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主婦の「エコ替え」

エコポイント制度が始まりました。ハイブリッド車は予約待ちだとか。
国のレベルで実施されている"環境によくてお得だから買い換えよう"という キャンペーンを主婦はどう見てるのか聞いてみました。

問1 あなたは「エコ替え」という言葉を知っていましたか。
問2 エコポイント制度について、あなたは知っていましたか。
「エコ替え」という言葉を知っていましたか エコポイント制度などを知っていましたか
■「エコ」に敏感な主婦も、エコポイントの正体ばかりは見抜けない?
 「エコ替え」という言葉、それほど一般的ではないのではないかという想定は見事にはずれた。自動車や家電でも、以前からエコをウリにしていた商品も多く、「エコ」「替え」という単語からおおよそ推測ができたのかもしれない。
 話題のエコポイントも、調査開始が制度開始の前日だったこともあり、「知らなかった」のはわずか3%程度。しかし、「よく知っていた」はわずか1割に満たない。いまだ使い道も決まっていないエコポイントだから、当然といえば当然なのだろう。
問3 制度を使って「エコ替え」したいと思うものをすぺて選んでください。
問4 選んだ商品は、「これらの制度」がなかったら、買いたいと思いましたか。
制度を使って「エコ替え」したいものは? 問3で選んだ商品は、制度がなかったら買いたいと思いましたか?
■いちばん買い替えたいのは地デジ対応テレビ! 買い替え需要の背中を押せるかエコポイント!?
 4分の1の回答者が「『エコ替え』したいものはない 」としたものの、もっともエコ替えしたい物は地上デジタル放送対応テレビで、半数近い回答者が選んでいる。アナログ放送終了を2年後に控え、そろそろ買い替えたいという家庭は多いはず。「エコ替え」促進のための制度がなくても、買う予定だった家庭の割合もまた高いようだ。
 二位は、主婦のみならず、家族にとっても身近な家電である冷蔵庫。家族が寝静まった主婦の憩いの時間には、そのうなり声がのBGMの波になって鳴り響く。リラックスしたいのに、今この瞬間にも回る古い冷蔵庫の運転音が耳から離れない。「でもまだ使えるし、大きな買い物だし。」
 エコポイント制度は、そんな主婦の背中押すことになるのだろうか。 「エコ替え」したいと回答者のうち、エコポイントなどの制度がきっかけで購入を検討しようと思った回答者はおよそ3割。あとの7割の回答者はエコポイントがなくても購入、あるいは購入検討を予定しているが、これらの制度によって購入時期が繰り上げられる可能性もある。エコポイント制度がどんな制度になるのか明らかではないが、市場活性化の効果はありそうだ。

 メーカー各社が力を入れるエコカーだが、「エコ替え」を希望しているのは2割弱。価格もこなれてきたとはいえ、家電とはひと桁違う大きな買い物。カーマニアの夫ならいざ知らず、主婦がクルマを買い替えたいと思うのは、故障が多くなったとか、何回目かの車検が迫ったとき。エコだ、お得だと言われても、タイミングが優先するのが一般的だろう。
「エコ替えしたいものがない」回答者にその理由を問うと、「まだ使えるものを買い替えるのはもったいない(エコじゃない)から」と答えている。そう考えれば、自家用車について、主婦の2割弱が「エコ替え」を希望しているというのは、かなり高い数値だと言えるかもしれない。

問5「これらの制度」を利用することで、数万円〜数十万円もお得になりますが、なぜ「エコ替えしたいものはない」と回答されたのですか。
「エコ替え」したいものがない理由
■それは本当にエコなの? やっぱり景気対策? お得なのは好きだけど、なんだかしっくり来ないのよね!
 なんと8割の回答者が購入の際に商品のエコ度を意識している。そのうち半数が購入決定の判断基準としてエコ度を加味している。これほどまでにエコ意識の高い回答者だが、「エコ替え」促進の制度にはやや懐疑的な意見も見られる。
 ひとつには、まだ使えるものを買い替えることへの抵抗感があるようだ。廃棄過程のエコ対策が見えないために、とくに年齢の高い層では、高度成長期の大量生産・大量消費の果ての、大量廃棄="夢の島"のイメージがどうしてもつきまとうようだ。
 もう一つはエコポイント制のあいまいさである。「お得感」に弱い主婦をして、エコ替えに納得ずくで取り組ませるためには、やや説得力不足なのかもしれない。そもそも「エコ替え」促進の各種制度は景気のてこ入れを大きな目的としている。アンケート回答にも、エコと景気のどちらが目的なのかわからない、という指摘もあった。エコが目的なら、買い替えだけでなく、修理して使う人にもポイントを付けもいいのでは。景気対策が目的なら、エコポイント対象商品を広げてほしい。そんな意見に代表されるように、主婦の求めるものは、今回の対象商品以外にもたくさんある。どちらにも中途半端なこの制度に、「お得感」に敏い主婦たちは期待&疑問の目を光らせているようだ。

他にも以下の設問がございます。

  • 購入したいと思う具体的な商品名やメーカー名
  • 商品を買うとき、環境負荷の低さ(エコ度)を重視していますか。
  • 上記の商品以外に「エコ替え」できたらよいと思う商品はありますか。
  • 「エコ替え」に限らず、あなたが今もっとも買い換えたい(取り替えたい)ものは何ですか。
  • 「エコ替え」について、疑問、要望など何でもお書きください。
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2009年5月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)409名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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