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気持ちを表現する!?

自分の気持ちを素直に伝えていますか? 
大人になると、それはとても難しいことかもしれません。
第3弾「届かなかったラヴレター ~104通の涙~」発売にあたり、心をつづること、 気持ちを相手に伝えることについて聞いてみました。
人との関わりの中で生きる私たちにとって、心の声を表現することの大切さと難しさ、そして、それでも表現したい気持ちが見えてくるようです。

問1. 最近、「愛している」という言葉を口にしたことはありますか?
最近、「愛している」という言葉を口にしたことはありますか? 「愛している」と家族で言っている割合(年代タイプ別)
■「愛している」は子どもに言う言葉。 夫はすでに愛を語る相手ではない?
 ドラマや映画の中ではなく、現実の日本人の家庭で「愛している」という言葉がどのくらい使われているのだろうか。アンケートでは、3割の人が愛する気持ちを言葉にして伝えていたが、その多くは子どもに向けたものだった。
  「愛している」と子どもに言う家庭では、夫に対しても、このちょっと気恥ずかしい言葉を使っている? と思えばそうでもないようだ。最近「愛している」と口にした人のおよそ半数が、子どもだけに向けてこの言葉を発している。子どもにも夫にも使う、つまり欧米家庭のように「愛している」が常用される割合は、子どもには使わないが夫や恋人には使うという回答を下回った。

  子どもにではなく、夫や恋人だけに向けた「愛している」の「愛」は、恋愛感情の表現だと考えられる。子どもには言うが夫には言わない主婦。それは照れなのか、そんな感情はすでにないからなのか......。
  ちなみに、「愛している」を口にする年齢に注目してみると、自分らしい暮らしを求める話題の"アラフォー世代"よりも、"アラサー世代"が8ポイント近く高い。若いほど愛情を言葉で伝えていることがわかる。やはり、長く連れ添うほど、「愛」など語れない?のかもしれない。
問2.これまでに誰に宛ててラヴレター(または、気持ちを伝える手紙)を書いたことがありますか?
これまでに誰に宛ててラヴレター(または、気持ちを伝える手紙)を書いたことがありますか?
■誰もが一度は書いているラヴレター。照れずに気持ちを伝える最適ツール。
 いわゆる"告(こく)る"ためのラヴレターを出した経験がある人は、およそ半数。「愛」を恋愛感情ではなく、人をいとおしく思う気持ちと捉え、ラヴレター=気持ちを伝える手紙とすると、経験者は7割を超える。
 ラヴレターにまつわる思い出を挙げてもらったところ、言葉にしにくい思いを父母・子ども・夫などの家族に伝えることができた、逆に気持ちを伝える手紙をもらって感動した、という内容が多かった。「言わなくてもわかる」はずの家族だが、実際は「言わなければわからない」ことも多い。また、伝えたくても照れくさい、伝える機会がないと、ついつい後回しにしがちだが、そんなとき、手紙は使えるツールであると感じている。特に、感謝の気持ちを伝えるときや痴話げんかの際の謝罪にはうってつけのようだ。
 文字にすることで言いにくいことも伝えられるという意見が多かったが、同じ文字でもメールでは誤解を招くことが多く、やはり手紙がよいという意見も出ていた。ただし、同じ理由で、手紙もまた不確実であり、直接話すのがいちばんという意見もみられた。

  芸能人にファンレターを送り、「本人から手紙が来たらどうしよう」とドキドキしていたら、ファンクラブ入会案内が届いてがっかりしたというかわいい思い出もあった。ほかにも、ラヴレターにまつわるさまざまな思い出が回答されていて、じっくり読むと涙を誘う。
問3.最近のあなたは、気持ちや感じたことを誰かに伝えていますか?
最近のあなたは、気持ちや感じたことを誰かに伝えていますか? 
■「若気の至り」、「大人の分別」を経て至る、後悔しない気持ちの伝え方
 人間関係が希薄になっていると言われる昨今、自分の気持ちを誰かに伝えることは非常に大切である反面、副作用も大きい。若い頃は、伝えた相手がどう感じるのかにまで思い及ばなかったという反省もあるように、多くの失敗を重ねてきた結果なのか、次第に気持ちを伝えることをしなくなったという意見が多くみられた。しかし、別々の人生を歩んでいったり、伝えられないうちに相手が亡くなってしまったといった辛く苦しい経験を経て、相手に配慮しつつ自分の気持ちを伝えたい、それができるうちに伝えるほうがよいという思いに再び戻ってきている。伝えられなかったことを後悔したくないという強い思いである。
問4.「届かなかったラヴレター」を読んでどんなことを感じますか?
「届かなかったラヴレター」を読んでどんなことを感じますか?
■思いから生まれる作品には、接するだけで人を元気にさせる力が宿る!?
 思いは誰かに伝えればいいというものではない。伝えられないことも、伝えないほうがいいこともある。だが、自分の中に少しずつ降り積もった思いは、何らかの形で外に出してやらなければならないもの。アンケートでは、およそ3割が心のうちを表現する術をもっていた。感じたことをそのまま文字にするブログや日記が多かったが、その中で、料理、詩や短歌、 絵画や造形、手芸、小説やエッセイ、歌や演奏など、創造的な活動に自分の気持ちを昇華させる人たちも全体の4分の1ほど存在した。
 キャリア・マムの「届かなかったラヴレター」もそういった創造的な表現の一つである。このコンテンツを「よく読む」「読む」と回答した人に読後の感想を聞いたところ、共感し、感動し、切なさを感じ、自分の知らないところで起こったさまざまな人生に思いを馳せ、自分も周囲に対して優しい気持ちになると答えている。
 回答者には、気持ちを相手に伝えることが苦手という人も多かったが、自分で表現できなくても、ほかの誰かの思いから生まれた作品には人を前向きにさせる力がありそうだ。伝えられない思いに押しつぶされそうになる、そんな大人の世界で心身ともに健康に生きるために、創造的なことをしてみる、創造的なことに触れてみる、その効果は思ったより大きいのかもしれない。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたのラヴレター(または、気持ちを伝える手紙)にまつわる思い出をお書きください。
  • 毎日更新しているコンテンツ「届かなかったラヴレター」を読んでいますか?
  • なぜ読まないのですか?
  • 最近のあなたは、気持ちや感じたことを誰かに伝えていますか?
  • 【できるだけ伝えている、どちらかというと、伝えているの人に】 誰に伝えていますか?
  • 【どちらかというと、伝えていない、あまり伝えていないの人に】 なぜ伝えていないのですか?
  • あなたは、好きな人や家族など親しい間柄の人に対して、その人の気持ちや感じたことを自分に伝えてほしいと思いますか?
  • 自分や人が気持ちや感情を表現するということについて、あなたの感じたことをご自由にお書きください。
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2009年6月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)250名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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