前や遊びの連絡等、タイムリーな情報交換を無料ですることができるため」(40代)といった便利かつ無料の部分であること、「使い方に気をつければ便利。私(母親)との連絡用としてだけで使っている」(30代)「個人情報などが簡単にもれないようにしっかり考えて使っている」(50代)など、利用の制限やプライバシーの設定をしていればよい、という意見もあった。
また、一番回答の多かった「仕方ないので容認」は、様々な理由が挙げられた。「積極的にはすすめないが、これがいまの子のツールなんだなと思う」(40代)「周りの友だちの中で流行っている。高校の部活動の仲間内で切磋琢磨する場でもあるようだ」(40代)など、実生活でもつながっている友だちとの関係を壊したらかわいそうだ、という理由が多かった。しかし、「息子の中学校でトラブルがあると聞いています。巻き込まれないといいのだが......」(40代)という心配の声も。また、子どもが正しい使い方をしているのかどうか不安だという意見も多かった。「3つのグループでやり取りしている内容を逃さないよう、ずっと画面をチェックして追っている。だんだん自分の意見がなくなっているような気が......」(40代)「手軽な分、不必要にやりとりしているように感じる」(40代)つまり、コミュニケーションツールのひとつでしかない「LINE」に生活そのものを振り回されているように見えてしまうということだ。
一方で、「絶対に中傷やいじめにつながりそうなことは書かない約束をしている」(40代)「親の管理のもと、内容もすべて見せられるとの前提で使用を許可している。また知らない人には連絡先が出ないよう管理している」(40代)といった制限や約束事をしっかりと決めることを条件に容認している人も。また「クラスの連絡網にもなっているので仕方なく」(40代)「クラブ活動の連絡形態として指定されている」(40代)などの所属しているコミュニティからの指定による使用理由もあった。指定する方も無料で手軽な分、導入しやすいのであろう。コミュニケーションも発展途上の子どもたちに、自分たちでさえ使い方があいまいなものを与えるのは不安に感じながらも、「時代の流れなんだから」仕方なく容認しているのが実情なのであろう。
また、「できれば使ってほしくない」という人は「自室で何時間やっているのかまったくわからないので不安」(40代)「時間の無駄な気がする」(50代)という「時間がもったいない」という理由や「メールやアプリを介してのコミュニケーションより、相手の表情や場の空気を感じながら言葉を話せる人になってほしい」(40代)「それが生命線ではなく、ツールのひとつにすぎないということに早めに気づいてほしい」(40代)などの「リアルな人とのつながりを大事にしてほしい」という願いを挙げる人が多かった。
■ メリット・デメリットを正しく理解することが必要
「LINE」の機能は今までのメールになかった先進的機能がたくさんあるが、それぞれちょっとした誤解を招きやすい側面があり、予想外の動きにユーザが戸惑うことも多い。前項問6にて「LINE」の便利さや活用法を聞いたところ「即時性」や「グループ機能」、「サービス」が利点として挙げられたが、最後に「LINE」についてトラブルや困ったことを聞いてみたところ、これらの機能が同じく挙げられた。
たとえば「即時性」といってすぐさま思い浮かぶのは、相手からのメッセージを見た瞬間に発信元に表示される「既読」表示機能。これを便利と見るか、困った機能と見るかで評価は分かれる。「(既読と表示されているのに)なんで返さないの? とトラブルになった」(10代)など、見たか見ないかがメールより明確なゆえのトラブルもある。また「友人が携帯を機種変更しに行っている間、急に表示されなくなったので何か気に障る事でもあったのかと気をもんだ」(40代)など、物理的に一時不通になっても、人間関係につい置き換えて考えてしまうのも、即時性が仇となっていると言えるだろう。また「グループトーク」を逆手に取った、心理的嫌がらせに悩む人もいるという。「グループから外すいたずらやいじめがある」(40代)「使っていないと仲間はずれにされやすい」(50代)など、これらもまた今までにはなかったタイプの問題点である。また、「サービス」面からみると「情報・クーポン提供の企業が少ない」(40代)「それほど仲良くないママ友からの「LINE」のゲームへの招待が毎晩毎晩届くので拒否した」(40代)などが挙げられた。
そして何と言ってもトラブルの原因として多かったのは「アドレス」に関する機能だ。以前の機能として「登録の際、電話番号やメールアドレスを知っている人と自動的に繋がってしまう」(40代)ことで戸惑った人が多かったが、今は改善されているようだ。ほかにも「電話番号を変えた友だちのアドレスがまだ残っていたため、いまその電話番号を使っている誰だかわからない人が勝手に「知り合いかも?」に入っていた」(30代)など、サービスの提供側は「仕様」と認識していても、ユーザ側からすると「情報漏えい?」などと感じてしまうような機能がしばしばあるのも事実だ。
しかし無料で簡単、そして便利な「LINE」を周りの人が多く使っているとなると、いったんつながった「つながりを終了したくても削除できない」(40代)と感じるのも無理はないだろう。「グループ内の人数が半端なく多いので、ブルブルブルと鳴りっぱなし。まるで携帯が生きているかのようだった」(40代)というのも落ち着かないものである。こうした新時代の「SNSストレス」に折り合いをつけつつ、新しいサービスを快適に楽しく、そして「安全に」活用していくスキルも現代に生きる私たちには必要なのかもしれない。

他にも以下の設問がございます。

  • 無料で通話、メールができるコミュニケーションアプリ「LINE」を知っていますか。
  • あなたは「LINE」を使っていますか。また、そのように回答した理由をおしえてください。
  • 「LINE」を使っている方、どの機能を主に使っていますか。
  • 「LINE」を使っている方、どの端末から利用することが多いですか。
  • 「LINE」を使っている方、やりとりをする相手は、誰が多いですか。
  • 「LINE」を使っている方、グループトークは利用していますか。入っているグループ数を教えてください。
  • あなたのお子さんは「LINE」を使っていますか。
  • 「LINE」を使っているお子さんの年齢を教えてください。
  • 「LINE」を使っているお子さんは、どの端末から利用していますか。
  • お子さんが「LINE」でやりとりをする時間帯は、主にいつですか。
  • お子さんが「LINE」を利用することについてどう思いますか。また、そのように答えた理由を教えてください。
  • 「LINE」について、ここが便利、活用しているという話があれば教えてください。
  • 「LINE」について、トラブルや困ったことをご存知であれば教えてください。
  •  
■調査概要
住所 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2013年4月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)200名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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