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こんな親に育てられて、子どもたちはだいじょうぶ???
マム会員の周りに生息する 『モンスターペアレント』の実態とは!?
『モンスターペアレント』に関するアンケート

『モンスターペアレント』
(幼稚園・学校に対して自己中心的で「理不尽な苦情」や「無理難題な要求」を突きつける保護者)
  昨今は、マスコミに取り上げられることも多いけど、どれだけ身近になっているのか?
 文句の1つや2つ、誰にでもあると思うが、境界線はどこにあるのだろう?
 主婦が見た、『モンスターペアレント』の実像に迫るデータ一挙公開!

問1.『モンスターペアレント』という言葉の意味を知っていますか?
    また、あなたのまわりに、信じられないようなクレームをする『モンスターペアレント』(幼稚園・学校に対して自己中心的で「理不尽な苦情」や「無理難題な要求」を突きつける保護者)はいますか?
モンスターペアレントの意味を知っている? まわりにモンスターペアレントはいる?
■認知度はそこそこ、しかし、3割が「身近にいる」と回答
『モンスターペアレント』の意味を知っている人は6割程度で、そこそこの認知度というところだろう。『モンスターペアレント』の存在は教師のみならず、まわりにいる父兄ににも影響を及ぼすと言われているが、約3割の人が「身近にいる」と回答した。
  言葉そのものも、マスコミなどで取り上げられる機会も多く、最近ではドラマ「金八先生」でも使われていたことから、今後、認知度は増していくといえそうだ。
問2.問1で『モンスターペアレント』が身近にいる方に伺います。
    誰に対してクレームを言ったのですか?
だれにクレームをしていたの? どのような内容のクレーム?
「通勤に間に合わないから通園バスを早くよこせ」「バスは家の前まで来るものだ!」と、小さい園バスを家の前まで迎えにこさせてた
「○○チャンとは一緒のクラスにしないで!」の理由が、そのお母さんが嫌いだったらしい
遅刻しないようにするために、モーニングコールを先生に要求した
「自分のほうがちゃんと教えられるから家庭科の先生を自分に替えて欲しい」と言っていた

■これが大人の発言か? 自己チューママは「そんなの関係ない!?」
 『モンスターペアレント』が「身近にいる」と回答した人に、その人はどんなクレームを言ったのか質問したところ、わが子かわいさのあまりなのか、あるいは自分の思い通りに事を進めたいからなのか、何れにしても自己中心的な考えばかりが聞かれた。
  「音楽発表会の楽器決めのとき、ピアノを習っているのに、その他大勢のピアニカになるのはなぜ?」など、「年々、そういう親の数が増えている」と園長先生が話していたという回答もあり、指導する立場の困惑も伺える。視野の狭い範囲で、気に入らないことがあると、担任、学校だけにとどまらず、その上の教育委員会、はたまた文部科学省まで、言いにいく親もいるという。よほど、内容に関して「自分は間違っていない」という自信があるからなのだろうが、親の「ゆとり」がなくなっているのかもしれない。
問3.問1で『モンスターペアレント』が身近にいる方に伺います。 そのクレームについてあなたはどう思いましたか?
そのクレームについてどう思いましたか?
■50%は「あきれた」と回答。でも、心の中では「わたしも同じ」共感者も...
 近くに『モンスターペアレント』がいる人に、「そのクレームについてどう思ったか?」を聞いたところ、50.8%は「間違ったクレームにあきれた」と回答する一方で、「同じ事を思っていたから言ってくれてよかった」と思う人が0.8%、「気持ちはわかるが、言うことはない」とする人が22.9%と、行動に出るかどうかは別にして「気持ちはわかる」と回答していた。
  「一面だけ見て判断できることではない」「親も学校もわがままを通し過ぎている」など、中立の立場での意見も聞かれたが、反対に「問題に巻き込まれるのは勘弁」というクールな意見もあった。

注目されている『モンスターペアレント』だが、一歩間違えば「自分も同じような呼ばれ方をされたかもしれない」と、思った人も少なからずいそう。確かに、ニュースになるほどではないにしても、問題のある教職員がいて思わず意見したくなる場面もあるのかもしれない。しかし、わが子かわいさの余りで周りが見えず、一方的な思いこみや行動を起こすような『モンスターペアレント』は、やはり問題ありといえそうだ。

問4.『モンスターペアレント』に対して思うことがあればお書き下さい
本当に必要なクレームもあるだろうから、節度が大切なのでは?(20歳代) 子どもの言うことだけを聞いて事実確認をせずに猛進するというパターン。クレームをつける前に、じっくり考えるべき(30歳代)
学校や幼稚園だけではなく、病院など他の場所でも理不尽なクレーマーが増えていると聞く(30歳代) 「ごねたモノ勝ち」と確信している人もいるが、「自分は正しい」と信念持ってクレームつけているなら恐ろしい(30歳代)
常識はずれのクレームを言う保護者の子どもも身勝手な大人に成長しそうで怖い(30歳代) 本当に子どものために行動している保護者に「流行のモンスターペアレントだ」と簡単に片付けるな(40歳代)
すべてが親に問題があるとは思わない。今の先生はサラリーマン化していると強く感じるから(40歳代) モンスターペアレントの子が「親に言えば何とかしてくれる」「親に言えば先生は黙る」と思っている(40歳代)
自己中心的な考えの親に育てられた子どもが、成長したときの日本が心配だ(50歳代)

■境界線はどこに? 潜在的には、けっこういるのかも『モンスターペアレント』
 『モンスターペアレント』に対しては、自分たちの代弁者として「必要なクレームもあった」と回答する人もいる一方で、過剰なマスコミ報道により「正しいものも間違ってとらえられるのではないか」と危惧する意見も聞かれた。むかしに比べ、教職者に意見を言いやすくなった風潮はある。「威厳のない教員が多いからクレームを言われる」という声もあるが、何気なく相談したことが、学校側にとってはクレーム扱いになることもあるようだ。 
  一番多く聞かれた意見としては、『モンスターペアレント』より、その子どものことで、「非常識な親に育てられる子どもがかわいそう」と同情意見もある反面、「親と同じになってしまうのではないか」という心配の声だった。

 もはや『モンスターペアレント』は社会現象の一つといえるだろう。「自己主張」「はっきり意見を言える」ということは良い面もあるが、他人の迷惑もかえりみず、自己中心的な考えを押しつけるような人は困ってしまう。しかし、その一方で「関わりたくない」という無関心派もけっこう多く、さらには「仕事の合間に来た懇談会だから、いちゃもんつけて長引かせないで」「連帯責任はイヤ」など、表面には出さない、オトナ的な自己チュー意見をいう『サイレントなモンスターペアレント』の存在も見え隠れした。
  何れにしても、子どもや自身を守るためなのだろうが、おせっかいおばちゃん少なくなったのかもしれないと、いろいろ考えさせられる調査結果となった。

他にも以下の設問がございます。

  • 幼稚園、保育園、学校、先生に対して、クレームをしたこと、クレームをしたいと思ったことがありますか?
  • そのとき、なぜクレームはしなかったのですか?
  • あなた自身は、意見、提案、クレームなどするときに、どのタイプにあてはまると思いますか?
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2007年9月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)392名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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