カフェ開業の資格
カフェを開くことは、自分自身が調理師免許や製菓技師の資格がなくても可能です。
ただし、飲食店を経営する際、お店に一人は必ず「食品衛生責任者」が必要。
「食品衛生責任者」は、施設において食中毒や食品衛生法違反を起こさないように、
食品衛生上の管理運営を行うのが役目。
調理師や製菓衛生師などの資格をすでに持っているか、各都道府県や保健所が定める講習を受けることで資格が得られます。
工事と並行して、食品衛生責任者の資格取得や
保健所への「食品営業許可」申請、
消防への「防火対象物使用開始届出書」の届け出、
収容人数30人以上ということで「防火管理者」講習の受講と選任など、
仕事の合間をぬって、役員の井筒が研修や手続きに通い、
なんとか開業までに、必要な資格を取得し終え、届け出も完了しました。
カフェの委託先、メニュー決定
おしごとカフェを開くことになった場所は「居抜き物件」であったため、
前のオーナーも同じ場所でカフェを経営していました。
そこで、カフェの営業実務については、前オーナーと同じ会社に委託することに。
メニューも、委託会社さんと一緒に考えていくことになりました。
実は、このカフェでは、裸火が使えないというハンデがありました。
ドリンクだけでなく、フードメニューも欲しいところですが
IHだけでは、提供できるフードメニューが限られてしまい、工夫が必要です。
そこで考えたのが
「具だくさんのスープとおにぎりのセット」
「三種類のカレーライス(チキン、キノコ、ベジタブル)」
「ハンバーグプレート」
当初はこれらのフードメニューにしぼってスタートすることとなりました。
そして、キャリア・マムの社内スタッフで試食会を実施しました。
内装、設備の仕上げ
内装と設備は、カフェの雰囲気づくりに重要です。
おしごとカフェに必要なスペックとして、コンセプトに沿った設備を用意していきました。
1.「働くために、学ぶ場所」として、122㎡のホールをそのまま残す
2.「靴を脱いで上がれる」「子どもを寝かせたり、おむつ替えができる」ように、小上がりを設置
3.「お店は持てないけど、得意なことを発表できる場」として、カフェの壁面をレンタルギャラリーとして設置
4.「パソコンを持ち込んでちょっと仕事ができる」ように、Wi-Fiや電源を完備
5.「お知らせなどを告知できる」ために、カフェの壁面はマグネット塗料を選択
床を木で貼り、小上がりができ、木の柱が組まれて......
木の香りとともに徐々に内装が整ってきました。
オープン直前のペンキ塗り、床のオイル塗りなどは、スタッフやその家族も一緒に
養生~ペイントまで、素人が仕上げていきました。
カフェの完成に向けて、一緒に作り上げた団結感でいっぱいでした。
インテリアは、IKEAで調達。
北欧風のファブリックと多摩産のスギがマッチして、やさしいインテリアに仕上がりました。
オープンの日に向け、続々と届いたお花やバルーンに囲まれながら、
開店直前まで最後の内装仕上げ。
開業の記念として、カフェプロジェクトのメンバーでもあるパティシエ・大石智保さんに頼み、おしごとカフェのオリジナル「おしごとカフェ キャリア・マム ロゴ入りアイシングクッキー」を作成しました。
ご来店のお客様、先着100名に、そのクッキーをプレゼントすることになりました。
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