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「今年何を買ったか?」 2011年版

東日本大震災をはじめとして、原発事故など想像を超えた出来事があった2011年。
主婦はこの1年、どんな買い物をしたのかを調査した。

問1.今年、買ってよかった商品、利用してよかったサービスは何ですか?
今年、買ってよかった商品、利用してよかったサービスは何ですか?
■ 防災・節電関連用品、地デジ化対策商品の購入の多さが2011年の特徴
今年はなんといっても、東日本大震災やそれに伴う原発事故等が商品の購入に影響しているのが最大の特徴である。災害時に役立つ商品、計画停電や節電、放射能対策に関する商品の購入が各ジャンルに見受けられている。たとえば「小型家電」では「節電の為」(扇風機・50歳代以上)や「家中の家電の電力消費量を調べて家電の使い方に気を使うようになりました」(ワットチェッカー[家電の消費電力がわかる装置]・30歳代)、「家庭用品」では「電池がなくても使える」(ソーラー式の懐中電灯・40歳代)、「安心感が得られたから」(家具の転倒防止つっぱり棒・40歳代)、「大型家電」では「元は取れそうにないけど、あまり電気代がかからないと思うと気が楽」(太陽光発電・40歳代)などが挙げられた。これは、「いざという時の対策の必要性」を多くの人が実際に体感したことや、震災直後一時的に物流がマヒしたことで、被災者はもちろんのこと、被災地以外で暮らす人までもが「ほしいものが手に入らない不便な生活」を経験したことが大きいだろう。また、7月に一部の地域を除いて日本のほぼ全域で施行された「地上デジタルテレビ放送化」(地デジ化)に関するTV・パソコン・周辺機器の購入も今年の大きな特徴だ。「これがないとテレビを見ることができないので」(40歳代)という切実な理由をはじめとして、「データ放送がとても便利で楽しいから。 画面がとても美しいから。 3Dが楽しいから。」(40歳代)、「録画予約が簡単、倍速で見たり、時間を有効に使える」(40歳代)などといった、新しい世代の地デジライフを楽しんでいる人も多く見られた
問2.今年、買って失敗した、利用しなければよかったサービスは何ですか?
今年、買って失敗した、利用しなければよかったサービスは何ですか?
■ 判断力をも鈍らせる、いつも手に入るものが手に入らない「焦り」
前述のとおり、震災直後に一部の商品が手に入りにくくなる現象が発生し、普段はあまり常備を意識しない商品が飛ぶように売れ、欠品が相次いだ。そんな時に思わず「少しはあってよかったけれど、少し買いすぎた 8本程度でよかったかも」(充電池・40歳代)のような予想外の買いすぎや、「買って1ヶ月で壊れました!!!!」(USB接続タイプ卓上扇風機・30歳代)などのあっという間に壊れてしまった商品、「停電対策で買ったけど、我が家の地域は停電もなく、子どもも小さくて危ないため一度も利用せず」(石油ストーブ・20歳代以下)などのやっぱりいらなかった商品を挙げる人が多かった。また、計画停電対策をしたのに結局計画停電があまり実施されず、それほど必要にならなくなってしまった商品も買ってしまった人も。ジャンルとしては特に「家庭用品」に集中しており、比較的安価で手に入る震災関連商品が多かった。これは普段の買い物ができないことへの焦りが、判断力を鈍らせてしまったのだろう。その反面、「なし」と答えた人は107人、36%にも及ぶ。理由として「失敗が懸念される要素を含むものは絶対に買わない」(40歳代)、「よく考えて選択して行動したから」(50歳代以上)ときっぱり! どんな時でもシビアな視点で買う商品を見極める主婦の存在も浮き彫りとなった。
問3.来年、買いたいと思う商品、利用したいと思うサービスは何ですか?
「今年買ってよかった」「今年買って失敗した」「来年購入したい」......。共通する商品は?
■ 「今年買ってよかった」「今年買って失敗した」「来年購入したい」......。共通する商品は?
人気の「小型家電」ではホームベーカリーやウォーターサーバー、「モバイル機器」はスマートフォン、タブレット――これらの商品は、質問事項3項目すべてに入っている商品の一部である。スマートフォンを例に挙げると、「ケータイよりもインターネットがみやすくていい。画面も大きくきれい」(30歳代)と、「買ってよかった!」と喜ぶ人もいれば、「バッテリーのもちが悪い」(40歳代)と「買い物を失敗した」と反省する人、一方では「興味があるから。時代に乗り遅れないように・・・。後ろからでもついていきたいから」(50歳代以上)といった「来年はぜひ購入したい」と狙っている人もいる、ということだ。それは、「人々の関心度が非常に高い商品である」ことのあらわれなのだろう。その他にも「ルンバ」(「お掃除を手抜きしたいから」40歳代・「楽そう」30歳代)、「GOPAN」(「お米でパンができるので、経済的である」50歳代以上・「毎朝出来立てのパンができるなんて、素敵すぎます。 また、少し難易度の高いパンも自宅で手作りできるのは惹かれます」20歳代以下)などの家事の効率化をアシストしたり、生活を楽しめたりできる家電は今年に引き続き人気がありそうだ。 来年も続々と、私たちの生活がより便利になるような、そしてワクワクするような商品が出てくるだろう。引き続き好景気とはいえない状況の中、自分や家族に必要なものを厳選しつつ、納得できる「買い物」ができれば幸いである。

他にも以下の設問がございます。

  • 今年、買ってよかった商品、利用してよかったサービスは何ですか?(複数選択) トップテン
  • 今年、買って失敗した、利用しなければよかったサービスは何ですか?(複数回答) トップテン
  • 来年、買いたいと思う商品、利用したいと思うサービスは何ですか?(複数選択) トップテン
  •  
■調査概要
住所 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2011年11月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)301名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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