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花に関するアンケート

あなたは「花」に興味があるだろうか。女性は飾ったりあげたりもらったりする機会が男性よりも多いことだろう。 そこで今回、マム会員に花についていろいろ聞いてみた。2010年との比較もご覧いただきたい。

問1.あなたはお花を買いますか。ほとんど買わない、全く買わない方はなぜですか
あなたはお花を買いますか
ほとんど買わない、全く買わない方はなぜですか
■ 花は「美しい」と感じる? 「はかない」と感じる?
まず、マム会員は花を買うのかを聞いてみた。「よく買う」(11.8%)「たまに買う」(46.4%)を合わせると58.2%と、6割近くの人が花を購入していることがわかる。一方で、41.8%存在した「ほとんど買わない」(31.6%)「全く買わない」(10.1%)人たちに改めてその理由を聞いてみると、「高い・もったいない」37.4%が一番多く、「面倒・枯れる」(33.3%)「花を飾る余裕がない・習慣がない」(29.3%)と続いた。
この2つの設問について、2010年のアンケート結果と比較してみよう。花を買うかどうかについて、2010年の結果は「よく買う」(9.3%)「たまに買う」(47.2%)合わせて56.5%と、ほぼ今回と同じであった。しかし、「ほとんど買わない」(30.0%)「全く買わない」(13.5%)の理由として2010年に一番多かった回答は「面倒・枯れる」(28.0%)、次いで「高い・もったいない」(20.1%)「飾る場所がない・飾れない」(15.2%)。2015年で29.3%である「花を飾る習慣がない・余裕がない」は、2010年では11.6%にとどまっている。時代の流れで花は「高い・もったいない」もので、「飾る余裕がない」という、5年前に比べてなんとも世知辛い印象だ。また、興味深いのは、2015年の「その他」(11.1%)の回答で、「花粉症で購入できなくなった」(40代)が多かったことだ。
売っている花と花粉症の因果関係は分からないが、花を見ただけでも鼻がムズムズしてしまう人もいるのだろう。だが2010年では、花を購入しない理由に花粉症を挙げた回答者はいなかった。主婦たちを「花のある暮らし」から遠ざける要因は、経済的な理由だけではないということだ。
問2.なんのために買いますか

■ プレゼントや華やかさを演出するときのアイテム
次に、「何のために花を買うか」との設問に一番多かったのが「母の日」(48.8%)だ。母の日にカーネーションをはじめとした花を贈る習慣は海外から日本に伝わったものだが、すっかり定着していることがこの結果からも分かる。そして「日常の飾りに」(46.0%)「お供え(仏壇など)」(41.3%)「お祝い」(37.6%)「友人へのプレゼント(手土産ふくむ)」(31.9%)と続いた。祝い事やプレゼントに花を選ぶのは、「もらってうれしい」「(行事に)華やかさを添える」という意識が働くからなのであろう。ちなみに、2010年の結果を見ると、「日常の飾りに」(50.9%)がトップ、次いで「お供え」(40.5%)、母の日は3番目という結果が出ていた。日常の飾りやお供えの数値はほぼ変わっていないことから、5年の月日がもたらしたものは、年を重ねた母を想う気持ちなのだろう。
問3.お住まいの家の形態を教えてください
問4.日頃、自宅にお花を飾りますか。ほとんど飾らない、全く飾らない人はなぜですか
日頃、自宅にお花を飾りますか ほとんど飾らない、全く飾らない人はなぜですか
■ 花のある生活は「さまざまな余裕」がないとムリ!?
ここで、回答者の住む家の形態を聞いてみた。「一軒家」(52.7%)「マンションなどの集合住宅」(47.3%)とほぼ半々。そして「日頃、自宅にお花を飾りますか」との問いに、「生花を飾る」と答えた人は40.5%、「ガーデニングをしている」は35.9%、「鉢植えのお花を置く」が28.3%となった。集合住宅でのガーデニングは制限がある場合も考えられるが、それでもさまざまな方法で飾ろうとしている人が多い。一方で「ほとんど飾らない」(21.9%)「全く飾らない」(10.5%)と回答した32.4%の人にその理由を聞いてみると、「手入れが手間・枯れる」が55.8%と圧倒的に多く、「飾る場所がない・飾れない」(33.8%)といったスペースの問題、「金銭的余裕がない」(28.6%)「時間的余裕がない」(14.3%)など、花を飾ることはさまざまな余裕がないとできないと考えている人がいることが分かった。
問5.年に何回くらい買いますか
問6.もっと回数を多く買いたいと思いますか。はいの方、なぜそう思うのに、実際には買わないのでしょうか
もっと回数を多く買いたいと思いますか はいの方、なぜそう思うのに実際には買わないのでしょうか
■ 花をもっと生活に取り入れたいが......。
今度は、「年に何回くらい(花を)買うか」を聞いてみたところ、最も多かったのは「1~2回」の31.5%、ついで「3~5回」(24.9%)だった。おそらく前述のように、何かのきっかけや行事のたびに買う程度の回数だと思われるが、果たしてそれだけ買えば十分だと考えているのだろうか。そこで「もっと回数を多く(花を)買いたいと思いますか」と聞いてみると、「はい」(67.5%)が「いいえ」(32.5%)を大きく上回った。つまり、できればもう少し花を買いたいと思っているのに、買えない(買わない)のだ。「はい」と回答した人に「なぜそう思うのに、実際には買わないのか」をさらに聞いてみると、一番多かった回答は「高いから」(59.4%)であった。「管理が大変・枯れる」(35.0%)の割合も高いことを考えると、花を買うと値段が高い割にはメンテナンスが必要で、そのうち枯れてしまうというネガティブなイメージも併せ持つ人もいることがわかる。「面倒なことになるぐらいなら買わない」と思う人は、このような理由からなのだろう。
問7.自宅に飾る花はどのように入手しますか
問8.1回に買うお花はどれくらいの金額のことが多いですか
自宅に飾る花はどのように入手しますか 1回に買うお花はどれくらいの金額のことが多いですか
■ 花を買うときは1,000円前後を意識
「高い」「手入れが大変」と思われてしまう一方で、花のある生活を好む人は多いことは前述のとおりだ。では「自宅に飾る花はどのように入手するか」を聞いてみると、「花屋で買う」(57.1%)がもっとも多く、「スーパーなどで買う」(34.9%)が次に多かった。また「ガーデニングの花」(21.7%)のように自分である程度育てた花を楽しむ人もいた。なかには「自宅の庭以外で摘んでくる」(2.8%)という回答も。自然が多い地域に住む人は、季節の移り変わりをも花で楽しめるようだ。また「その他」(5.7%)の回答の中には「ブリザーブドフラワーを作る」(20代)「母の手作りパンフラワー」(50代)など、花のもつ美しさのみ取り出したものを楽しむ人もいたのが印象的だ。
そして、自宅に飾る花に限らないが「1回に買う花はどれくらいの金額のことが多いか」を聞いてみた。「500円以下」(18.3%)「1,000円以下」(40.4%)で6割を占め、2番目に多い「2,000円以下」(19.2%)もあわせると8割弱になる。花にかけられる金額はおよそ1,000円前後と考えている人が多いようだ
問9.一番良く花を買う店はどこですか
問10.どんなタイプのお花を買うことが多いですか
一番よく花を買うお店はどこですか どんなタイプのお花を買うことが多いですか
■ 種類豊富で手軽に買える「ネットショップ」という選択
先ほどは自宅で飾る花に限定したが、今度は「一番良く花を買う店」の場所を聞いたところ、やはり「近所のお花屋さん」(47.7%)「スーパーの花売り場」(23.9%)だけで7割近くを占めた。注目すべきは「ネットショップ」(8.9%)だ。2010年のアンケート結果では4.9%であったものが、この5年で倍になっている。インターネットの画面とまったく同じものが手に入るとは限らないとはいえ、手軽に買えるという部分が重視された結果だろう。「どんなタイプのお花を買うことが多いですか」との問いには、やはり手軽で割安な印象のある「花束(店で作ってもらう、もしくはでき上がっているもの)」(47.7%)やアレンジを自分で楽しめる「生花(バラで買って自分でいける)」(31.9%)、手入れが比較的楽な「鉢植え」(18.8%)が上位を占めた。
■ 花に囲まれた暮らしは「高嶺の花」か妄想が膨らむ、あの人が乗るクルマの「助手席」
具体的に「好きな花屋やネットショップ」を挙げてもらうと、一番多かったのは「日比谷花壇」(17人)。次点の「青山フラワーマーケット」(5人)を大きく引き離している。老舗ならではの強大なブランド力と、実店舗もネットショップも充実しているのが特徴だ。前述にて「一番多く買う場所」としてネットショップを挙げている人がいたが、「ベルメゾン」(50代)のように実店舗を持たず、通信販売(ネットショップ含む)で好んで買う人もいるほど、鮮度や見た目重視であるはずの花の大切な販路としてネットショップは市民権を得ているようだ。
そして今回のアンケートは、花を買うことのメリット、デメリットがはっきりと見えた結果となった。もらっても嬉しい、贈っても嬉しい、自分のために買っても楽しい。だけど、値段はちょっと高め、その上お手入れが必要で、いずれは枯れてしまう。どちらを重視するかで買う・買わないが決まると言っても過言ではない。
また、今回の回答者は40代が半数近くを占めている(49.4%)。まさに子どもに教育費等々かかる世代のため、「(自分のための)花より(子どものための)団子」にならざるを得ず、花を活ける心や金銭的な余裕を持ちたくても持てない人も多いと思われる
しかし、昔から日本人がもっている「花を愛でる心」が残っている限り、人々は花に憧れ、花に癒されたいと思い続けるだろう。道端に咲いている名もなき可憐な花を見ただけでもふっと口元がゆるむような、そんな心の余裕をもって生活したいものである。

他にも以下の設問がございます。

  • あなたはお花を買いますか。ほとんど買わない、全く買わない方はなぜですか
  • なんのために買いますか
  • 年に何回くらい買いますか
  • もっと回数を多く買いたいと思いますか。はいの方、なぜそう思うのに、実際には買わないのでしょうか
  • 一番良く花を買う店はどこですか
  • どんなタイプのお花を買うことが多いですか
  • お住まいの家の形態を教えてください
  • 日頃、自宅にお花を飾りますか。ほとんど飾らない、全く飾らない人はなぜですか
  • 自宅に飾る花はどのように入手しますか
  • 好きな花屋、ネットショップがあれば教えてください
  • 1回に買うお花はどれくらいの金額のことが多いですか
  •  
■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2015年4月

回答者数

20代から60代の女性(弊社WEB会員)237名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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