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主婦研NEWS

映画『キネマの神様』の初日舞台挨拶に行ってきました!

こんにちは!主婦研ライターのみおです。

8月5日(木)映画『キネマの神様』の公開記念舞台挨拶が、新宿ピカデリーにて行われ、山田洋次監督、菅田将暉さん、宮本信子さん、北川景子さん、野田洋次郎さんがご登壇されました。主婦研を代表して取材に行ってきましたのでご報告します♪

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ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田さん)は、妻の淑子(宮本さん)と娘の歩(寺島しのぶさん)にも見放されたダメ親父。
そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。
それは「キネマ=映画」――。
東京で小さな映画館"テアトル銀幕"を営むテラシン(小林稔侍さん)とゴウは、かつて撮影所で働く仲間だった。
若き日のゴウ(菅田さん)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎さん)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川さん)、また撮影所近くの食堂の看板娘・淑子(永野芽郁さん)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。 あれから50年。
あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。
これは、"映画の神様"を信じ続けた男の人生とともに紡がれる愛と友情、そして家族の物語。

映画『キネマの神様』は、日本映画界を代表する山田洋次監督、人気小説家・原田マハさん原作による松竹映画100周年を記念した映画。ダブル主演を務めるのは、故・志村けんさんの遺志を継ぐ沢田研二さんと菅田将暉さん。さらに宮本信子さん、北川景子さん、RADWIMPS野田洋次郎さん、永野芽郁さんなど記念すべき作品にふさわしい豪華キャスト陣が集結。
イベントは、『キネマの神様』の主題歌である『うたかた歌』が流れ始る中、映画の中でコロナ感染豪華客船のニュースを伝えるアナウンサー役を演じている、フリーアナウンサーの笠井信輔さん司会のもと進行しました。

公開までの日々に思いをはせる山田監督と菅田将暉さん

映画は当初、志村けんさんと菅田将暉さんのダブル主演の予定でしたが、志村さんの急逝により、志村さんと多くの共演経験のある沢田研二さんが代役として出演することになりました。
沢田さんは公開にあたり「志村さんのお気持ちを抱きしめ、やり遂げる覚悟です。あの日から新型コロナとともに歩んだ72歳、精一杯の姿です。詮ないですが、志村さんのゴウが観たかった。私はこの作品を封切り館で初めて観ようと思っています」というコメントを寄せています。
山田監督は「この仕事を引き受けるのは沢田さんは相当な覚悟だったんだろうなと、改めて感じます」と、沢田さんの決意に思いをはせました。
また菅田さんは、2度の公開延期を振り返り「(ソーシャルディスタンスで客席が)50%ですけれども、お客さんがいる状態での舞台挨拶は、本当に貴重な時間なので感慨深いです。」と話されました。改めて今回の映画公開までの大変さが伺えました。

北川景子さんが役作りにかける熱意

北川景子さんが演じられた銀幕女優の園子。これは、当時活躍された名女優の方々を研究し参考にされたそうです。「私はやっぱりその時代を直接は知らないので、いろんな作品を拝見したりとか、その時代の女優さんのヘアメイクなどを特集されている写真集を拝見したりとか、いろいろやってみましたがなんだか雲をつかむようで、勉強してもしてもなかなか近づけているような感じがしなかったんです。そんな時こういう作品の時にこういう女優さんはこうしてたよ、と山田監督が撮影所時代のお話をしてくださったので、お話を聞きながら一つ一つピースを集めていったことが、一番役作りの助けになったと思います。」
と撮影を振り返りました。役作りへのアプローチが素晴らしいです!

山田監督が語る、亡き奥様への思い

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「この映画を拝見して、クライマックスのゴウ(沢田さん)から淑子(宮本さん)へメッセージを伝えるシーンを観たときに、これは監督から今は亡き奥様へのラブレターなのではないかなと、そんな思いに駆られたんですけれども...。」
笠井アナウンサーからのこの問いかけに山田監督は「映画監督という仕事が、特別に奥さんにどうのこうのということじゃないと思いますよ。それはどんな仕事をする人にとっても、どんな夫婦にとってもある問題で、いろんな夫婦の形があるだろうけれど。僕個人に限って言えば、僕の仕事の陰には必ず妻がいた。つまり、僕は妻がいたからこれだけの仕事をやってこられたんだって言えると思いますね。妻の名前は表面には出ないけども、妻がいなきゃ、今度の映画にしても妻はもうとっくにこの世から消えてますけども、彼女がいたからこうしてできたんだろうなという思いが今でもありますね。」と語ってくれました。まさに日本を代表する映画監督を支えてらした奥様へのラブレターなんですね。この言葉を聞いて会場中がじーんと感動に包まれました。

最後に山田監督は「コロナで劇場が閉鎖されたことは僕たちにとって大問題、早く回復するように、元通りになるように願っています。配信じゃなくて、テレビじゃなくて、スクリーンでこの映画を味わっていただきたいと、心から日本の映画ファンにお願いしたい。」と熱い思いを語り、舞台挨拶は幕を閉じました。
度重なる困難に直面し、映画完成への道のりが途絶えかけたこともありましたが、「一人でも多くの人にこの物語を届けたい」という思いを胸に一歩ずつ前に進み、ようやく完成した映画です。ぜひ一度、映画館へ足を運んでみはいかがでしょうか!


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主婦と消費行動研究所:「家族との日々の暮らしと自分の人生を、楽しく、面白く、満足できるものにしたい。」主婦と消費行動研究所は、プロの消費者である主婦たちのそんな思いを社会に発信し、暮らしと企業をつないでいくことを使命としています。

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