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生活に定着してきたエコ行動。成果が見えることがやる気の秘訣。

やって当たり前?、ブームは去った? エコ意識はどこまで進んだ? 
エコ行動の実態をお聞きしました。

問1 あなたは日ごろから地球環境を考えた「エコ」的生活を心がけていますか? 
問2 あなたは以下のことをしていますか?
あなたは日ごろから地球環境を考えた「エコ」的生活を心がけていますか?  あなたは以下のことをしていますか?
■定着する日常的なエコ行動。エコバック持参によるレジ袋削減の意識は現在浸透中。
エコ的生活を「心がけている」「どちらかというと心がけている」あわせて92%とエコ意識は非常に高い。具体的なエコ行動の実践度でも、どの項目も「している」と「ときどきしている」で8割程度に達している。
 同様のアンケートをおよそ3年前にも実施している。回答全体の傾向は今回と大きく変わらないが、「している」の回答割合だけ見れば、いくつかの変化が読み取れる。「歯ブラシ中、水道を止める」と「リサイクルゴミを分別する」については、どちらの調査もほとんど数値に変化はなく、3年前にはすでに定着していたと言ってよいだろう。「使っていない部屋の電気を消す」でも、「している」が前回調査より若干数値を下げているが、9割前後が実践していることで、この生活習慣もほぼ定着していると考えてよいだろう。
「冷暖房の温度を適正に設定する」「エコ製品をあえて購入している」は、それぞれ5割前後、3割弱と「している」割合はやや低いが、やはり3年前と同様の数値のままであった。わかってはいるが、現実問題、徹底することが難しい部分でなのであろう。
 「お店でレジ袋を断る」については、前回は4割であったが、今回は6割にまで上がっている。エコバッグの普及と定着がこの3年間で着実に進んでいることが読み取れる。
問3 あなたがあえて使っている、エコ製品を教えてください。 (フリーワード)
あなたがあえて使っている、エコ製品を教えてください。 (フリーワード) その理由
■エコ製品の利用も進展。利用が多いのはトイレットペーパー・ティッシュ、コピー用紙などの紙製品。
エコ製品だから「あえて使っている」エコ製品について聞いた。もっとも多く使われているエコ製品は、「トイレットペーパー・ティッシュ」で再生紙利用の製品のことと思われる。再生紙利用の製品が必ずしもエコと言い切れないという議論もあるが、焼却されるはずの紙製品をリサイクルした商品として、身近で購入しやすいエコ商品と言えよう。3位の「コピー用紙・ノート他文具品」も同様である。再生紙利用の製品と一般製品とは、価格的にも品質的にも変わらなくなってきていることも、普及の大きな要因である。
 家電製品は、テレビやエアコンなどの大型家電で電力消費量を抑制する技術が進展し、さらに昨年度スタートしたエコポイント制度の対象となったことで、消費が後押しされたと考えられる。
 エコ商品をあえて使っている理由としては、結果が目に見えやすい「価格が安い・光熱費の節約」がトップであったが、「省エネになる・エコに協力したい」「環境にいい・ゴミが減る」といった地球全体に貢献したい気持ちも、それほど水を開けられてはいない。どの理由も、3年前の調査よりも数値は高くなっている。また、人数的には少ないが、「いつも使っている」が2倍以上の伸びを見せていることからも、エコ製品の利用が進み、かつ、定着の方向に向かっていると考えてよいだろう。
問4 数年前に比べて、エコを意識する頻度は変化がありましたか。
問5 それはなぜですか。
数年前に比べて、エコを意識する頻度は変化がありましたか。 その理由
■子どもによりよい地球を残すために、社会の常識となりつつあるエコ行動。
エコについて意識する機会は着実に増えているようだ。数年前に比べて6割の回答者がエコを意識する頻度が上がったと回答している。エコを意識することが増えた理由でもっとも多いのは「子どもによりよい地球を残したいから」で、実際に子どものいる割合の高いキャリア・マム会員対象のアンケートとしての特徴が垣間見られる。環境問題について、「よく聞くようになった」、「身近に感じられるようになった」、「当然のこととなった」など、社会的にエコ意識が浸透していることも、エコを意識する大きな理由として挙がっている。
 一方、意識する頻度は「変わらない」と答えた回答者には、「効果に疑問があるから」面倒だから」「関心がないから」といった理由を挙げた者もわずかにいたが、大半は「当然のことになったから」「以前から意識していたから」と答えており、エコを意識する機会は高頻度で推移していると言えるだろう。
問6 エコ行動を実行するのはなぜですか。
問7 やっていないエコ行動は、どんなきっかけがあれば、実践することができると思いますか。
エコ行動を実行するのはなぜですか。 やっていないエコ行動は、どんなきっかけがあれば、実践することができると思いますか。
■純粋な思いからのエコ行動も、成果が見えることが実践のきっかけに。
エコ行動を実行する理由では、「地球環境保全に役立つと思うから」という回答が全体の3分の2でもっとも多かった。次には「自分なりに満足できるから」を全体の半数の回答者が選んでいる。「地球環境に役立つと言われているから」や「義務だと思うから」などの回答を選んだ割合は、上位の二つの選択肢の半数以下であり、やらされ感よりも、納得した上で自主的にエコ行動を実践している回答者が多いようである。やらされ感、義務感だけでは、徹底できない上に続かない。ここでもエコ行動が常識になりつつある流れが見える。「自分なりに満足できるから」には、節約につながるなど、実質的に家計に役立つ行動が含まれているようだ。
 やっていないエコ行動を実践するきっかけについては、「結果が実に見える」ことがだんとつトップとなり、2位の「報酬制度がある」を倍近く引き離している。報酬よりも成果を重視する態度は評価に値するが、逆に、成果が見えにくい、長期的視野に立ったエコ行動には積極的になりにくいとも捉えられる。日常的なエコ行動は、非常に高い割合で意識され、実践されてきているが、子供たちに暮らしやすい地球環境を残せるかどうかは、次の段階として、すぐには成果は出ない、地球規模のエコ行動に各家庭が参画してゆけるしくみ作りが必要となるのではないだろうか。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたは日ごろから地球環境を考えた「エコ」的生活を心がけていますか?
  • あなたは以下のことをしていますか?
    • 冷房を28度以上、暖房は20度を目安に設定している。
    • 歯磨きをしているときに水を止めている。  
    • 使っていない部屋の電気をこまめに消している。  
    • エコ製品をあえて選んで購入している。
    • お店でレジ袋を断っている。  
    • リサイクルごみは分別して捨てている。
  • エコ行動だと思うことをすべて選んでください。
  • あなたが実践していることをすべて選んでください。
  • それらの行動を実行するのはなぜですか。あてはまるものをすべて選んでください。
  • それらの行動のなかで、やっていないことについて、どんなきっかけがあれば、それを実践することができると思いますか。
  • それらの行動を実践して、どんないいことがありましたか? 以前と変わったことなども教えてください。
  • あなたがあえて使っている、エコ製品を教えてください。
  • あえてそれを選んで使っている理由を教えてください。
  • あればいいと思うエコ製品があれば教えてください。
  • 数年前に比べて、エコを意識する頻度は変化がありましたか。
  • あなたが思う、よく見かけるエコ行動で、これはエコじゃない!と思うことはありますか?
  • 環境への取り組みが進んでいる、エコなイメージのある企業はどこですか?
  • どんなところをみて、そう思いましたか?
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2010年5月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)311名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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