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6年前と比較・主婦の「買い物」事情
今どきの「買い物」から見える、新しいコミュニケーションのカタチ

買い物をするとき、主婦たちが影響を受けやすい情報源は何か?
その結果、満足のいく買い物はできたのか?
約6年前に調査した「主婦の買い物に対する意識」がどのように変化したのか、 あらためて調査してみました!

問1 この3ヶ月以内に、なにかの情報に影響されて、購入したものはありますか?
問2 それは何ですか?
この3ヶ月以内に、なにかの情報に影響されて、購入したものはありますか? この3ヶ月以内に、なにかの情報に影響されて、購入したものはありますか?
■ 最近の主婦の買い物事情――注目は「エコポイント対象家電」
まず問1の「3ヶ月以内に何らかの情報に影響されて買い物したか」という問いに、前回調査では100%だったのに対し、今回は40%にとどまった。また、問2の「何を買ったか」については、当時注目されていた「コエンザイムQ10」関連商品や柔軟剤など、その他化粧品や日用品、食べ物が大半を占めていた。今回も食べ物や日用品関連の買い物が多いのだが、そのほか「ある必要に迫られて購入した」ものもあった。それは「地上デジタル対応テレビ」を中心とした、エコポイント対象家電。エコポイントが比較的優遇されているこの時期を利用した購入だったようだ。
問3 何を見たり、聞いたりして買ってみようと思いましたか?
問4 買おうと思った理由を具体的に教えてください
何を見たり、聞いたりして買ってみようと思いましたか? 何を見たり、聞いたりして買ってみようと思いましたか?
■ 情報は「デジタル」と「アナログ」、両方から得る! まず、上位 5 つの回答を比較してみたい。
  < 2004 年> < 2011 年>
1位 コマーシャル (40.4%) インターネットの情報 (35.9%)
2位 知人・友人の口コミ (35.6%) 知人・友人のくちコミ (30.4%)
3位 インターネット・メールマガジン広告 (17.1%) テレビ CM(20.7%)
4位 チラシ (9.3%) テレビの番組 (17.4%)
5位 テレビの特集 (7.6%) 雑誌 (16.3%)

約6年の歳月が流れ、その間インターネットは生活の一部として普及し、いまや情報収集の主流となった。しかし、昔も今も変わらないのは「口コミ」のパワーである。2004年調査での「お弁当が可愛くなるよと教えてもらったので」(お弁当グッズ)「コンディショナーが特にいい、髪がさらさらになると聞いたので」(シャンプー、コンディショナー)と、「わざわざ買いに行くほどおいしいよ! とすすめられた」(スイーツ)「買いだめしちゃった、という友人の言葉」(ポテトチップス)などの意見が寄せられた今回の調査内容と比較しても、表現の違いはあまり感じられない。やはり「生の声」は、情報に対しての信頼感や影響力が依然大きいといえる。
  また、今回は「ブログ」「ツイッター」「SNSサイト」といった、最近メジャーになりつつあるソーシャルメディアにも回答が寄せられていることにも注目したい。映画も公開され、いま徐々に話題になりつつある「フェイスブック」には残念ながら0.0%と回答はなかったが、今後主力の選択肢になっていく可能性も十分期待できる。
また、「買おうと思った理由」を具体的に挙げてみると、主に「ネットなどの口コミ情報をみて」(31.5%)、「実物・映像を見て」(20.7%)、「周りの意見を聞いて」(17.4%)、という回答があった。「デジタルから得る情報」と、昔ながらの「アナログで得る情報」をバランスよく使いこなそうとしている姿が見てとれる。要は、自分の知り合いかどうかはともかく、何かを買うときにその商品の「評判」を重視する傾向があるのだろう。

問5 その決め手となった言葉や、キャッチコピーなどを教えてください
問6 それはいくらですか?
いくらで購入しましたか? いくらで購入しましたか?
■ 購買動機が変化した原因は「価値観」なのか
前回調査では「コマーシャル」を挙げる人が一番多かっただけあって、コマーシャルそのもののキャッチフレーズやコピーを挙げる人が多かったのだが、今回の調査では「ブログに書いてあった」「○○個限り」など、その種類はさまざま。人をひきつける、「肌の再生を助けて美しく」「リーズナブルに賢く買う」といったキャッチフレーズより、「肌荒れがよくなってきた」「スーパーで買うより安い」のようなリアルな声のほうが受け入れられやすい時代なのかもしれない
また、両者の購入金額にも注目したい。前回調査は「500円未満」が34.9%、「1,000~5,000円未満」が33.1%、「500~1,100円」が13.3%だったのに対して、今回は「1,000~5,000円未満」が33.7%、「500円未満」は25.0%、そして「5,000~10,000円」が13.0%となっている。つまり、今回調査のほうが金額が多いのだ。前述の問1にて、「何らかの情報がきっかけで買い物をした」という人が40%だったのも、「この値段だったら買ってもいいかも」と、価値があると判断すれば惜しみなく支出する半面、納得がいかないものには手を出さない、いわば判断基準が厳しくなった結果だといえよう。 続いて、満足度を比較してみよう。
問7 買ってみての満足度はどれくらいですか?
満足度 満足度
■ 金額を問わず、満足度は高い!
なんと今回調査で、「よくなかった」と答えた人はたった1.1%、ほとんどの人たちが買ったものに満足をしている。前回調査よりも買い物の金額は上がっているのに、満足度も高い。徹底した情報収集の上での買い物であるからこそ、値段が多少高くても納得して買ったのであろう。それに対して前回調査で一番多かったのは、「ワンコイン」ともいえる500円未満の買い物。「多少失敗してもかまわない」という気持ちのあらわれなのかもしれない。
問8 何か買いたいもの、欲しいものがあるときに、参考にするのは何ですか?
何か買いたいもの、欲しいものがあるときに、参考にするのは何ですか なぜそれを参考にしますか
■ 「口コミ情報」はもはや知人・友人とは限らない!
問8の回答を見ても、「インターネットの情報」(70.9%) 、知人・友人のくちコミ(54.8%)が圧倒的に多い。知人・友人にとどまらず、インターネット等より見知らぬ人の口コミまでも幅広く情報を集めたいという行動のあらわれなのだろう。また、「なぜそれを参考にしたのか」という問いに対しても、「いろんな情報が得られるから」37.4%、「使った人の感想がわかるから」28.3%、「信頼できるから」15.7%など、やはり他人の評価=評判が気になる人が多くなるようである

■ 「買い物」という行為に新たな付加価値が
インターネットの普及、景気の悪化、新たなメディアの台頭......と、この6年間で世の中には変化が生じ、情報収集の方法も多様になってきている。特に、「ブログ」や「ツイッター」などの個人的な感想にも近い情報を参考にして、評判の真偽を自らが確かめたり試したりするために「買い物」することで、ワクワク感を楽しむ人も増えた。そこで自分自身が感じたことをさらに同じように情報として個人的に発信することで、今度は他の人がその情報を参考にして、共有していく――消費行動のひとつである「買い物」が、新しいコミュニケーションの一端を担っている時代に突入したことを物語っている。 いずれにしても、昔も今も変わらないのは、「買い物によって、よりよいものを手に入れたい」という想いである。引き続き、情報収集の新たな「流れ」に注目しながら、今後もぜひ調査したい。

他にも以下の設問がございます。

  • この3ヶ月以内に、なにかの情報に影響されて、購入したものはありますか?
  • それは何ですか?
  • 何を見たり、聞いたりして買ってみようと思いましたか?
  • 買おうと思った理由を具体的に教えてください
  • その決め手となった言葉や、キャッチコピーなどを教えてください
  • それはいくらですか?
  • 買ってみての満足度はどれくらいですか?
  • この3ヶ月で、気に入ったもの、気になったことを誰かに話したり、伝えたりしたことはありますか?
  • どのような方法で伝えましたか?
  • それは何ですか?
  • 何か買いたいもの、欲しいものがあるときに、参考にするのは何ですか?
  • なぜそれを参考にしますか?
  • 今、買おうかどうか迷っているものがありますか?
  • 今、だれかにすすめたいと思うものがありますか?
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2011年3月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)230名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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