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あなたも予備軍!? 「モンスターペアレント」

「モンスターペアレント」「モンスターペイシェント」
自己中心的で理不尽な要求を繰り返す人たちって、何だか最近増えてない? 
主婦たちのまわりには「困ったちゃん」がたくさん! どんなモンスターがいるの?
どうして増えてるの? 徹底解剖してみました!

問1 「モンスターペアレント」という言葉とその意味を知っていますか? 
問2 「モンスターと感じるクレームや無理な要求をしている人が身近にいるか、見たことがありますか?」
「モンスターペアレント」という言葉とその意味を知っていますか? 「モンスターと感じるクレームや無理な要求をしている人が身近にいるか、見たことがありますか?」
■もはや公用語!? 誰もが知ってる「モンスターペアレント」
「モンスターペアレントという言葉を知っていますか?」の問いに、94.3%の回答者が「知っている」と答えており、かなりの認知度がある。キャリア・マムが2007年のアンケートで同じ質問を投げかけたときは「知っている」と答えた人は59.7%であった。この3年の間に「モンスターペアレント」という言葉はすっかり浸透したと言えるだろう。「モンスターペアレント」というドラマが2008年に放映されたことも大きく影響しているのではないか。

 では、モンスターの出現率はどうだろう。「モンスターと感じるクレームや無理な要求をしている人が身近にいるか、見たことがあるか?」を聞いてみた。すると、「ある」と答えた人は32.6%。2007年の調査ではこれが「モンスターペアレント」に限定して30.7%、という数値が出ている。今回、モンスター「ペアレント」に限定せずに質問したのだが、この内訳はどうなったのだろう

問3 問2で「ある」と答えた方、誰に対してのクレームでしたか?
問4.「モンスターペイシェント」という言葉を知っていますか?
問2で「ある」と答えた方、誰に対してのクレームでしたか? 「モンスターペイシェント」という言葉を知っていますか?
■もはや教育現場にとどまらない! そこにもここにもモンスター!
問2で「モンスターと感じるクレームを見たことがある」と答えた人に、それが誰に対してのクレームだったのかを聞いてみた。多かったのはやはり教育現場。1位の「教師・保育士(30.2%)」と5位の「校長・園長」(7.4%)と合わせると4割近くを占める。これがいわゆる「モンスターペアレント」の部類だ。
  が、注目すべきは、教育現場以外の割合が半分以上を占めるということだ。2位の「販売者(19.5%)」、「子どもの親(8.1%)」、「職場の人(7.4%)」、「医師・看護師(5.4%)」と続いているのを見ると、いきすぎた主張をする「モンスター」は、もはや親の立場にとどまらないということがわかる。「モンスターペイシェント」「モンスターコンシューマー」という言葉を聞いたことがある方も多いだろう。

 そこで、これらの新たな「モンスター」についても聞いてみた。「モンスターペイシェントという言葉を知っていますか?」の問いに、「知っている・聞いたことがある」と答えた人は、68.0%と、3年前の「モンスターペアレント」の認識度を上回っている。昨今の医療ドラマでは必ずといっていいほど「モンスターペイシェント」が登場。その言葉の紹介とともに医療現場の問題提起の役割を果たしており、すでに周知されてきていると言えるだろう。一方で「モンスターコンシューマーを知っていますか」への回答は、認知度42.3%にとどまったが、これは回答者である主婦にとって「コンシューマー」という言葉が馴染みがないからかもしれない。
  いずれにしても、この2つのモンスター、或いはこれから生まれる新しい「モンスター●●」は、「モンスターペアレント」という言葉がまたたくまに周知されたのと同様、近い将来、誰でも知っているあたり前の言葉として根づいていくだろう。

問5 問2で「見たことがある」と答えた方、どのようなクレームでしたか? 具体的に教えてください。
問2で「見たことがある」と答えた方、どのようなクレームでしたか? 具体的に教えてください。
■これがモンスターの実態! でも、私もいつか......!?
では、一体どんなモンスターが存在するのだろうか? モンスターを目撃したと言う人に、どのようなクレームだったのかを聞いてみた。
 教育現場では、「自分の子どもが主役にならないと文句をつける」「子どものクラスを変えてもらえるように要求」という、わが子かわいさのによるものから「保育園で親子の朝食を用意してくれと言う」という身勝手な主張まで。また、店舗においては「買ってから何日も経ってから『青果物が腐っている』とクレーム」「使用済みの商品を返品・返金要求してきた」など、商品に対する難クセを通して少しでも自分が得をしようというずるさが見える。病院では「待たされたことで怒る」や「不妊治療で成果が出なかったので治療費を払わない」など、まるで気に入らないことを探すかのようなモンスターが実在する。

 そんなモンスターを見て、主婦たちはどう思っているのだろうか。「自分勝手なクレームだなと思いあきれた(68.5%)」、「不愉快だった(41.6%)」、「攻撃的で有無を言わせない恐怖感があった(30.9%)」。と、当然のことながら不快感をあらわにしている。......が、「自分自身が「モンスター」になる可能性はあると思いますか?」と聞いてみると、「多分ないと思う(37.6%)」と「ない(10.9%)」とで約5割、「もしかしたらあるかもしれない(24.7%)」「ある(1.8%)」はその半分近くにまで達している。絶対、とは言い切れない。自分だってモンスターになり得る、そんな自覚と隣り合わせで生活しているのだ。

問6 「モンスター」は、「モンスターペアレント」と呼ばれる親だけでなく、子どもたち、大学生、或いは社会人にまで増えていると思いますか?
「モンスター」は、「モンスターペアレンツ」と呼ばれる親だけでなく、子どもたち、大学生、或いは社会人にまで増えていると思いますか?
■快適さの追求から生まれた落とし穴。余裕のない私たちは皆「モンスター」予備軍!?
では、モンスターは増えているのだろうか? 「モンスターは、モンスターペアレントと呼ばれる親だけでなく、子どもたち、大学生、あるいは、社会人にまで増えていると思いますか?」と聞いてみたところ、なんと72.0%の回答者が「増えている」と答えている。「そう考えるのはそれは何故か?」の問いには、「自己主張を通した方が得だと考えるから」「親離れ、子離れできていない」「意思の疎通ができなくなった」「世の中が殺伐としている」「ストレスが多い」などが挙げられている。

 かつて、校内暴力全盛時代に中高生だった世代が「教師を尊敬できない」まま親となり、それがモンスターペアレントをつくったとも言われた。そしてその層は、精神的にゆとりのない育児世代ゆえとも思えた。しかし、今こうして、子どもの「困ったちゃん」から大人の「モンスター」まで、一億総モンスター時代とも言える今日。もっとじっくり話しあえばいい、もっと思いやりの心が持てればいい、立ち止まってゆっくり考えればいいではないか。......だがそこはやはり、便利さや快適さの追求がもたらした落とし穴、IT機器の普及によるコミュニケーション不足、そして何より、不況による経済的な余裕のなさ。人やモノに頼らず、不便さに納得し割り切ることも必要なのだということを、再確認したいものだ。

他にも以下の設問がございます。

  • 「モンスターペアレント」という言葉とその意味を知っていますか?
  • 「モンスターペイシェント」という言葉を知っていますか?
  • 「モンスターコンシューマー」という言葉とその意味を知っていますか?
  • 「モンスター」と感じるクレームや、無理な要求をしている人が身近にいますか、または、見たことがある、実際にクレームにあったこと等がありますか?
  • 「ある」の回答の方 誰に対してのクレームでしたか?
  • 「ある」の回答の方 どのようなクレームでしたか?具体的に教えてください。(複数選択)
  • 「ある」の回答の方 そのクレームについてどう思いましたか?(複数回答)
  • 自分自身が「モンスター」になる可能性はあると思いますか?
  • 「モンスター」は、「モンスターペアレンツ」と呼ばれる親だけでなく、子どもたち、大学生、あるいは、社会人にまで増えていると思いますか?
  • なぜ(モンスターが増えている・増えていない)そう思いますか?具体的に教えてください(複数選択)
  • 友人や知人など、知っている人が、クレームや不平不満を言っている場面に居合わせたり、遭遇したらどうしますか?(複数選択)
  • ちまたで見かけた"ちょっとこまったちゃん"というエピソードがあれば教えてください(複数回答)
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2010年5月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)457名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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