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「子どもとケータイ」についてのアンケート

「ママ、迎えに来て」「いま、●●くんの家」「もうすぐ帰るから」
今や、子どもが携帯電話を持つのは珍しくない。
持ち始める時期は? 携帯電話は子どものお守り代わり?
親はメル友の数を知っているのか、フィルタリングしているのかも聞いてみた! 
お子さまケータイ事情、結果公開!

問1.お子さんに携帯を持たせていますか?    
持たせている方は、いつから持たせて、また、持たせたきっかけをおしえてください。
子どもに携帯を持たせてる?
小学生のお子さんに携帯を持たせてる? 中学生のお子さんに携帯を持たせてる? 携帯を持たせ始めた学年 携帯を持たせたきっかけ
■小4・中1・高1...学校・生活環境の変化がきっかけに
 子どもに携帯電話を持たせているか聞いたところ、回答者579人のうち「はい」は201人、「親と兼用で」21人となり、「持たせていない」は357人という結果になった。回答者の子どもの年齢が、未就学児が多いので、一人で携帯電話を持つには、まだ早い、ということだろう。また、携帯電話を持たせている201人に、持たせ始めた年齢を聞いたところ、中学1年が18.4%と一番多く、続いて高校1年の16.9%、小学4年の11.9%となった。行動範囲が広がる4年生、中・高の入学時などの節目が、目安となっているようだ。
  さらに、携帯電話を持たせたきっかけは、1位は「緊急・一般連絡用」で45.8%、2位には学校や習い事などの「送迎連絡」33.3%となった。やはり、すぐに安全を確認できたり、どこにいても用件を告げられる利便性などから持たせているようだ。また、通学時間が長くなったり、部活動や塾など、帰宅時間が遅くなるというのも理由の1つとなっている。その他、子どもを狙った犯罪が多いことからも、「居場所確認」「防犯対策」などの、わが子を守るための自衛ツールの1つともなっていることが伺える。
問2.お子さんに携帯を持たせている方へ伺います。    
お子さんは、メールを使っていますか?  また、メル友の人数を知っていますか? 
メールを使ってる? メル友の人数を知っている?
■安心vs危うい? 親はどこまで知っている? メールの件数とメル友の数
 小さい頃よりゲームなどで慣れているからか、携帯電話の使い方は子どもの方が理解していることが多いのではないか。子どもに携帯電話を持たせている人に、子どもがどのくらいメールをしているのか聞いたところ、「かなり使っている」「必要なときだけ使う」をあわせて、92.1%の子どもがメールをしていた。親との連絡に、友だちとのコミュニケーションとして、メールのできる携帯電話は必要不可欠なものらしい。
  では、親以外のメール相手、メル友の数を、親はどのくらい知っているのだろうか。「知っている」「だいたい知っている」は56.7%と半数を超えたくらいだった。反対に、「よくわからない」は32.8%、さらに「全くわからない」9.5%となり、42.3%もの人が、子どものメール相手を知らないようだ。親が子どもの安全のために、また、コミュニケーションツールの1つとして購入し与えた携帯電話だが、子どもに渡したとたん安心してしまうのか、そこから先は子ども任せにしてしまう人が多いということだろうか。「うちの子に限って...」と、危ないことはしないと思っているのかもしれないが、やはり、ときどきは誰とメールをしているのかどんな使い方をしているのかなど、話をする機会を作った方がいいように思える。
問3.携帯から、インターネットへの接続はしていますか?
携帯からインターネットへ接続はしてる? 有害サイトアクセス制限をかけている?
■親と子どものリテラシー? フィルタリング機能は有効か
 子どもが携帯電話からインターネットへ接続しているのか聞いたところ、「接続しない」「していないと思う」が49.8%、「接続している」「していると思う」が49.3%と互角の数字となった。着メロや壁紙、デコキャラなど、中には有料のサービスもあるので、「親子でルールを決めて使う」「明細書でわかるので、都度、理由を聞く」などで把握しているようだ。ただ、学年があがると、メールの数が多いなどの理由から、パケット定額制(使い放題)の契約をしていて、「どのくらい接続しているのか不明」という人もいた。

 2008年6月、「青少年ネット規制法/有害サイト規制法」が成立・公布された。たしかに、インターネットを使った犯罪に、これだけ子どもたちが巻き込まれていることを考えれば、やむを得ない気もするが、「今までアクセスしていたコンテンツに入れなくなる」ということもあり、子どもからの反発も大きいと聞く。本アンケートでも「有害サイトアクセス制限をかけている?」と聞いてみたが、「かけている」「かけていない」の意見が拮抗する結果となった。
  フィルタリング機能をつけるには、親の同意が必要。小学生くらいまでは、フィルタリングをしている人も多いが、学年があがるにつれ、フィルタリングをしない数が増える。インターネットへ接続しているのも、学年があがると増えることを考えれば、ネットにアクセスをしない、比較的安心な低年齢の時期にはフィルタリングをつけて、アクセスが増える学年ではフィルタリングをしないという、皮肉な結果が見えてくる。
  犯罪被害者になる子どもが急増し、にわかに制定されたような法律。問題は簡単にアクセスできる有害サイトが氾濫している大人社会であって、それに対しての罰則の強化はいいだろう。しかし、この法律に「保護者の責務」という一文があることを、あまり知られていないようにも思う。フィルタリングについて、学校などからのプリントで、一度きり配られたくらいでは、認知や浸透率は低いままなのではないだろうか。

問4.子どもが携帯電話を持つことのメリット、デメリットなど、感じていることをおしえてください
メリット
デメリット
緊急の連絡ができるので、親がなんとなく安心(小1) 珍しいので、友だちから「貸して」とよくいわれている (小1)
公衆電話が見つからないから。居場所の確認ができる(小4) 深夜に突然、覚えのない番号から着信がある。 子どもが日々危険にさらされていることを実感(小4)
上手に利用すれば、便利なコミュニケーションツールとなる(小6) 固定電話と違って友だちとの連絡内容が全くわからず、 どういった友達とどういうつきあいをしているのかが把握しにくい(小5)
料金設定をしているので、お小遣いと一緒と考えてる。 送迎の連絡に役に立つ(中1) 定額制にしてから制限なく使ってしまうので時間の管理ができない(中1)
自分から情報収集に努めることができるし、社会性ができるようになる(高1) 携帯ばっかりさわっている。有料サイトでも、当然のように平気で利用する(中3)

■本人との連絡手段には便利なアイテム。デメリットをどう攻略するか?
 今の大人たちが子どもの頃にはなかった携帯電話。しかし、今の子ども社会では、なくてはならないものの一つになってきている。
  アンケートの回答者は、いうまでもなく大人、保護者である。携帯電話を子どもに持たせるメリットを聞いてみたところ、多くは「本人と連絡が取れる」「居場所がわかる」「安心」という理由が圧倒的に多かった。少数意見としては、「遠方の祖父母との会話・メールが増えた」「アラームや時計代わりに」などがあった。
  一方、デメリットを聞いてみると、「有害サイトへのアクセスが心配」「携帯依存症」「お金がかかる」「犯罪への危険性」などが次々に挙げられ、また「ネットでのイジメ」や「ルールや仕組みを知らない怖さ」などの意見も見られた。
  子どもに持たせれば、親は安心な携帯電話。どんなデメリットがあるのか、どんなサービスを利用すればいいのかなども含めて、子どもと対面しながら、よく話し合ってみたいと思うアンケート結果だった。

他にも以下の設問がございます。

  • お子さんについて(第何子・学年・性別)
  • 今現在、お子さんが使っている携帯のキャリアについて
  • 「パケ・ホーダイ」「ダブル定額」「パケットし放題」などの、パケット定額制(使い放題)の契約をしていますか?
  • お子さんの携帯電話にパスワードをかけていますか?
  • 子どもの携帯電話の履歴や、メールをこっそり見ることはありますか?
  • 携帯の使い方について、親子でルール決めしていますか? そのルールはどのようなものですか?
  • 家族全員で、携帯電話は何台ありますか?
  • 家族全部での携帯電話の料金は、平均すると1カ月いくらぐらいですか?
  •  
■調査概要
アンケート属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2008年7月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)579名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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