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主婦はどこまでケータイを使いこなす?

すっかり生活の一部となったケータイ。
電話やメールだけでなく、パソコンなんかなくたってOK!というくらい何だってできてしまうケータイ。 だが、使い込めばコストだってかかる。家計を預かる主婦としては、便利な連絡手段にとどめておくのか、おもちゃとして&情報端末として使い倒すのか。
主婦のケータイ利用の実態と今後の可能性を、アンケートからさぐってみた。

問1 あなたは、あなたのケータイの料金として、月々いくらくらい支払っていますか。
あなたは、あなたのケータイの料金として、月々いくらくらい支払っていますか。
■主婦のケータイ利用を左右するのは、流行ではなく家計状態?
CMなどを見ていると、どんどん安くなっているようにも見えるケータイ料金だが、自由回答では、料金の高さがケータイへの不満として多く挙げられている。子どもにケータイをもたせることも増え、家族で一括支払いをするケースでは特に、支払月額が大きくなっているとみられるが、今回の調査では、主婦のケータイ利用という視点から、回答者本人の月額利用料について聞いている。
  3000円未満の「ちまちま利用派」、3000円以上5000円未満の「そこそこ利用派」、5000円以上1万円未満の「がっつり利用派」が、それぞれおよそ3割ずつと、きれいにばらけた。主婦のケータイ利用度合いは、ケータイの利便性やサービスの多様化よりはむしろ、家計との兼ね合いによるところが大きいようにも思われる。
  一方で、パケット定額制などの支払い上限設定サービスの契約者が全体の7割にのぼり、月額3000円以上利用する割合とほぼ合致した。上限があるという安心感から、上限に満たなかった「ちまちま利用派」が定額制を利用することで「そこそこ利用派」に格上げされ、利用料がかえって上昇するなど、ケータイキャリア企業の戦略にみごとにはまっているケースも多いと思われる。
  不況を反映してか、4分の3を越える回答者が、ケータイの利用頻度は今後も「あまり変わらない」と回答しているが、「増えると思う」という回答者も17%程度おり、企業の提案次第では、もうしばらく「ちまちま派」から「そこそこ派」、「そこそこ派」から「がっつり派」への移行は、スローペースではあるが続くとみられる。
問2  あなたがケータイで、入手したり、利用したりしたことがあるものをすべてお選びください。
 あなたがケータイで、入手したり、利用したりしたことがあるものをすべてお選びください。
■利用多い「音楽・着メロ」「クーポン」。主婦によるケータイのエンタメ利用はこれから進む?
「携帯電話」という名前どおり、初期には電話をすることが主な目的であったケータイだが、今では電話よりもメール、メール以上にさまざまなツールとして使われるケースも増えている。ケータイでどんなサービスを利用しているかを聞いたところ、「音楽・着メロ」がもっとも多く、6割以上の回答者が利用している。「クーポン」利用も6割近く、「画像・アイコン」と「ゲーム」も3割が利用している。  動画を視聴したり、小説や漫画を読むなど、エンタメ利用が進むほど、利用の可否や快適性はケータイの機能に左右されるため、現状での数値は低いが、今後、ケータイの機能が向上し、パケット定額制のような利用料が抑制できるしくみのさらなる提案があれば、現在の「ゲーム」程度まで利用が拡大される可能性もあるだろう。ただし、家計を預かる主婦は、情報料がかかることに敏感に反応するため、一部の「音楽・着メロ」「画像・アイコン」や「ゲーム」のように、プロモーションベースで無料利用できるコンテンツが増えることが、利用者の裾野をさらに広げるための前提となると考えられる。
問3 あなたはケータイで、インターネットサイトを閲覧しますか。
あなたはケータイで、インターネットサイトを閲覧しますか。
■まだまだ限定的な主婦のケータイによるネットアクセス。
ケータイで「インターネットにはアクセスしない」という回答者は全体の2割に満たなかった。インターネットにアクセスしている人の半数、全体の4割強が「必要に迫られたときだけ」とネットアクセスを自制しており、全体の4分の1が「決まったサイトを定期的に見る」程度の使い方をしている。「さまざまなサイトを見る」と、ケータイをインターネット端末として十分に使っているのは全体の1割強であった。
 年代別に見ると、20代ではまったく逆の傾向を示しており、半数が「さまざまなサイトを見る」と回答し、もっとも少ないのは「必要に迫られたときだけ」となった。40代では「インターネットにアクセスしない」割合が、50代以上では「必要に迫られたときだけ」が特に高くなっているが、わずかでもアクセスしているということは、今後の環境次第では、利用増も見込まれると考えられる。
問4 あなたは携帯電話でどんなサイトを閲覧・利用していますか。
問5 携帯電話で、今後閲覧・利用したいサイトをすべて選んでください。
問4 あなたは携帯電話でどんなサイトを閲覧・利用していますか。
■今後ケータイ利用の伸びが期待される「テレビ・ラジオ関連情報」「オンラインショッピング」?
年代を問わずに利用が多いサイトは「店舗検索・クーポン」「乗換え案内・交通情報・地図情報」「検索」「ニュース・天気予報」であった。「着メロ・待受け」は、40代以下では総じて4割以上が利用している。「ゲーム・占い」は全体では2割強の利用率であるが、20代だけみると4割を超えている。多くのサービスで20代の回答者の利用率が高くなっているが、「乗換え案内」と「アルバム」で50代以上の数字もやや高くなっている。
 今後も使いたいサービスの上位も、現在利用しているサービスとほぼ同じ順位になっているが、「ゲーム・占い」「mixiなどのSNS」の順位が下がり、「テレビ・ラジオ関連情報」「オンラインショッピング」の順位が上がっている。デジタル放送が始まり、業界を挙げてネットとテレビの融合を進んでいるが、その利用者は未だ少なく、20~40代のネット利用者の中でも4割程度という調査結果(*)もある。ケータイでのネット利用は、テレビがインターネットの端末として定着するまでの移行期間ともとれるが、ケータイの生活密着度の高さから考えると、テレビを見ながらケータイで検索やショッピングをするという利用スタイルは、テレビとネットの融合が進んでも、引続き行なわれるであろうと推測できる。
 半数近い回答者が自分のケータイに満足しており、出てきた不満も、料金やカメラの性能に集中している。iPhoneやスマートフォンなどパソコンに準じる端末への関心はまだまだ低いが、カタチではなく実を取る主婦のこと、使い方が広がっていくにつれ、ケータイに望む機能もまた広がっていくと考えられる。
(*)アイシェア調べ

他にも以下の設問がございます。

  • あなたは携帯電話で、インターネットサイトを閲覧しますか。
  • あなたは携帯電話で、入手したり、利用したりしたことがあるものをすべてお選びください。
  • あなたは携帯電話でよく使う機能をすべて選んでください。
  • 自宅から携帯電話で知人に電話をかけたら、その知人は在宅していることが分かりました。相手の家の固定電話にかけなおしますか。
  • 携帯メールを一日何通くらい送りますか。
  • あなたは誰にメールを送ることが多いですか。多いほうから二つ選んでください。
  • あなたは、あなたの携帯電話の料金として、月々いくらくらい支払っていますか。家族の合計ではなく、ご自身の携帯にかかる費用についてお答えください。
  • あなたはパケット定額サービスの契約をしていますか。
  • 今後、あなたの携帯電話利用についてお聞きします。
  • 今もっている携帯電話に満足してますか?
  • 通話やメール主体の携帯電話ではなく、インターネットアクセス機能はじめ多彩な機能があるiPhoneやスマートフォンを持ちたいと思いますか。
  • 携帯電話について、思っていることをなんでもお書きください。
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2010年2月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)269名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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