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教えて!ごとう先生

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

「後藤武士先生」青山学院大学法学部卒。新進気鋭の若手教育評論家として活躍中。日本全国授業ライブ「GTP」を主宰し、北海道から沖縄まで講演。

http://www.takeshigoto.com/ プロフィール

スマホやタブレットで勉強できるアプリは?

027210.gif ごとう先生、こんにちは。最近、子どもがスマホやタブレットで勉強できるアプリが増えてきていますが、このようなアプリを教育上、どう思われますか?
 たとえば、「ビノバ」というシリーズで複数のアプリが出されています。
https://itunes.apple.com/jp/app/binoba-li-ke-xiao-xue-sheng/id876797088?mt=8 問題内容もしっかりしていると思いますし、教材のイラストも非常にきれいです。子どもに勉強をさせるための仕掛けとして子ども受けしそうなイラストで、ポケモンのようなモンスターまで登場します。子どももわりと楽しそうにやっているのですが…。はたして勉強になっているのか? というのが不安です。スマホで勉強していたはずが、知らない間にゲームをしていたことも。むしろスマホでゲームをする習慣がついてしまわないか心配です。
 スマホで勉強させて効果はあるのか。どんな悪影響が考えられるのか。などをアドバイスいただければうれしいです。

(HN:ゆこりん)

有効活用しよう

●プログラム学習だから効果はある
 ゆこりんさんは、なんとなくぼくと同じ教育観をお持ちの方のような気がします。今回は「このようなアプリを教育上、どう思われますか?」というご質問ですから、ぼく個人の意見を述べさせていただけばよいわけですね。
 では。まず効果はありますなぜなら、やっていることはプログラム学習です。公文式などでおなじみのやり方。じっくり考える問題に関しては回答を避けますが、少なくともパターンで処理できるタイプの知識の習得や問題の解決には極めて有効です。ということは、高校入試までは行けちゃうってことですね。以前はパターン学習オンリーで育った子は大学入試でつまずきましたが、今は大学入試に、人物重視をうたってアカデミックな学力や思考力がなくても合格できる受験方式が多数導入されていますから、パターン学習オンリーで高校に進学した子も大学入試をクリアできるってことです。


●アプリ教材は、わかりやすい
 悪影響としては、ゆこりんさんご指摘のようにスマホになじむことでゲームをする習慣がつくということはあるでしょうね。使いこなせば当然他のアプリにも手を出したくなるでしょうし。スマホへの耐性が強くなることは間違いないでしょう。
 で、ここから先が本音のお話ですが、以前でしたら「紙と筆記具で学んだほうが力がつく」「できればスマホなどは自分で責任が取れるようになる年齢まで近づけない方がいい」なんて理想も成り立ったのですが、今や環境がそれを許しません。高校で紙の辞書ではなく電子辞書を斡旋販売する時代です。スマホに関しても高校生だと学校によっては普及率が99%を超える時代です。そうなるとそちらがスタンダードですから、持たないこと使わないことに余程のこだわりがない限り、持っていることで生じる不利益を、持っていないことで生じる不利益が大きく上まわってしまうでしょう。紙媒体は文章のみで説明をするわけですから、文章が読解できない子には無力ですし、「これがわからない子はここへ進んで」といった対応もできない。モノカキとして悔しいですが、やはり特に自学慣れしてない子や極端な勉強好きでなければ、アプリの方が有効でしょうね。ただし、飽きるのも早いでしょうけれど。文章オンリーで初心者に理解してもらえるものを書くのって難しいですよ。文章だけしか使ってはいけない条件なら、ぼくはあの先生やその先生より、はるかにわかりやすい説明ができる自負があります。それくらいの自信を持っていても、対面しながら口頭で解説できて、音声や静止画が使えて、それどころか効果音やテロップやその場でのアレンジつきで動画が使えるような環境でものを教えられる人には絶対にかなわないという確信があります。つまり、それくらい活字教材より動画を含むアプリ教材はわかりやすい。飽きに関しても、いまは次々に新しいのが出るので、飽きたら次を探すこともできる。コツは、できるだけ有料のものを避ける。やむを得ず有料のサービスを利用するなら、しばりが少ないものにする。3年間一括とか問題外です。そして5:1程度でいいので時折きちんと自分で書くことができるかを試す。まあこれは学校が宿題を出してくれるので、そこで自動的にできるはず。


●依存しきらないように気をつけて
 MT車が運転できる人とAT車しか運転できない人では、前者の方がうまいに決まっている。でも、ATがあることで後者も運転の利便を享有できる。ピアノやバイオリンでも、アコースティックなものしかなかったときは、叩いたり弾いたりして音が出るようにすること自体に時間と教えと労力を必要とした。でも電子系の楽器が出てきてから、そこに多くを費やすことができない人でも演奏を楽しめるようになった。学習ツールも同じだと思うのです。本格的に道として極めたいのなら、旧態依然のやり方も取得した方がいい。けれど、必要性に迫られてのことや趣味として楽しめればいいということであれば、便利な技術の恩恵を受けられるのなら受ければいい
 IT型教材の進歩には目覚ましいものがあります。依存しきってしまわぬよう気をつけつつ、その恩恵を受け、開いた時間を体力づくりや情操教育に回すってのが、賢いやり方なのかもしれませんね。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。
したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。
・・・後藤 武士

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