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公立中で、塾!?−杉並区和田中の夜スペシャルー賛成vs反対
夜間塾に関するアンケート

平日の夜に公立中学校で開く進学塾「夜スペシャル」。
大手進学塾の「SAPIX」が講師を派遣し、希望者へ有料で指導するというもの。
「私立を超えた公立校に」という、公立校初の取り組みに対する主婦の意見はいかに?

問1.杉並区立和田中学校の「夜スペシャル」の取り組みに、あなたは賛成ですか、反対ですか
問1.杉並区立和田中学校の「夜スペシャル」の取り組みに、あなたは賛成ですか、反対ですか 
■賛成意見がやや多し。対象者設定が賛成票の足かせに?
賛成意見が57.8%、反対意見が42.2%と、若干、賛成意見が上回っている。
  杉並区立和田中学校の「夜スペシャル」では、進学塾「SAPIX」より講師が派遣されるが、「通常の月謝の約半額で受講できる」とあって賛成する人や、「繁華街にある塾に行かなくても、通学している学校内での授業に安心する」の声も多かった。また、「魅力ある公立校にする取り組みには賛成」「子どものやる気につながりそう」などの期待も高かった。
  支持する意見のある一方で、生徒の選別に疑問の声も多い。受講対象者は希望者の中より、さらに成績優秀者となっており、「学力格差が学校内で広がるのではないか」という懸念する意見もあった。また、「公立なのだからもっと安く、あるいは無料ですべき」や「塾は塾で行うべき」との声もある。
 
  杉並区立和田中学校の藤原和博校長は、「リクルート」出身の都内・公立小中学校で初の民間出身校長。今までにも独自の取り組みを展開してきた。「夜スペ」は今、始まろうとしている新しい試み。問題もあるようだが、「学校は学ぶところ」「義務教育とは何か」を、今一度、考える機会になっているようだ。
問2.お子さまが中学生以下の方へ伺います。
お子さんが通っている(通う予定の)中学でも、和田中学校の「夜スペシャル」と同じ取り組みをやってほしいと思いますか?
お子さんが通っている(通う予定の)中学でも、和田中学校の「夜スペシャル」と同じ取り組みをやってほしいと思いますか?
やってほしいと思う
やってほしくはないと思う
通いなれている公立中で授業が受けられるのであれば、親子共々安心だし、部活との両立もしやすいと思う。費用が通常の半額というのもうれしい 学校内で勉強や金銭面での格差が広がることが懸念される(30歳代)
中学校に入ったら塾通いは必須といってもいくらいなので、学校で、格安で大手の塾と同じことが学べるなら大歓迎(40歳代) 勉強よりも大切なことを学校では教えて欲しいのに、塾のマネ事をしているようでは義務教育の意味はない。 そんな学校は必要ない(30歳代)
今の公立中学は塾に行くことにとても批判的だが、できる子をもっと伸ばしてあげることは、とても大切なことだ(40歳代) 教育の機会を平等にすべき立場の公立学校では望ましくない(30歳代)
まずは、義務教育の質の向上を考えるべき(40歳代)

■「夜スペ」は地方にも広がるか? 「やってほしい」43.5%に
もし、自分の子どもが通っている中学あるいは入学予定の中学で、同様の取り組みがあればどうするかを聞いてみたところ、 「やってほしい」43.5%、「やってほしくない」は、24.4%という結果になった。
  「やってほしい」の意見の中では、「学校主催は安心。塾は利益も追求するのでいやだから」「私立校でなくてもハイレベルの授業を受けられる」などの理由が挙がった。
  一方「やってほしくない」の意見では、「成績上位層に絞るのはよくない」「学校がやることではない」とあった。
  尚、「どちらでもない」という意見の多くは、子どもが小さく「まだ考えられない」などの理由が多かった。
問3.公立中学での授業や学習の取り組みで、こんなことを取り入れてほしいという要望はありますか?(複数回答)
公立中学での授業や学習の取り組みで、こんなことを取り入れてほしいという要望はありますか?(複数回答) 
■ゆとり教育ってなんだった? 親の希望は「勉強できる環境」
 ゆとり教育で導入された週休2日制だが、土曜授業を望む声は依然多い。「補習授業を土曜日にできないか」「検定対策もしてほしい」「公立で、塾に通わなくても高校に合格できるようにしてほしい」など、授業・勉強に対する要望は多かった。さらに、中学生という時間でしか体験できないような活動や、教師以外の専門家による授業の導入などの要望も挙がった。
 学校に対しての要望としては、少人数制の導入や教師のモラルに関するもの、いじめ問題なども聞かれた。
  「夜スペ」に対しては行政や有識者のみならず、保護者の間でも意見は分かれているようだ。けれど、公立中学校から始まった民間参入の取り組みは、民間出身の校長指導のもと、いよいよ船出の時期を迎えたのだ。順風満帆とは行かなくても、確実に前に進んで欲しいと思える調査結果となった。

他にも以下の設問がございます。

  • お子さまはいますか?
  • お子様が通っている(通った・通う予定の)学校は公立ですか? 私立ですか?
  • 月謝について。 公立中学でのこうした取り組みで、あなたならいくらまでなら払っていいと思いますか?
  •  
■調査概要
アンケート属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2008年1月

回答者数

20代から50代の男女(弊社WEB会員)393名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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