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「ドギーバッグ」でおしゃれでエコな暮らしを実現?!

「ドギーバッグ」って聞いたことはありますか。
知名度、利用度とも、世間的にはまだまだ低いと想定していた「ドギーバッグ」、 利用度はさておき、知名度は予想以上に高いという結果が出ました。
食料廃棄量が輸入量に匹敵するという、"もったいない国ニッポン"で 暮らす私たちですが、「ドギーバッグ」で日本の外食習慣を変革し、 食料をムダにしないやさしい国に変貌を遂げたいもの。
まずは食べ残しの現状と「ドギーバッグ」利用意向を聞いてみました。

問1 外食の席でお皿にはまだお料理があるのに、あなたはかなり満腹です。
そんな時、あなたはどのように考えますか?あなたの考えに一番近いものをお答えください。
問1 外食の席でお皿にはまだお料理があるのに、あなたはかなり満腹です。そんな時、あなたはどのように考えますか?あなたの考えに一番近いものをお答えください。
■食べ物をムダにしない思いはあるけれど、しかたなく残すこともある。
「わたし、残すのイヤだから、無理にでも食べてしまうのよね」という言葉がよく聞かれる。そこで、「無理にでも食べてしまう」人がどのくらいいるのか聞いてみた。答えはおよそ4割。思ったより多い。「無理にでも食べてしまうのよね」発言をよく耳にするわけである。だが、もっとも多いのは、やはり「できるだけ食べるが、それほど無理はしないで残そうと思う」人で、全体の半数に近い。「その他」には、同席者に食べてもらう、持ち帰ろうとするなどのコメントがあり、「できるだけ食べるが、それほど無理はしない」に近い態度と言えるだろう
  多くの女性たちが不本意ながらも食べ物を残しているこの現状。大量の食品廃棄を減らすためにどうすればよいか。これは、しくみの問題であると同時に、一人ひとりがよくよく考えていかなければならない問題であると、日本人一人ひとりが認識していく必要がある問題である。
問2 家族で外食するとき、食べ残すことは多いですか。
問3 食べ残すことが多いのは誰ですか。
問2 家族で外食するとき、食べ残すことは多いですか。 問3 食べ残すことが多いのは誰ですか。
■多い幼児の食べ残し。「もったいない」を教えるだけでは解決しない食の問題。
外食で食べ残すことが多いと答えたのは、わずか5%。かつて、高度成長期の日本、ファミレスの厨房で目にした、山のような残飯の記憶とはかなりかけ離れた回答だが、「エコ」や「もったいない」意識が行き渡った現在では、状況は少しは改善した? 食料廃棄量は減少傾向ではあるが、あくまで漸減である。  食べ残すことが多いか、と聞かれて「いいえ」と答えた人たちも、食べ残すことがないわけではない。実際、食べ残すのはだれかと問えば、回答者の3割が「子ども」が食べ残すと答えている。「自分」と答えた回答者は1割であった。
  「子ども」のなかでも、とくに幼児や小学生で食べ残すことが多いようだ。食べ残しが多いと回答した割合は、中学生以上の子どものいる回答者と比べ、「乳児」「小学生」で2倍以上、「幼児」になると、5倍を越える回答者が「食べ残すことが多い」としている。小学校の低学年以下の子どもであれば、食べむらがあることも多い。出てきた料理が思ったより多かったということもあるだろう。

 しかし、ある程度大きくなった子どもが食べ物を残すことについては、「家庭のしつけの問題」と一刀両断した回答もあった。一概に決め付けることはできないが、食べ物を大切にする思いは子どもたちに伝えていかねばならない。その認識は広く共有していきたいと考える。

問4  外食で食べきれなかったものを、持ち帰れたらいいなと思ったことはありますか。
問5  あなたは残したものを持ち帰ることについて気になることはどんなことでしょうか。
問4 外食で食べきれなかったものを、持ち帰れたらいいなと思ったことはありますか。 問5 あなたは残したものを持ち帰ることについて気になることはどんなことでしょうか。
■「もったいない」気持ちが体裁より強くなるのはアラフォー世代以上?
「外食での食べ残しを持ち帰られたら」と思った経験は9割近い回答者がもつ。家庭でどんなに厳しく育った人であれ、食べきることができない状況はいくらでもある。そんなとき、残ったものを持ち帰りたい、と思う人は多い。だが、気になることもある。帰路、バッグのなかでこぼれないかという心配がもっとも多かった。持ち帰ったものが固形物であったとしても、調味料や油分が浸みだす危険性は十分にある。
  次に気になるのは衛生面である。暑い時期は特に食品は傷みやすいが、気温の低い季節でも、建物や乗り物の内外で気温差が激しい昨今、傷みやすいものである。何らかの菌が付着していた場合ならなおさらである。
  「恥ずかしいから」も3割以上の回答者が選んでいる。これは持ち帰ることを店に伝えるときの恥ずかしさ、けちくさいと思われないか、という危惧のようだ。ちなみに、「恥ずかしい」と答えた割合は、20歳代以下、30代で多く3割となっているが、40代、50代以上では1割程度と少ない。モノの大切さが体裁を上回るのはアラフォー世代あたりなのだろうか。
問6 あなたは「ドギーバッグ」を知っていますか。
問7 あなたは「ドギーバッグ」を持っていますか。
問6 あなたは「ドギーバッグ」を知っていますか。 問7 あなたは「ドギーバッグ」を持っていますか。
■「ドギーバッグ」普及のためには、利用実績向上のための工夫が必要。
「ドギーバッグ」について知っている回答者は半数を超えた。「聞いたことがある」も含めると7割が何らかの形で「ドギーバッグ」という言葉に接していた。テレビ、雑誌などで取り上げられることが増えているためと思われるが、認知率は予想を上回るものだった。
  では、その「ドギーバッグ」を持っているか、というと、利用率はまだまだ低く、3%であった。確かに、日常の買い物をするスーパーなどの売り場で、「ドギーバッグ」を見かけることはまだ少ない。なにより、これまでの設問で見てきたように、飲食店で持ち帰りたいことを切り出すのに勇気がいる現状では、わざわざ「ドギーバッグ」を購入する人は少ないだろう。エコバッグ同様、初期段階ではプレゼントなどによる無料配布で利用を促進する必要があるかもしれない。
問8 希望に添った「ドギーバッグ」があったとしたら、あなたは購入しますか。
問8 希望に添った「ドギーバッグ」があったとしたら、あなたは購入しますか。
■おしゃれな食品用バッグをカバンに入れて持ち歩く日がやがて来る!?
まだまだ市民権が得られたとは言えない「ドギーバッグ」だが、主婦たちが使用したいかどうかを聞いてみた。その結果、3分の1が「購入したくはないが使いたい」、4割が「購入して使いたい」と回答し、あわせて7割強が使いたいという意思をもつ。
  「ドギーバッグ」は防水性や携帯性に優れている。その特性を生かし、公園へ簡単なお弁当を入れて行ったり、多めに作ったおかずやクッキーなどのスウィーツを入れて友人などにあげたりすることもできる。機能としてはタッパーなどの保存容器と同じだが、タッパーより手軽で場所をとらず、タッパーより少しおしゃれなイメージがある「ドギーバッグ」。ようやく定着してきたエコバッグと同様、いや、それ以上に普及する可能性もあるのかもしれない。
  食べ残し持ち帰り専用ではなく、おしゃれな食品保存バッグとして、食べ残しの持ち帰りに利用する人が増えていけば、持ち帰ることが恥ずかしいと周囲を意識する必要のない、世の中に変わっていくのではないだろうか。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたは外食をよくするほうですか。
  • 外食の席でお皿にはまだお料理があるのに、あなたはかなり満腹です。そんな時、あなたはどのように考えますか?あなたの考えに一番近いものをお答えください。
  • 家族で外食するとき、食べ残すことは多いですか。
  • 食べ残すことが多いのは誰ですか?当てはまるものを全てお答えください。
  • なぜ残すのだと思いますか?当てはまるものを全てお答えください。
  • 外食で食べきれなかったものを、持ち帰れたらいいなと思ったことはありますか。
  • あなたは残したものを持ち帰ることについて気になることがありますか。
  • 気になることはどんなことでしょうか。当てはまるものを全てお答えください。
  • あなたは「ドギーバッグ」を知っていますか。
  • 「ドギーバッグ」は、残したものを持ち帰ることができ、何度でも洗って使えるバッグです。あなたは「ドギーバッグ」を持っていますか。
  • あなたは「ドギーバッグ」をどのように活用したいですか。いくつでも選んでください。
  • 希望に添った「ドギーバッグ」があったとしたら、あなたは購入しますか。
  • あなたは「ドギーバッグ」の価格としていくらぐらいがいいと思いますか。
  • キャリア・マムで理想の「ドギーバッグ」を開発することになった場合、改めてご意見をお聞きしてもよいですか。
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2010年4月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)417名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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