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子どもとSNS アンケート

Networking Service)という言葉を聞いたことがあるだろうか。
「Facebook」や「Twitter」、 「LINE」など、これらはすべてSNSと呼ばれる。
子どもたちはこれらのSNSをどのように使おうとしているのか調べた。

問1 お子さんはいますか。いる方は、だいたいの年齢も教えてください。
問2 お子さんが利用しているSNSを教えてください。
問3 あなた自身が利用しているSNSを教えてください。
問4 お子さんは何を使ってSNSを利用していますか。
お子さんの年齢を教えてください お子さんが利用しているSNSを教えてください
■ 子どもたちはどんなSNSを利用しているのだろうか
ま子どもが「いる」と答えた82.7%のうち、「未就学児」が21.5%とやや高かったものの、「中学生」(19.0%)・「小学校1~3年」(16.0%)・「小学校4~6年」(14.3%)はほぼ同じ割合だった。
また、「お子さんが利用しているSNSを教えてください」との問いに多かったのは、日本ではもはや元祖SNSといった感のある「mixi」、スマホユーザに人気の「LINE」がともに10.5%だった。そのほか「Facebook」(7.2%)、「ツイッター」(6.3%)、「Ameba(アメーバブログやアメーバピグ等)」(5.5%)とつづく。ただしこれらは、子どもの年齢によって利用するSNSの選択も変わってくるようである。
一方、アンケート回答者自身が利用しているSNSを挙げてもらうと、一番多かった回答は「Facebook」(40.2%)だった。もはや名刺代わりの自己紹介ツールとして利用している人が多いことも要因のひとつだろう。次いで「ブログ」(34.6%)、「mixi」(33.1%)、「ツイッター」(32.3%)が続いた。注目の「LINE」(19.7%)はやや少ない結果となったが、スマホユーザのみで集計すると「LINE」の利用率は、おそらく今よりも上がるものと推測される。また、子どもがSNSにアクセスする際のデバイスを聞いてみると、「パソコンから」(16.0%)、「スマホから」(11.0%)が多い。今は1.3%しかいない「タブレットから」も、今後のシェアによっては劇的に割合が伸びる可能性もあるだろう。
問5 お子さんの生活は、SNSをはじめたことで変化はありましたか。また、それはどういうところですか。
問6 お子さんのSNSに関するほのぼのしたり、驚いたりしたエピソードはありますか。
お子さんの生活は、SNSをはじめたことで変化はありましたか
■ 無意識のうちに始まっているかもしれない「SNS生活」
SNSという「ツール」を知ったことで、子どもの生活は変わったのだろうか。90.5%の人は「生活に変化はみられないようだ」と回答したが、実感していなくても、SNSによりライフスタイルの変化は少なからずあってもおかしくはない。そこで、SNSにまつわるエピソードを聞いてみると、さまざまな回答が得られた。
「『ぱぱきようわはやくかえるの?はやくかえてきてねだいすき(ハートマーク)』(→訳:パパ今日は早く帰るの?早く帰って来てね、大好き)というメッセージを下の子が勝手に夫に送信していた」(40代)、「コメントを頂いた方に、丁寧な言葉遣いでレスしていた」(40代)、「東日本大震災の時に友だち同士で無事を確認をしあって喜んでいた。またその時の友だちからのリアルな言葉により、テレビの報道以上に現実を感じられたようだった」(40代)「自分が友だちに対してかけた励ましの言葉が友だちのブログに書かれていたらしく、とても喜んでいた」(40代)など、いずれも我が子のちょっとした成長が垣間見える機会をもたらしているようにも感じられる。
中には「友だちのお母さんと(子どもが)チャットしていた」(30代)、「大人の文化人らしきフォロワーがついた」(50代)、「文化祭のさまざまな相談をLINEを使って進めているのを見て、『時代が違う』と感じた」(40代)など、思わず驚いてしまうようなエピソードも。
しかしその中には「学校名、部活名をプロフに書いてツイッターをしている子が多くて驚いた」(40代)と言う回答も見受けられる。このような「個人情報のさらけ出し」は意図的なのかどうかは不明だが、不用意な書き込みによるトラブルについてはくれぐれも気をつけてもらいたいものだ。
問7 お子さんが利用しているSNSで、トラブルや問題が起きたことはありますか。また、それはどのようなトラブルですか。
問8 知り合いのお子さんの利用しているSNSで、トラブルや問題が起きた話を聞いたことはありますか。あれば、具体的に教えてください。
お子さんが利用しているSNSで、トラブルや問題が起きたことはありますか。 知り合いのお子さんの利用しているSNSで、トラブルや問題がおきた話を聞いたことはありますか。
■SNSは「トラブルに巻き込まれやすい場である」ことをまず教える必要がある
我が子が実際に遭ったトラブルや、知り合いの子どもがトラブルに巻き込まれたという回答はそれぞれ3.8%、11.1%と少数ではあったが、それらの事例には、ある一定の傾向が見られた。
我が子のトラブルに関しては、
★「ツイッターのようなものに実名(名前の方)で中傷的な書き込みをされたり、無断で一緒に撮ったプリクラを載せられた」(40代)
★「ブログに変なコメントを書かれたらしい」(40代)
★「やり取りをしていて『友だち』だと思っていた人から『ウザい』などの悪口を書き込まれた」(40代)
★「LINEで『(自分が入っていないグループの)会話を見せてほしい』と、友だちのスマホからなりすまして書き込みをしている子がいた。年頃なので男女関係の話もあり、もめてしまった」(40代)

知り合いの子どもの事例、いわゆる「聞いた話」では以下のような回答が得られた。
★「部活の子が『なりすまし』で仲間を中傷する書き込みをして退部になった」(40代)
★「悪口を書き込まれた子どもが、父親の名前をかたって『復讐するぞ』と言ったことがバレて、かえって困った事態となった」(40代)
★「友だちに勝手に写真を投稿されたり、悪口を書かれたりした」(40代)
★「高校生の女の子がやっているブログに、友だちになりすました他人が書き込みをしてきて、エッチな質問をしまくってきた」 (40代)
★「誰かだけ仲間外れにしてやりとりしているなど、ちょっとしたいじめに発展しそうな気配があった」(40代)
★「姪がSNSで知り合った男性から『外で会おう』と呼び出されたと聞いてあわてて(会うのを)止めさせた」(40代)

これらのトラブルや問題には、「悪口」・「なりすまし」・「写真を含めたプライバシー情報の無断掲載」などの要素が最低ひとつは含まれていることが分かる。悩んでいる子どもに手を差し伸べたい気持ちはやまやまだが、どう対処していいのかわからない、と嘆く親もいることだろう。また、把握していたとしてもどう対処していいのかわからない人も多いようだ。
■ 親子ともども、ネット社会の基礎知識を身につけておこう!
設問の最後で「SNSについて、思うところがあれば何でも書いてください」とお願いしたところ、さまざまな観点からの意見が寄せられた。
「顔の見えない人ともコミュニケーションが取れるのは楽しい」(30代)「見たい情報が素早く見ることができるところがいい」(40代)というポジティブな意見はごく少数で、「次々に新しいものがでてきて、親のほうが追い付けなくなっている」(40代)、「情報が分かり過ぎて恐いと感じることがある。また、最近の遠隔操作犯罪も気になる」(40代)「Facebookは実名登録故に危険も多いのではないか」(50代)といった、不安な気持ちがストレートに出ている意見が多かった。
今の子どもたちは生まれながらにしてネット社会に身を置いているため、人生の途中から急にインターネットを必死で覚えてきた世代とは確実に何かが違う。その良し悪しはともかく、大人として、親として、正しい情報を子どもに伝えたいと思っていても、なかなか難しいと感じる人は多いだろう。「ネット上のマナーが守られていない人が非常に多い。また、年齢詐称をしてSNSを利用している子どもも少なくない。子どもがパソコンや携帯で何をしているかを全く把握していない(知らない)親が多いのではないだろうか」(40代)など、親のネットリテラシの低さを危惧する声も聞かれた。
「顔のみえない世界だからこそ、今欠けている傾向にある相手を気遣った使い方のモラルが必要」(40代)という意見のとおり、まずは目の前にいる、親や友だち、先生などのリアルな相手とのコミュニケーションを学んだあとからでも「ネット社会デビュー」は遅くないのかもしれない。しかし、子どもでも手軽にSNSが楽しめる時代がすでに来てしまっている以上、インターネット上の情報を正しく取捨選択する力など、ネット社会での正しいマナーを身につけられる機会を、さまざまなところでどんどん学んでもらうしかない。
と同時に、親も任せきりにせず、子どもと一緒に学ぶつもりで知識を得ておきたい。確かに「トラブルに巻き込まれないためにも、やらないのが一番いい」(40代)という選択肢もあるが、「楽しみながら情報収集、情報交換ができる便利なツールなので、使い方を誤りさえしなければ良いと思う」(40代)といったポジティブな気持ちで、親子ともども、SNSという新時代の波にさりげなく、上手に乗っていけたら理想的だ。不安になる気持ちも分かるが、子どもを守るためにも正しい知識を身につけながらさまざまなSNSを使いこなしていきたいものである。

他にも以下の設問がございます。

  • お子さんはいますか。いる方は、だいたいの年齢も教えてください。
  • お子さんが利用しているSNSを教えてください。
  • お子さんが利用しているSNSの内容を見たことがありますか。代表的なSNSについて教えてください。
  • お子さんは何を使ってSNSを利用していますか。
  • お子さんは1日何時間くらいSNSに費やしていますか。
  • お子さんはどんなときにSNSをしていますか。
  • お子さんの生活は、SNSをはじめたことで変化はありましたか。また、それはどういうところですか。
  • お子さんのSNSに関するほのぼのしたり、驚いたりしたエピソードはありますか。
  • お子さんが利用しているSNSで、トラブルや問題が起きたことはありますか。また、それはどのようなトラブルですか。
  • 知り合いのお子さんの利用しているSNSで、トラブルや問題が起きた話を聞いたことはありますか。あれば、具体的に教えてください。
  • あなた自身が利用しているSNSを教えてください。
  • SNSについて、思うところがあれば何でも書いてください。
  •  
■調査概要
住所 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2012年11月

回答者数

20代から60代の女性(弊社WEB会員)127名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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